円周率?

2005年2月7日
 昨日の日記が妙に反響あります・・・そういう読者層なのか?
takさんトラックバックどうもです。

 何か面白かったので貼り付けてみる。googleに入れてみよう。

 1+2+(3+4-5)/(6-(7/8)+9)

 今の小学生は、果たして円周率を100桁覚えようとか、そういう気になることがあるんだろうか。そういう何の意味もないことにかける情熱ってのが、何にも増す必要悪だと思うのですけれど。新聞を読んでいると、ゆとり教育は失敗だったとか書いてある。確かに知的好奇心をそぐような削減はいけないですものね。

 今の小学生は、書き取りのレベルも低下してきたらしい。小学生って言っても幅があるから、調査の対象年齢がよくわからないのだけれど、例えば「落書き」を「楽書き」って書いたりするらしい。

 まぁ、「数学」は「数楽」だとか言う考え方もあるからいいんじゃないの?なんて思うけど。漢字ってのは意味があって、意味があるから熟語が成り立つんだから、「楽書き」もあながち間違いではないのかと。現代人はそういう感覚で「らくがき」をしていると、小学生は理解しているのではないか。

 そういう言葉が使われなくなった、あるいは言葉の意味を考えずに言葉が使われるようになった、そういうことの方に比べたら、書き取りの質の低下なんて、大したことじゃないだろう。

ルート愛

2005年2月6日
 かの数学者・秋山仁氏は、四角形が一番立体的に充填能力があることを示す実験において、風呂敷の真ん中に“i”を書いて包んで見せた。曰く「愛は全てを包む」。そんな講演を去年の秋ぐらいに地元のM大祭で聞いてきた記憶がある。

 まぁなんとも数学者らしいジョークではあると思うけど、iというのは言わずと知れた『虚数』のことで、“√-1”のことだ。つまり、二乗してマイナス1になる数。くどく言えば、

 x^2=-1

 の解の一方である。ここでふと考える。二乗してマイナス1になる数があるならば、二乗してiになる数とはなんだろう。つまり、

 x^2=i

 の解だ。これは別になんてこと無い、平凡な複素数になる。x=a+biとでも置いて、a,bの値を決定してやればいい。具体的には、

 x=±(1+i)/√2

 だ。こんなことは別に大したことではない。

 しかし、まぁそんなこんなで、私は人間ですから、どうしてもこれ以上の追及をやってみたくなった。つまり、この値は√iとでもいえるが、そうなると今度は√√iを求めてみたくなる。つまりiの四乗根である。方程式を書いてみれば、

 x^4=i

 あるいは、

 x^2=±(1+i)/√2

 である。『係数を複素数とするn次方程式は複素数解をn個持つ』という大定理があるので、√√iは当然4個の値を持つこととなる。しかし、この問題を手作業で解くのはあまりに酷なんで、電卓に頼ってみる事にしよう。

 まず、手始めに、x^2=iを解くと、

 0.707107+0.707107i
 -0.707107-0.707107i

 が返ってきた。電卓なので具体的な数値で返ってくるのは仕方が無い。ちなみに、関数電卓にも使えてしまうgoogleへsqrt(i)を入れてみると、

 sqrt(i) = 0.707106781 + 0.707106781 i

 と返ってくる。マイナスの方は返ってこない。どういう仕様なのだろうか気になるので、今度はsqrt(sqrt(i))を入れてみると、

 sqrt(sqrt(i)) = 0.923879533 + 0.382683432 i

 が返ってくる。ちなみに、電卓でx^4=iを解くと、

 0.92388+0.382683i
 -0.92388-0.382683i
 0.382683-0.92388i
 -0.382683+0.92388i

 の4解が返ってくる。どうもgoogleは実部・虚部ともに正の数のものを答えに返すらしい。そうなると気になるのはx^8=iの解だ。googleにsqrt(sqrt(sqrt(i)))を入れると、

 sqrt(sqrt(sqrt(i))) = 0.98078528 + 0.195090322 i

 が返ってくる。実際に電卓で計算してみたら、

 0.980785+0.19509i
 -0.980785-0.19509i
 -0.83147+0.55557i
 0.19509-0.980785i
 -0.19509+0.980785i
 0.83147-0.55557i
 0.55557+0.83147i
 -0.55557-0.83147i

 という結果であった。何故、0.55557+0.83147iがgoogleで計算されなかったかが謎である。google電卓は一体どういう機構になっているのだろうか。

 謎は深まるばかり。

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 今日の日記はちょい備忘録。ふと√iについて気になったもので。

 そういえば、来週の『世界一受けたい授業』に秋山仁先生が出るみたいですね。この番組、結構話を聞いてみたいなー、なんて日頃から思ってた人が出演しています。土曜の8時というのが結構厳しいんだけれど・・・(え?)

 しかし、でんじろうさんが出演しすぎだとは思うのですが(笑)

ジュリアさん

2005年2月3日
 さあ、今日は節分です。節分と言ったら、ジュリアさんの誕生日ですね。なーんて思ってgoogleを覗いてみたら、普通だった・・・。

 このネタがわからない人のために解説してあげると、数学にはフラクタルというどうにも幾何学的な概念があるんですが、それの先駆けとなったある集合を発見した人がガストン・ジュリアさんなんですね。ジュリア集合というのがどういうものかは、勉強してください。私にはわかりません(笑)その人の誕生日が2月3日なんです。

 で、どうしてそんな人の誕生日にこだわるかと言うと、お正月とかクリスマスとかバレンタインデーとか、そういう記念日になると、大手検索サイトのgoogleのロゴがクマさんとともにコロコロかわるのはご存知かな?因みに、2004年はこんな感じ。

 ⇒http://www.google.co.jp/holidaylogos04.html

 で、このgoogle。スタッフによっぽど奇特なマニアがいらっしゃるらしく、エッシャーとかアインシュタインの誕生日なんかにもロゴを変えてたりする。で、去年の2004年2月3日。立春の節句としてgoogleのロゴが変わってるだろうな、なんて思ったらマンデルブローにわたしゃ遭遇したんですよ。おかげでジュリアさんの誕生日覚えてしまったんです。

 そんな経緯で顔も知らぬジュリアさんの誕生日を覚えていてあげて、今年も(も?)祝ってあげようと思ったのに、googleに変化がないじゃないの。

 残念だなー。

 まぁ、それはいいとして今日は節分なのです。節分と言ったら最近巻寿司のかぶりつき!がはやりですよね。節分に、無意味にぶっとい巻寿司を、切りもせず、特定の方向を向いて、押し黙ってモグモグと食べるという奇特な習慣です。

 祖母が毎年作ってくれるので、自分もインターネットで向くべき方向、恵方といって恵方寿司の由来もここにあるのですが、恵方を検索して食っております。

 西南西!

 って書いてあったんだけど、例によって半分かじるまで自分が西北西を向いていることに気付かなかったのはお約束。勿論無言で向きなおしました。罰当たりというかなんと言うか・・・。丸かじりの発祥は愛知県だという噂があるんだけど本当かな?だったらご当地自慢にできるんだけど(笑)

 さすがに鬼は外はやりません。豆を17個しか食べないってのもしょうがないし・・・。

 おいしかった。

積雪

2005年2月2日
Snow! Snow! Snow!
The snow lay on the ground!
 寒!

 何でもこの冬最大にして今期まれに見る大寒波が押し寄せてきたようで、久々に雪が積もりました。

 さすがに幼少の頃のように雪ダルマ作って雪合戦して、湿った雪でベタベタになる気分にはなれませんな。

 コタツ大好きです。

新語

2005年1月31日
 今学校で超ローカル規模に流行っているかもしれない言葉。

 サッパリピーマン、ワケワカメ。

 取り敢えずわけわかんないので、友達に次使ったら怒るぞ!と言って往なして置いたが、ふと思い立ってgooの辞書に入れてみる。
【さっぱりピーマン】
俗に,意味がさっぱりわからないこと。何かがさっぱり理解できないこと。
「―わけわかめ」
 公式で使えるんかい。ちゃんとコロケーションの「わけわかめ」まで付いてるし・・・。gooの新語辞典も中々やりおる。もうinfoseekの大辞林は時代遅れか!?

 ちなみに「そんなバナナ」なんてのも通用するみたいだ。

ΠΛΑΝΗΤΕΣ

2005年1月27日
 NHKの宇宙アニメ。先日国連が発表してちょっと話題になったけれど、地球の周回軌道には人工衛星の残骸など、宇宙ゴミ、通称スペースデブリが散乱している。
(→「宇宙ごみ」の被害防げ 安全管理へ国際指針;
http://www.asahi.com/science/update/0123/001.html
スペースデブリは10センチ程度の小さいものでも、時速3万6000キロで周回しているため、他の人工衛星や、将来的に宇宙船にでもぶつかったらとてつもない衝撃になるのだ。それが現在地球の周りを1万個以上存在しているというから恐ろしい。

 そんな実情を直視して、近未来、スペースデブリを回収するデブリ屋が登場。宇宙時代のサラリーマン社会をテーマにしたのがこの『プラネテス』である。

 NHKだけあって、映像のクオリティがとてもレベルが高く、何も無い宇宙空間を周回する宇宙船の描写や、太陽に影を作る地球や月などかなり美しい。オープニングなんか宇宙ネタが詰めに詰め込まれていて知っている人でも知らない人でも、それだけで感動的かと。

 エンディングは、少年時代から九十九里浜沿いを、走って、自転車で、バイクで駆けていくハチマキの成長を辿り、その目指す先には発射されるスペースシャトルがあるという、何とも船乗りに憧れる少年心をくすぐる作りになっている。憧れますな。

 しかも、宇宙をテーマにしているのに、デブリ課を持つ会社を作り、つまり近代的なサラリーマン社会をコメディタッチに仕上げているものだから、全然インテリっぽさがなくて正直見ていて楽しい。主人公のハチマキやタナベ以外にも、サブキャラクターの描写がかなり巧くて、ストーリーアニメとしてはかなりの上出来ではないかと。

 最初の1クールは、そんな宇宙時代のサラリーマン社会を描いたコメディだったんだけど、実はそこにさり気なく伏線が貼るに貼られていて、途中から『木星を目指すハチマキの物語』、そして『宇宙時代の国際問題におけるテロ』にまで発展してしまうものだから驚き。長い時間をかけて、サブキャラクターを丁寧に描いているから、そういう展開にも十分に耐え切れる作品になってるんですね。

 最終回は勿論ハッピーエンド。ルナリアンのノノを持ってきて結局は純朴さで国際問題を片付けてしまったのは、誤魔化されたようで結構確信を付いているんじゃないかと思います。うまいなぁ。宇宙から見たら、国境なんてどこにもないんですね。締めはハチマキとタナベが真っ暗な宇宙空間から地球を見下ろして、しりとり。こういう非日常に日常を求める物語って好きです。

 タナベはプラネテスでの重要なキーワードの一つだった『ケスラーシンドローム』からつなげて、『ケレス』とか『ケネディ宇宙センター』とか、『け』で始まる単語をハチマキに言わせるんだけど・・・うまい。ありきたりだけど、反則としかいいようがないよ(笑)

 原作を読んでみると、このアニメはかなりコメディ部分が肉付けされるんだとわかります。原作は原作で、訴えるものがあるんですが、アニメはアニメで、既に別のストーリー展開となっています。原作のエピソードのディープな部分が削られいて物足りないという声もあるみたいだけど、まあこれはこれでいいんじゃないかな。コメディとシリアスがうまく絡んでいて楽しいアニメでした。

 宇宙ファンでもそうでもなくても、かなりお勧め。視聴者を選ばないアニメかと。

鯛焼

2005年1月25日
There was a fish-shaped pancake stuffed with bean jam.
Seeing it eaten, I wondered why I hadn’t eaten it from its head.

こくご

2005年1月24日
 自分の生活時間は小学生よりも自堕落なものですから、朝の登下校も小学生が通学するよりも遅めの時間に表を歩く。とはいえ、たまに気まぐれに早く学校へ行ってみたいと思うと、自分の生活範囲は小学生と同じなもので、自分の母校の後輩が軍団(集団登校)を組んで道を阻んでいるのを見かけます。交差点に毎日いる緑のおばさん(どういう由来なんだ、この名前?)は、ゆうに自分が小学生の頃から立っているお方ですから、自分が知っている人間で一番社会に貢献しているのではないかと思うのだ。

 寒い季節です。もうそろそろ桜が咲いてもいいんじゃないかと、時差ぼけも甚だしい毎日を送っているのですが、まだ2月にもなってませんな。道端のその男子小学生を見ると、一人二人気張って短パン(ハーフパンツではなく)をまとって寒空の下歩いている者もいて、うわぁ、何の見栄か名誉か知らんけど頑張るなぁ、と感心させられる。そういえば、自分も小学生低学年の頃、そんな風に生きた時代もあったような記憶があるから恐ろしい。

 今は、ニット帽を被って、あわよくば学ランの上にコートを羽織って寒い寒いなんて自転車さえも使わずに遅刻覚悟でのんびり歩いて学校に通ってる毎日だから、変われば変わるものだ。マフラーが欲しいです。誰か贈れ(笑)

 さて、週末冬休み明けの実力テストがあります。冬休み明けってだいぶ時間が経っているような気もしないでもないのですが、うちのガッコはどうも悠長なカリキュラムらしい。自分が理系人間だからといって、来るべき受験のセンター試験では国語も受けなくてはいけないので、すべからく漢文の勉強もしなくてはいけない。

 漢文ってアレですよね。他の教科に比べて簡単なのか難しいのかどうもよくわからない。文脈通り追えばいいのなら、よっぽど難しい評論文でもない限り読解できるだろうし、難解な句法を駆使して、古代中国の背景を意識しつつ書き下して訳すってなら難しいし。異文化言語を学ぶには、異文化言語的頭脳を以って読むのが最良なので、これはしんどいですね。

 ふと思って小学生時代の過去の遺物を漁ってみた。ムツゴロウさんの学習ノートを取り出してみる。記憶によれば、大きすぎなく、小さすぎなく、文字を学習するのに丁度いい大きさのマスに区切られた“こくご”のノートで、思い立って探してみた。1冊あった。

 漢文の句法の勉強をするのに、返り点や送り仮名が書いてあるとどうもやりにくいので、“こくご”のノートに白文を丸写ししてみる。SVO関係が見えてきて、なかなかいいと思った。非常識な生活時間を送る退行現象が見受けられる。

THE TALLEST MOUNTAIN

2005年1月21日
 世界で一番高い山は何でも、エクアドルにあるのチンボラソという山なのだそうだ。スマトラ沖地震の影響で、少しだけ話題になった『1日が物理的に短くなった』という話を筋に、本日付の朝日新聞の天声人語で導入に使われていた話。

 the tallest mountain on earthと言ったら、当然ながらチョモランマなんだろうが、地質学上のある視点から見ると、チョモランマは世界最高峰どころかベスト30にもランクされないらしい。

 つまり、from the core to the summitの距離を測ってみると、エベレスト・ヒマラヤ山脈はチベット(チョモランマはチベット名)とネパールの境にあるものだから、北緯が小さく、赤道から離れており、赤道直下のエクアドルよりも頂上と地球の核からの距離が小さくなってしまうのだ。

 何故なら地球は太陽の周りを高速で周っていて、遠心力か加速度か、とにかく拉げて扁平になっている(という説明が正しいのか正直知らんのだけど、小学生の頃そう教わった)ものだから、完全な球体ではなくラグビーボール型をしているもんで、チンボラソの方が背高のっぽになってしまうのである。

 この宇宙時代に人間が下を向くというのも何だが、『山があるから』人は登る訳で、最高峰を目指すヒューマニティというのがどことなく壮大に感じられる面白いトリビアだと思った。
世界でい一番高い山は チンボラソである
 トリビアに出てもよさそう(笑)

お年玉

2005年1月18日
 昨晩はどうもサーバーが落ちていたみたいで。既に不定期日記と化している私めが文句の言えることではありませんが(笑)一昨日は受験生の皆様お疲れ様&今後に期待せよ、なセンター試験でした。先輩達の動向が気にならないでもない世間でしたが、自分は後1年もある、されど後1年しかない。明日は我が身の気分で見守ろうかと思う次第でございます。まぁ、どうでもいいや。

 全国一斉の共通試験がために、色々とトラブルがあったようで。再試験の必要性が云々、国語の評論文がある教科書に載っていた云々。来年からリニューアル新課程で自分もそれを受けなければならないのですが、大丈夫ですかね。まぁ、結論は頑張り次第でしょうな。

 年始の話題は成人式、センター試験などなど。自分はまだ若い(といっても刻々と近付いてきている)から楽しみにとっておくとして、年賀状の富くじ、元いお年玉のチェックをしてみる。面白くないことに、頂いた年賀状の総数に関して、期待値通りの結果でした。とりあえず、年賀状くれた皆様に感謝の意を表明したいかと思います。小包欲しいなぁ・・・。

 友人に自分の送った年賀状が当選したという話を聞いた。あげなきゃよかった(笑)

天文手帳

2005年1月12日
 今、天文手帳というものをスケジュール帳代わりに使ってます。理科年表なんかは手に届かないけれど、年末、2005年の天文年鑑を買おうと思ったら、書棚の横に年鑑と一緒に天文手帳が平積みにされていて、ついついそっちを買ってしまいました。(両方買う予算は無い・・・)

 随分と天文ファン泣かせの手帳です。天文年鑑ほど詳しいデータが載っているわけではないけれど、日常的に使うような(使わないような程度まで?)データは殆ど網羅してるし、日食・月食・星食の解説から天文写真の薀蓄まで掲載済み。

 更に手帳であるからスケジュールが書き込めるのだけれど、その横っ端に月齢や当日の天文現象が天文年鑑ばりに書かれていて、一石二鳥という状態。しかも、特筆すべきは星座早見盤付き(!)。小型過ぎるような気がしますが・・・イザと言う時には?

 最近はスケジュール管理を携帯電話に書き込んでいたんですが、手帳が使ってみたくなるような代物です。1月も中旬ですが、手帳を使ってみようかな、と言う人はご参照あれ。

箸墓幻想

2005年1月8日
 久々に内田康夫を読む。旅情ミステリーはやはりいいもので、読後感としてその土地に行ってみたくなるというどうしようもない感動が待ち受けているのですが、『箸墓幻想』は特に面白いと思った。

 『箸墓』の名を聞いて反応する人は中々通ではないかと思うんですが、自分も反応して衝動的に読んでしまった人間の一人。箸墓古墳というのが奈良にあるのですが、その古墳、実はある超有名な女性が眠っていると言われている。

 ずばり卑弥呼。

 日本史の授業で、邪馬台国の所在地に関する『畿内説』『九州説』の対立を、実際に魏志倭人伝の史料を読んで習ったのですが、畿内説を有力させる証拠の一つに『箸墓古墳』の存在があると日本史の先生が熱弁していたのを覚えています。

 卑弥呼は小学校の頃から知っているけれど、その墓が実際にあるとなると、何とも現実味を帯びたものになってきます。そういう意味で箸墓というのは興味があるんですよね。

 それで、箸墓を舞台に内田康夫がミステリーを書いたと言うのならもう読むしかないじゃありませんか。

 中々ハラハラさせられる話でした。邪馬台国論争についても詳細に調べたらしく、『有棺無槨』や『邪馬壱国』の話(どういう意味かは読めばわかります)がかいつまいで描かれていました。浅見光彦はどうも畿内説よりの考えを持っているようですが、確かに奈良の箸墓が卑弥呼の墓だと面白いですよね。

 そういった考古学論争がテーマなのですが、勿論ミステリーなので殺人が起こります。読み進めていくうちは、登場人物が余りに少ないので犯人が別の意味でわからなかったんですが、どんどん人間関係が掘り下げられていくスタイルはとてもハラハラさせられました。

 浅見光彦が奈良だけじゃなく、飯田や青山なども行ったり来たりするので、色んなところへ行ってみたくなりました。遺跡発掘のゴッドハンドに対する言及など、あらゆるジャンルにおいて楽しめる小説で、もはやこれは推理小説には分類できないんじゃないでしょうか。犯人当てなんかどうでもよくなるぐらい、物語が楽しめました。

 浅見光彦シリーズでも結構好きな作品です。

大化改新

2005年1月3日
 年始はBShiを導入している祖父母の家へ行っていたため、NHK古代ドラマスペシャルの「大化改新」をハイビジョンで観てきました。やっぱりハイビジョンはいいですね。我が家も入れたい。

 日本史を学校で選択しているおかげか、人間関係にもすんなりと理解できて楽しめました。日記に感想を書いたのですが、ログが消えました(泣)とりあえず面白かったです。

 描かれていたのは『大化改新』というよりは、蘇我入鹿殺害という『乙巳の変』だったのですが、それに続く皇極譲位や、蘇我石川麻呂自害なども観てみたいと思った作品でしたね。

あけました

2005年1月1日
 今年はボレロを聞いてカウントダウンされました。去年はお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。あけましておめでとうございます。

 とりあえず、暫定的な挨拶迄・・・

こころ

2004年12月30日
かたよらない心
こだわらない心
とらわれない心
広く広くもっと広く
 中学生の頃祖父に教えて貰った言葉。薬師寺第127代管主の高田好胤さんの言葉だそうだ。祖父はこれを信念に今まで生きてきたと言う。人間として文句なしに尊敬できる生き方だと思う。歳末に喜寿として祝った席にて。

チャット相手

2004年12月28日
 最近はメッセンジャーにはまっているんですが・・・。

 例の佐世保の事件以来、小学生が如何にインターネットを利用するかについて、教育の現場では色々と試行錯誤しているみたいですね。テレビでそんな特集がやっているのをたまたま観ました。

 どんな教育かっていうと、まず子供たちにイントラネット環境でチャットをさせる。そのログはちゃんと残るのですね。そしてログをホームルームの議題に持ってきて、『言ってはいけない言葉』は無かったか思い出してみるのです。

 「うざい!」とか「死ね!」とか、子供たちは平気でチャットで使ってしまうそうです。そんなわけで、ホームルームで見直したおかげで、後悔、反省の念から今後気をつけようってことになる。

 そんな感じの教育がなされているようです。

 なんだか違和感を覚えました。そもそも、毎日顔を会わせている友達とチャットをするという感覚が理解できない。インターネットコミュニケーションというのは、基本的に顔を合わせたことのない人、あるいは滅多に顔を合わすことのできない人とするものじゃないでしょうか。

 そういう微妙な関係であるからこそ、それなりの礼節がパソコンの画面上に現れてくるわけだし、言葉も多少のタメ口はあっても、酷い言葉はまず使ったりしません。匿名掲示板での現象はまた別ですが。

 却ってリアルの世界よりもヴァーチャルの方が人間礼儀正しくなってしまうんじゃないかと、そんなことまでも考えてしまうような印象を持っています。

 しかし、小学生で行われているチャットはその根本が間違っている。チャットは毎日顔を合わせているような友達とやるもんじゃありません。ネット社会は顔が見えない、だからこそ『使ってはいけない言葉』が出てきてしまう、それが殺人事件にまで発展してしまった。これが彼らの解釈らしいですが、違うでしょう。

 相手の顔は、画面越しに見えているのです。

 毎日顔を合わせているんだから、内面というのが多少見えてくるでしょう。その会話の媒体が、パソコンになったからって、その人の頭の中には相手の存在があるわけだ。だから、画面に流れている言葉も、その人が喋っているものだと考えることが可能だ。

 子供たちは「うざい!」とか「死ね!」とか、そういう言葉をチャットで使ってしまったという。でも、悪いけどその程度(といって済むような言動ではないかもしれませんが)の言葉、リアルでも使っちゃいますよ?

 相手の顔が見えている証拠ではないでしょうか。

 それどころか、このような言葉はデジタルになると、感情の一切が無くなってしまうので、逆に痛烈なものとして伝わってしまう可能性が高い。

 でも、そのような言葉を使ってしまう理由は『顔が見えてないけど見えている』状況だから。そうなると、チャットという媒体は、『内輪の間でやると、却って人間関係を陰惨にしてしまう悪』というものにしかなりえない。そもそも友達どうしでやるチャットコミュニケーションの必要性はどこにもないのだから。

 将来のための練習に、気心の知れた仲間とやってみた?そんな詭弁は通用するものか。相手の顔を知っているのと、知っていないのとでは全然状況が違う。はっきり言って、そんな教育はしない方がいいと思う。そもそもリテラシー能力の無い小学生がまともにチャットなんかできるわけないんだし。

 そうやって開き直ってみなくても、例えばあまり交流の少ない他の小学校と共同して、チャットをやってみてはどうだろうか。そちらは本当に「顔が見えていない」のだから、ある程度の礼節が生じるだろう。

 そこで無礼な行いをさせないのは、教師の監視すべき役目である。

代替品

2004年12月27日
 CNNのScience記事を読んでいたら、クローン猫の話が載っていた。何でも、Genetic Savings and Cloneというアメリカ企業が、愛猫を亡くした女性に、その“クローン”を“開発”。“商品”として5万ドルで販売したんだそうだ。
 ⇒http://www.cnn.com/2004/TECH/science/12/23/gen.us.clonedcat.ap/index.html

 日本語での記事のタイトルは『「愛猫そっくり」米企業、クローン猫を5万ドルで販売』となっていたのだが、猫は毛色などに作用する遺伝子の発現の可能性は、ミトコンドリアDNAや後天的に依存することがあるので、元は黒猫でもクローン猫はブチになることはあるし、性格も違う、寿命も変わるそうだと、少年サンデーに連載してるWILDLIFEって獣医師漫画で読んだことがある。最近この漫画、主張しだしてブラックジャックによろしく化してきたんだが・・・。

 まぁそれは置いておいて、ペットのクローンってどうなんだろうか。確かにペットが死んだら悲しいが、数日経てば新しいペットを飼いだすのは人間として別に変でないと思う。自分もそうだったから。しかし、クローンで“買”い直すのは何とも、お金の無駄だよなぁ。世の中野良猫であふれかえってるってのに、何でわざわざどんな事情が絡んでいようとも、亡くなるべくして亡くなった猫を擬似的に蘇らせ、高い金出して買う必要性があるんだろうか。ただでさえペットショップの猫って高いのに。動物愛護団体の言い分ではないが、金持ちの道楽だろう。

 そもそもペットというのはいわゆる“癒し”の対象であり、それを以前のものと同系列のものを強引に求める必要はない。ペットを“家族”の一部として見るのなら尚更おかしい。死んだ家族に再会するには、自分が天国に行かねばなるまい。

 動物好きは構わないが、こういう科学技術を正当化し、且つ危険性を同時に提示してしまう飼い主がいるのは望ましくないと思う。蘇らせるのではなく、寿命をまっとうした猫を追悼してあげるのが礼儀じゃないかなぁ。

 まぁ、それを代替品として見るか、気まぐれでたまたま同じDNAから誕生した、そういう経緯を踏んだ別物の猫として新しく飼うか、結局は飼い主の自由であるが・・・だって、どんな過去を持っていても、猫は可愛いもの。写真の猫かわいいなぁ。
 今日の夕方は新撰組の総集編を観て終わったなぁ。改めて思い返すと印象的なシーンが多すぎて、一体どこが削られどこが残されるのか・・・SPECIALと名を借りたDIGESTであるので、楽しみですが期待はしない方がいい。わかっちゃいるけど、おみつさん@沢口靖子がナレーションをするということで、ちょっとは期待するかな?つらつらと思い出しに起草してみる。
第一部 武士になる!
 ということで、第一部は多摩編。最初に流れるキャストは怒涛の如く大量の人たちが流れているのを見て、やはり大河ドラマは役者多いんだなぁ。忘れていた登場人物もチラホラ。そういや粕谷新五郎なんてのもいたね。勇&鴨と対立して、浪士組をいち早くやめた人だったけど、そのシーンは無し。ヒュースケンなんか当然出番無し。実は大筋に関係ない話こそ、面白かったりする新選組!だったりする。とりあえず、試衛館メンバーがとても若い&懐かしい。沖田も髪がみっともないくらいボサボサ。定番の『尽忠報国之士、天晴也!』と最初に言ったのは桜田門外の変で芹沢鴨@佐藤浩市だったんだね。やっぱ鴨はいいキャラしてる。
第二部 新撰組誕生
 第二部は鴨編。濃密すぎたらしいのか、徹底的にダイジェスト。最初に斬死した殿内義雄@生瀬勝久は出番さえなく。おいおい。又三郎斬死や、どっこい事件も写真が出ただけ。それでも一時間十五分かけるんだから、やっぱり総集編はきついな。でも新見錦切腹〜芹沢鴨暗殺までは一応ちゃんと編集してあった。よかった、よかった。筆頭局長を見送って、新撰組誕生したところで終わり。ちなみに放送分ではここまでで25回。残り24回分を第三部に濃縮することに。・・・無理だろ。第四部も作らな。
第三部 愛しき友よ
 まずは山南さん切腹から。大晦日に再放送やるそうで、楽しみだ。個々の隊士の死はバストアップ写真だけ出して終わり。うーん、不満。三谷さん書きすぎだな。そして話は飛んで竜馬暗殺。おみつさんの補足説明付きでした。竜馬は才谷先生と名乗っていたそうです。そして、油小路事件。甲子太郎が鍬次郎に怒鳴るシーンが楽しみだったのですが、カットされたようで。平助も死ぬの早すぎ・・・。そして鳥羽伏見。皆大好き源さんが撃たれます。ここで憤慨!弾丸斬りがカットされている!?大河見ていない人に、クレームされないための配慮か?不満でした。そして、勇斬首へ。捨助がいる理由は放送見てないと絶対にわからんだろうな・・・役柄が狂言回しだったし。最初の伏線のコルク栓が登場。斉藤一は虎鉄を手に入れて京へ。いい役どころですね。勇斬首の直前、左之助の台詞『尽忠報国之士、天晴也!』いいですな。

 そんな感じで全49話×45分が全3部×75分に濃縮されたわけですが、総集編の最後のシーン、おみつさんの手に握られていたものに驚き。一体どうして・・・これがやりたいために、総集編撮り直したんだなぁ。素晴らしい。でも座談会はどっちでもよかったかな?ファンとしては喜ぶべきなのでしょうか。

 29日らしいけど、ハイビジョンで見たいなぁ。BS入れたい。

PROVERB

2004年12月21日
 いつの間にやら年末。年の瀬も暮れようとしている。思い返せば今年もしんどい一年でした。京都で書された今年の漢字は『災』だそうだ。諺でも謂われるように、災い転じて福となす。来年は素晴らしい1年でありますように。え、受験生活?

 やり残した事、それからやらねばならない事を思い返して見なければなるまい。とりあえず、うんざり期末試験も終わったし、明日は終業式だし、気楽な最後の(?)冬休みがやってくるわけだから、旅行にでも行こうかな。なわけで、明日から京都へ一人旅行ってきます。清水寺に掲げられている『災』いを見てこなくては。

 そういえばクリスマスまでには年賀状出さなくちゃ。まだ何も着工してないよ、どうしよう・・・いっそ落とすか。元旦に到着しないこと、覚悟しておいてください(笑)

 そうそう、あんまり遊んでても仕方が無いので、冬期講習も受けるつもりでいたんだっけ。あろうことか、年末も年末、大晦日繰上げにスケジュールを確保してしまった。最後の最後までしんどい一年になりそう。プチ忘年会とか誰か開かないかなぁ。

 さぁ、年賀状制作しないと。

ドラえもん

2004年12月17日
 久々にドラえもんを見ました。そこで驚き。とってもとっても懐かしい再放送がやっていた。

 ・めいさく劇場

 何年昔の話だろう。自分が小学生(それも中学年くらい?)のとき、確か世の数多の名作をドラえもんキャラクター達がパロって、迷作に仕立て上げるって感じの小劇が、毎週放送されていた。

 それが子供心に面白かったのを記憶してるんだけど、それを今再びやってるわけですね。タイトルは“めいさく劇場”でなく“バラエティーショー”でしたが・・・あのドラえもんの声で、『♪ドラえもん、めいさく劇場』って冒頭で流してほしかったなぁ。

 今まで毎週やってたようで、気付かなかったのが残念。ビデオに撮っておけばよかった・・・むむ、これはもしかして往年ファン向けの志向?

 ドラえもんのレギュラー陣の声優が替わり、映画も今年はお休みするんですよね。やっとかぁ、なんて思いもあるけど、いざとなると残念な気持ちもないこともない。藤子先生が亡くなった時以来の脱力感か?

 OP・EDテーマをどんどん羽目が外されて、(昔も結構凄かったような気もするけど・・・ホンワカパッパーとか、)アニメもデジタル作画になって、ドラえもんもどんどん代わってくんだなぁ。

 とりあえず、ω(W?)のナマズの歌はわけがわからなかった。

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