卒業式
2006年3月4日 やっとやっと卒業しました。卒業式は大変楽しいものでした。“発表”がまだなので、多くが自分達の運命の先行き不安定なところの会合で、却って思う存分に語り合っていました。なーんか、negativeな会話が多かった気もしますが、お陰で厄は落ちたでしょうね。一緒の大学を受けた友人の手の甲に、俺の受験番号が赤く書かれていて、「合格発表を見てくるさ〜」なんて言っていた彼には引きましたよ。よく考えてみると、positiveな会話をしたのは彼とのみでした(笑)
かける言葉もありませんので、とりあえず「朗報を期待する」とだけ声をかけ続けてきました。これが後期のpressureになってなければいいですけれど、学校に久々に行って、unstableなのは自分だけじゃないというのに気付かされ、卒業式で「他人のことを考えましょう」なんてありきたりな祝辞を述べていた校長の発言を実践していなかった自分に気がつきました。いやいや、受験戦争は我侭にならなければ乗り越えられないものですけれど・・・。
なーんか血迷った文章ですいません。まだまだ続きます。
卒業式の感想。まず第一に校長の前口上が長すぎた。こっちゃまだ後期の受験勉強で忙しいのに、あんな長くて興味深くもなんともない話を聞くのは時間の無駄です。校長、空気読んでください。なーんて、校長式辞の最中ずっとボソボソ隣りの友人と話してました。もう疾風怒濤の時代は過ぎたと確信している傲慢な身分なので、余りこれからの人生についてゴチャゴチャ言われたくないのが正直なところです。
これに後輩の送辞が続く。これには大爆笑する。毎年恒例なんですが、送辞・答辞は堅苦しい卒業式を吹き飛ばす行事なのです。大体送辞とか言って、出現するのは留年生ですから・・・そのemergenceだけで、校長の作った倦怠な堅苦しい雰囲気は吹き飛びますよね。彼らは何年か同じ時間を過ごしてきたので、我々の内情を知るだけに皮肉も連発して、みんな失笑あるいは大爆笑する。留年生の彼らが俺たちに先輩とか言うと、そのたんびに笑います。それに続いて卒業生の答辞。諸般の事情でこっちは余り詳しく書けませんが、卒業生の身分をいいことに、散々皮肉のこもった捨て台詞を吐いていきましたね。何だかんだで、生徒は教師の味方なんです。
あと、何でか知りませんが、俺、帰宅部なのに功労賞を貰いました。そういう不安定な立場なので、貰ったtrophyに書かれていたことが案の定荒唐無稽で、まぁギャグとして貰っておこうということになりました。
この6年間(中高一貫なので3年ではない)も今になって思えばいい思い出ですね。現在identityが吹っ飛んでいますが、来年も収まるところに収まってほしいです。ある友人に苦笑いをしながら声をかけた文句「予備校合格おめでとう!」なんて事態は嫌です。(言い切っちゃったよ、おい・・・)
お世話になった先生方には素直に「ありがとうございました」と言いたいです。発表が終わったらまた挨拶に向かいます。それと、同輩諸君、卒業おめでとう! 朗報を期待していますよ。
------------------------------------------------------------
卒業して、社会人の一員になった(らしい)ので、近いうち人生論note(モドキ)でも書いていこうかなぁ。
「合格おめでとう!」の言葉は未来志向、「卒業おめでとう!」の言葉は過去志向。ベクトルの方向は相違いますが、今言われて嬉しいのは後者。歴史の重みは未来より遥かに高い。
なーんてね。
かける言葉もありませんので、とりあえず「朗報を期待する」とだけ声をかけ続けてきました。これが後期のpressureになってなければいいですけれど、学校に久々に行って、unstableなのは自分だけじゃないというのに気付かされ、卒業式で「他人のことを考えましょう」なんてありきたりな祝辞を述べていた校長の発言を実践していなかった自分に気がつきました。いやいや、受験戦争は我侭にならなければ乗り越えられないものですけれど・・・。
なーんか血迷った文章ですいません。まだまだ続きます。
卒業式の感想。まず第一に校長の前口上が長すぎた。こっちゃまだ後期の受験勉強で忙しいのに、あんな長くて興味深くもなんともない話を聞くのは時間の無駄です。校長、空気読んでください。なーんて、校長式辞の最中ずっとボソボソ隣りの友人と話してました。もう疾風怒濤の時代は過ぎたと確信している傲慢な身分なので、余りこれからの人生についてゴチャゴチャ言われたくないのが正直なところです。
これに後輩の送辞が続く。これには大爆笑する。毎年恒例なんですが、送辞・答辞は堅苦しい卒業式を吹き飛ばす行事なのです。大体送辞とか言って、出現するのは留年生ですから・・・そのemergenceだけで、校長の作った
あと、何でか知りませんが、俺、帰宅部なのに功労賞を貰いました。そういう不安定な立場なので、貰ったtrophyに書かれていたことが案の定荒唐無稽で、まぁギャグとして貰っておこうということになりました。
この6年間(中高一貫なので3年ではない)も今になって思えばいい思い出ですね。現在identityが吹っ飛んでいますが、来年も収まるところに収まってほしいです。ある友人に苦笑いをしながら声をかけた文句「予備校合格おめでとう!」なんて事態は嫌です。(言い切っちゃったよ、おい・・・)
お世話になった先生方には素直に「ありがとうございました」と言いたいです。発表が終わったらまた挨拶に向かいます。それと、同輩諸君、卒業おめでとう! 朗報を期待していますよ。
------------------------------------------------------------
卒業して、社会人の一員になった(らしい)ので、近いうち人生論note(モドキ)でも書いていこうかなぁ。
「合格おめでとう!」の言葉は未来志向、「卒業おめでとう!」の言葉は過去志向。ベクトルの方向は相違いますが、今言われて嬉しいのは後者。歴史の重みは未来より遥かに高い。
なーんてね。
の入試問題だそうだ。2chだから怪しい部分もあるけど・・・。
⇒http://blog.livedoor.jp/warata2ki/archives/50026927.html
「迷えるPくんの究極の動き」って何だよー。
「ただし、A子さん、B子さん、P君の3人の家は鋭角三角形の3頂点の位置にあり・・・」って、三角関係をベクトルで解けって意味!?(ドキドキ)
文学的表現を多用した答案の作り甲斐がありそう。
------------------------------------------------------------
(後述)2006年の新作問題かと思ったら過去問だったみたいです。がっかり。
⇒http://blog.livedoor.jp/warata2ki/archives/50026927.html
49 :774RR:2006/02/28(火) 19:01:22 ID:u8J+w2+A
P君に2人の女友達A子さん、B子さんがいる。
あるとき、P君が自宅を出発してA子さんの家へ向かった。
しかし、自宅からA子さんの家までの距離の1/3進んだところで、思いなおしてB子さんの家へ向かった。
そして方向を変えた地点からB子さんの家までの距離の2/3行ったところで、また気が変わりA子さんの家へ向かった。
そこから1/3進んでまたB子さんの家へ向かった。
このようにしてP君はA子さんの家へ方向を変えてから1/3進んでB子さんの家へ方向を変え、それから2/3進んでからA子さんの家へ向かって進むものとする。
この迷えるPくんの究極の動きを記述せよ。
ただし、A子さん、B子さん、P君の3人の家は鋭角三角形の3頂点の位置にあり、P君は方向を変えてから次に方向を変えるまでは必ず直進するものとする。
(鳥取大学)
ちょwwww鳥取大学wwwwwwクオリティ高すぎwwwwwwwww
「迷えるPくんの究極の動き」って何だよー。
「ただし、A子さん、B子さん、P君の3人の家は鋭角三角形の3頂点の位置にあり・・・」って、三角関係をベクトルで解けって意味!?(ドキドキ)
文学的表現を多用した答案の作り甲斐がありそう。
------------------------------------------------------------
(後述)2006年の新作問題かと思ったら過去問だったみたいです。がっかり。
トリノ
2006年2月27日 気づいたらググルさんのトリノ仕様が終わっていました。金メダルを知ったのは新幹線の電子広告でだし、ホテルのテレビにエキジビションを放映していたのを見て咄嗟に消したし。なんだか寂しい思いです。
後、トリノの特集番組で、「(選手が)力を出し切れなかった」云々と言うのは、心が揺さぶられるのでやめて下さい。この時期って世界中で色んな駆引きが集中するんですね。ガキの頃はこんな思いを知らなかったよ。(遠い目)
とりあえず新課程入試に絶望しました。愚痴を書きたい気分ですが、まだ書けません。とりあえず今は今年の各大学の数学の問題でも解きまくろうかと思います。ああっ、もう受験数学をパズルと見做して解いてる自分がいる!
------------------------------------------------------------
⇒http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2006/02/27/3303.html
⇒http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20060226/115590/
今これが気になってる。LUMIXから一眼レフが出るなんてびっくり。
後、トリノの特集番組で、「(選手が)力を出し切れなかった」云々と言うのは、心が揺さぶられるのでやめて下さい。この時期って世界中で色んな駆引きが集中するんですね。ガキの頃はこんな思いを知らなかったよ。(遠い目)
とりあえず新課程入試に絶望しました。愚痴を書きたい気分ですが、まだ書けません。とりあえず今は今年の各大学の数学の問題でも解きまくろうかと思います。ああっ、もう受験数学をパズルと見做して解いてる自分がいる!
------------------------------------------------------------
⇒http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2006/02/27/3303.html
⇒http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20060226/115590/
今これが気になってる。LUMIXから一眼レフが出るなんてびっくり。
受験日記(一)
2006年2月24日 朝八時に起床する。明日は入試である。少々遠方なので、前日から現地入りすることにする。別に地元から朝行けない距離ではないが、やはり新幹線などに乗るとコンディションを悪くするので前日から行くべきだろう。下見も必要だし。
久々の一人旅だ。今日はのんびり行って、のんびり下見して、のんびり散策して、宿でまったりするぞ。
なんて思っていた。同じく受験に向かう兄と方角が同じだったから、わざわざ兄の分の指定席も俺が取っておいてあげたので、新幹線は途中まで二人だが、本質的には一人旅である。本質的には。
新幹線の待合室でぼんやりとしていた。周囲を見ると高校生らしき私服の人間や、どうみても高校生の制服の人間がいる。平日の朝に新幹線のホームだ。どう考えても受験生としか考えられない。仲間が多いなぁ。そうぼんやりしていたら、一人マスクを付けた受験生らしい男が立ち上がった。目が合う。その男は目配せをしてきた。
驚いた。マスクのせいでわからなかったのだ。学校の友人Sだった。しかも、同じ大学の同じ学部を受ける友人である。彼が受けることは知っていたし、それなりに親しくもあったが、受験は自分との戦いと識っていたので、敢えて友人たちと集って行こうとは思っていなかったが、ここでばったりあったのだ。入試前日まったり計画は突然に大判狂わせであった。
前日の朝だよ。いくら同じ方角だからって、いくつもある待合室で、同じ時間帯にばったり会うなんてそんな偶然。この時、一つマーフィーの法則を知るのだった。待ち人には中々出会えない世の中、意図しない相手には平気で遭遇する。
新幹線はSと一本違いだった。新幹線の種類によって、停車場所は変わるので、兄がいた分、その余計な停車場所のある駅を通らねばならない新幹線を俺が選んだからだ。もし兄がいなければ、俺はSと同じ新幹線に乗っていたことだろう。
Sは先に新幹線に乗った。健闘を祈ると、そう言った。でも、予感がその時していたのだった。一蓮托生という言葉が頭を過ぎった。また彼とは今日・・・いや、この入試期間中、至る所で意図せずして出遭うに違いない。
決して迷惑だとは思わない。気のおけない友人が近くにいるのならば、却って心の平穏が得られるだろう。だからSがもしそれを望むのならば、俺は快く受け入れよう。しかし、受験は己との戦い。人は言うのだ。孤独と戦うのも受験の一つだと。
今後の指針が立たないチューブラリンの状態で、我々も新幹線に乗る。小一時間。流石に“のぞみ”は早い。あっという間に着いてしまった。
兄はほかって、外に出る。階段を下りる。そして出口に向かう。ほらいたよ。Sを見つけたのだった。いくつかある出口の中で、(俺は)意図せずして出会う偶然は――。Sは笑って、どうせ数分でお前が出てくるから、もしかして出逢えるかなと思って、待っていた、不慣れな町だから、案内してくれよと、言うのだ。
ほらね、予感的中。このチューブラリンが旅の醍醐味なんですよ。何が起こるかわらからない。不測の事態というのが大敵な入試にあってもサプライズを求めるのは、これが一人旅であるからだっ!
そのとき、入試に来てるのかどうかわからないような錯覚に陥っていた。そりゃそうだ、学校の友達が近くにいるのだ。緊張感というものがなければ錯覚も起こすさ。
まだ昼前である。要綱が言うには、まだ下見できる時間ではない。とりあえず宿に行って、荷物を預けることにした。まさかとは思うけど、宿が一緒ってことはないですよね。
さすがに一緒じゃありませんでした。そこまで偶然が重なったら運命を感じてしまうじゃないか。野郎に運命なんか感じたかないよ。本質的に気楽な我々である。明日入試で全力をぶつけていかなければならない余裕である。やはり友達は大切にするといいですよと、後輩に言っておこう。緊張感も必要ですが、安堵感も大切です。
各々分かれて自分のホテルに向かう。ホテルに荷物を預けて、各自適当に食事でもしたら、下見OKな時間になろう。まさか下見でばったり遭遇することはないよなぁ。
あぁ、忘れない内に書いておきますが、Sは今時の高校生には珍しく、携帯電話を持っていません。だから連絡の取り様がないのです。
そして下見に大学へ向かう。その前に、近所にあった神社へ寄って、神様に報告に行ってきた。これから受験に行って参りますと、手を合わせてきた。勘違いしている人が多いですが、神仏に受からせてくださいとか、そういうことを言ってはいけません。自分の力を出し切ってきますと、師に挨拶するように報告するのが正しい祈願だと思うのです。お守りを頂戴した後、大学に行く。
試験会場の中までは入れさせてもらえないようだ。試験会場の外観だけが見える。外に席順などが掲示されている。自分の受験番号と照らし合わせてみたところ、200人の大部屋だった。うわぁ蒸し暑そう。それはいいけど、肝心なのは、机が大学に多くある長机じゃないかということだ。長机だとおそらく三人ほど座らされるのだろうが、そうなると真ん中はデッドゾーンである。出にくいし、両端の人間に神経質になって、気を揉んでしまうことだろう。しかし表の掲示じゃそこまでわからない。まぁ、不測の事態とならないよう、予測しておこう。
Sはそこにはいなかった。あぁ、やっとマーフィーの法則から解法されたのかな。いや、もうこの予感は意図せずして出遭おうという意図があるから、偶然の遭遇はありえないかもしれない。世の中そううまくはいかないのである。
まだお昼過ぎだ。せっかく大学に来たのだから散策していこう、将来のために。そうだ、ついでだから生協に寄って物色でもしていこうかな。
購買の自動ドアが開いた。
吃驚。
Sがそこにいる!?
もう嫌になっちゃう。何だよこの度重なる偶然は。さすがにSも驚いていたようだ。今の世の中携帯電話という便利な道具があるが、そんなもんなくても念じれば人と会うなんて簡単なことじゃないのかねぇ。なーんて思った。
お前教室どこだ? 四階。じゃぁ俺とは違う部屋だな。だな。明日もしかしたら覗きに行くよ。一緒に飯でも食うべ。
みたいな会話を交わして今度こそ別れた。もう受験は孤独との戦いだなんてそんな至言は無くなっていた。
さて、午後から約束があった。懇意にしている大学の先輩方が激励会を開いてくれるというので、顔を出しにいこうと思ったのだ。・・・あれ? もしかして元々一人旅じゃなくなってた? まぁいいや。
こっちは不測の事態ではなかったので問題ない。おいしいケーキを御馳走してもらいました。お蔭様でリラックスできました。夕飯も一緒にどうかと誘われたけど、それなりに詳しいと言っても一応不慣れな町でもあるので、あんまり暗くなるまで外にいても受験生としてどうかと思ったので退散した。
宿へ戻る。夕飯としてコンビニでサラダとファイブミニとミネラルウォーターを買った。飲み物にファイブミニはちょっとしたこだわりです。コーヒーのようにカフェインが強いわけでもなく、栄養ドリンクのように栄養過多になるわけでもない。ちょうどいい感じの飲み物で、腸にも優しいと思った。
ミネラルウォーターもこだわりの一つです。世間ではスポーツドリンクが体内の浸透圧を変えないのでよいとかどうとか言われていますが、あれはそのせいで逆にグビグビ飲めてしまい、水分を取りすぎる結果に終わることも多い。逆にミネラルウォーターは体内の浸透圧を劇的に変えるので、言い換えればその量によって自分の浸透圧をうまいようにコントロールすることができるのです。グビグビ飲むなんてこともないですしね。
部屋はユニットバスも付いていたが、やはりゆっくり浸かりたいということで大浴場へ行った。何だかんだで今日は結構歩いたので、お湯の中で足をマッサージしておく。明日の朝万が一だるいなんてことになってはいけないからね。
ふとテレビを付けたらトリノ五輪がやっていたので、あわてて消した。見てはいけない見てはいけない・・・。明日の用意をして、大学で沢山配られたチラシなんかを見ながら布団に潜った。10時だった。まだまどろんでいないので、かつて解いたmy数学ノートをパラパラとめくる。受験数学の必勝法はパズル感覚が身に付くかどうかである。学校で学んできた知識をいかに問題に結びつけるか、その脳の回路を養うのが受験数学の意図であると最近になってやっとわかっていた。だから、過去に解いた問題を見直すのが、前日の勉強としては最適であろう。普段は復習なんてやりもしない俺にしては珍しい態度である。
あぁ、ついでに友達に激励メールを送ってやろう。文面は“DO YOUR BEST!”か“GOOD LUCK!”かどちらがいいか。努力してきた人間に後者を言うのは失礼な気もするが、逆に努力の限りを尽くしてきた人間に前者を言うのも失礼な気がする。さてどちらにしよう・・・結局後者(または両方)を送ってやった。プレッシャーにはならないよな・・・そんなことでプレッシャーになるような友達は俺にいないはずだ。多分。
横になってふと恐れたのは、確実に明日起きれるかどうかだ。目覚まし時計は6:50にセットした。モーニングコールは7:00に頼んだ。携帯電話のアラームを6:40から10分おきに大音量で鳴るようにセットした。ここまで縛っておいて起きれないわけがないだろう。両親が6:30に電話してくれるそうだ。ならば6:30に起きるつもりでいよう。
そして“この”日はぐっすりと眠れるのだった。
(つづく)
久々の一人旅だ。今日はのんびり行って、のんびり下見して、のんびり散策して、宿でまったりするぞ。
なんて思っていた。同じく受験に向かう兄と方角が同じだったから、わざわざ兄の分の指定席も俺が取っておいてあげたので、新幹線は途中まで二人だが、本質的には一人旅である。本質的には。
新幹線の待合室でぼんやりとしていた。周囲を見ると高校生らしき私服の人間や、どうみても高校生の制服の人間がいる。平日の朝に新幹線のホームだ。どう考えても受験生としか考えられない。仲間が多いなぁ。そうぼんやりしていたら、一人マスクを付けた受験生らしい男が立ち上がった。目が合う。その男は目配せをしてきた。
驚いた。マスクのせいでわからなかったのだ。学校の友人Sだった。しかも、同じ大学の同じ学部を受ける友人である。彼が受けることは知っていたし、それなりに親しくもあったが、受験は自分との戦いと識っていたので、敢えて友人たちと集って行こうとは思っていなかったが、ここでばったりあったのだ。入試前日まったり計画は突然に大判狂わせであった。
前日の朝だよ。いくら同じ方角だからって、いくつもある待合室で、同じ時間帯にばったり会うなんてそんな偶然。この時、一つマーフィーの法則を知るのだった。待ち人には中々出会えない世の中、意図しない相手には平気で遭遇する。
新幹線はSと一本違いだった。新幹線の種類によって、停車場所は変わるので、兄がいた分、その余計な停車場所のある駅を通らねばならない新幹線を俺が選んだからだ。もし兄がいなければ、俺はSと同じ新幹線に乗っていたことだろう。
Sは先に新幹線に乗った。健闘を祈ると、そう言った。でも、予感がその時していたのだった。一蓮托生という言葉が頭を過ぎった。また彼とは今日・・・いや、この入試期間中、至る所で意図せずして出遭うに違いない。
決して迷惑だとは思わない。気のおけない友人が近くにいるのならば、却って心の平穏が得られるだろう。だからSがもしそれを望むのならば、俺は快く受け入れよう。しかし、受験は己との戦い。人は言うのだ。孤独と戦うのも受験の一つだと。
今後の指針が立たないチューブラリンの状態で、我々も新幹線に乗る。小一時間。流石に“のぞみ”は早い。あっという間に着いてしまった。
兄はほかって、外に出る。階段を下りる。そして出口に向かう。ほらいたよ。Sを見つけたのだった。いくつかある出口の中で、(俺は)意図せずして出会う偶然は――。Sは笑って、どうせ数分でお前が出てくるから、もしかして出逢えるかなと思って、待っていた、不慣れな町だから、案内してくれよと、言うのだ。
ほらね、予感的中。このチューブラリンが旅の醍醐味なんですよ。何が起こるかわらからない。不測の事態というのが大敵な入試にあってもサプライズを求めるのは、これが一人旅であるからだっ!
そのとき、入試に来てるのかどうかわからないような錯覚に陥っていた。そりゃそうだ、学校の友達が近くにいるのだ。緊張感というものがなければ錯覚も起こすさ。
まだ昼前である。要綱が言うには、まだ下見できる時間ではない。とりあえず宿に行って、荷物を預けることにした。まさかとは思うけど、宿が一緒ってことはないですよね。
さすがに一緒じゃありませんでした。そこまで偶然が重なったら運命を感じてしまうじゃないか。野郎に運命なんか感じたかないよ。本質的に気楽な我々である。明日入試で全力をぶつけていかなければならない余裕である。やはり友達は大切にするといいですよと、後輩に言っておこう。緊張感も必要ですが、安堵感も大切です。
各々分かれて自分のホテルに向かう。ホテルに荷物を預けて、各自適当に食事でもしたら、下見OKな時間になろう。まさか下見でばったり遭遇することはないよなぁ。
あぁ、忘れない内に書いておきますが、Sは今時の高校生には珍しく、携帯電話を持っていません。だから連絡の取り様がないのです。
そして下見に大学へ向かう。その前に、近所にあった神社へ寄って、神様に報告に行ってきた。これから受験に行って参りますと、手を合わせてきた。勘違いしている人が多いですが、神仏に受からせてくださいとか、そういうことを言ってはいけません。自分の力を出し切ってきますと、師に挨拶するように報告するのが正しい祈願だと思うのです。お守りを頂戴した後、大学に行く。
試験会場の中までは入れさせてもらえないようだ。試験会場の外観だけが見える。外に席順などが掲示されている。自分の受験番号と照らし合わせてみたところ、200人の大部屋だった。うわぁ蒸し暑そう。それはいいけど、肝心なのは、机が大学に多くある長机じゃないかということだ。長机だとおそらく三人ほど座らされるのだろうが、そうなると真ん中はデッドゾーンである。出にくいし、両端の人間に神経質になって、気を揉んでしまうことだろう。しかし表の掲示じゃそこまでわからない。まぁ、不測の事態とならないよう、予測しておこう。
Sはそこにはいなかった。あぁ、やっとマーフィーの法則から解法されたのかな。いや、もうこの予感は意図せずして出遭おうという意図があるから、偶然の遭遇はありえないかもしれない。世の中そううまくはいかないのである。
まだお昼過ぎだ。せっかく大学に来たのだから散策していこう、将来のために。そうだ、ついでだから生協に寄って物色でもしていこうかな。
購買の自動ドアが開いた。
吃驚。
Sがそこにいる!?
もう嫌になっちゃう。何だよこの度重なる偶然は。さすがにSも驚いていたようだ。今の世の中携帯電話という便利な道具があるが、そんなもんなくても念じれば人と会うなんて簡単なことじゃないのかねぇ。なーんて思った。
お前教室どこだ? 四階。じゃぁ俺とは違う部屋だな。だな。明日もしかしたら覗きに行くよ。一緒に飯でも食うべ。
みたいな会話を交わして今度こそ別れた。もう受験は孤独との戦いだなんてそんな至言は無くなっていた。
さて、午後から約束があった。懇意にしている大学の先輩方が激励会を開いてくれるというので、顔を出しにいこうと思ったのだ。・・・あれ? もしかして元々一人旅じゃなくなってた? まぁいいや。
こっちは不測の事態ではなかったので問題ない。おいしいケーキを御馳走してもらいました。お蔭様でリラックスできました。夕飯も一緒にどうかと誘われたけど、それなりに詳しいと言っても一応不慣れな町でもあるので、あんまり暗くなるまで外にいても受験生としてどうかと思ったので退散した。
宿へ戻る。夕飯としてコンビニでサラダとファイブミニとミネラルウォーターを買った。飲み物にファイブミニはちょっとしたこだわりです。コーヒーのようにカフェインが強いわけでもなく、栄養ドリンクのように栄養過多になるわけでもない。ちょうどいい感じの飲み物で、腸にも優しいと思った。
ミネラルウォーターもこだわりの一つです。世間ではスポーツドリンクが体内の浸透圧を変えないのでよいとかどうとか言われていますが、あれはそのせいで逆にグビグビ飲めてしまい、水分を取りすぎる結果に終わることも多い。逆にミネラルウォーターは体内の浸透圧を劇的に変えるので、言い換えればその量によって自分の浸透圧をうまいようにコントロールすることができるのです。グビグビ飲むなんてこともないですしね。
部屋はユニットバスも付いていたが、やはりゆっくり浸かりたいということで大浴場へ行った。何だかんだで今日は結構歩いたので、お湯の中で足をマッサージしておく。明日の朝万が一だるいなんてことになってはいけないからね。
ふとテレビを付けたらトリノ五輪がやっていたので、あわてて消した。見てはいけない見てはいけない・・・。明日の用意をして、大学で沢山配られたチラシなんかを見ながら布団に潜った。10時だった。まだまどろんでいないので、かつて解いたmy数学ノートをパラパラとめくる。受験数学の必勝法はパズル感覚が身に付くかどうかである。学校で学んできた知識をいかに問題に結びつけるか、その脳の回路を養うのが受験数学の意図であると最近になってやっとわかっていた。だから、過去に解いた問題を見直すのが、前日の勉強としては最適であろう。普段は復習なんてやりもしない俺にしては珍しい態度である。
あぁ、ついでに友達に激励メールを送ってやろう。文面は“DO YOUR BEST!”か“GOOD LUCK!”かどちらがいいか。努力してきた人間に後者を言うのは失礼な気もするが、逆に努力の限りを尽くしてきた人間に前者を言うのも失礼な気がする。さてどちらにしよう・・・結局後者(または両方)を送ってやった。プレッシャーにはならないよな・・・そんなことでプレッシャーになるような友達は俺にいないはずだ。多分。
横になってふと恐れたのは、確実に明日起きれるかどうかだ。目覚まし時計は6:50にセットした。モーニングコールは7:00に頼んだ。携帯電話のアラームを6:40から10分おきに大音量で鳴るようにセットした。ここまで縛っておいて起きれないわけがないだろう。両親が6:30に電話してくれるそうだ。ならば6:30に起きるつもりでいよう。
そして“この”日はぐっすりと眠れるのだった。
(つづく)
見逃した・・・
2006年2月19日 ⇒ttp://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/contents/topics/index.html#060210_a
こんなの放送してたなんて・・・見逃したorz
武田鉄矢のコメントとかもあったらしく、とても面白そうなのにぃ。何で気づかなかったんだろう。映画はそこまで楽しみにしてないんで、藤子先生ファンとして油断してたよ。(後、受験で余裕がないのも理由だが)
再放送とかしないだろうなぁ。誰か録画してた人いませんか?
こんなの放送してたなんて・・・見逃したorz
武田鉄矢のコメントとかもあったらしく、とても面白そうなのにぃ。何で気づかなかったんだろう。映画はそこまで楽しみにしてないんで、藤子先生ファンとして油断してたよ。(後、受験で余裕がないのも理由だが)
再放送とかしないだろうなぁ。誰か録画してた人いませんか?
TZ1
2006年2月18日 PANASONICがデジタルカメラLUMIXの新シリーズを出すらしい。
⇒http://panasonic.jp/dc/
中でもTZ1はこのサイズで光学10倍。スペックも500万画素、F2.8などと申し分ない。マリンオプションまである。マニュアル操作部分を除いたら、機動性ということも含めてもしかしてFZよりも強力なんてことは? FX1は広角28mmを確保。TZ1とFX1の合体型はでないのかしら。
コンパクトデジカメは一体どこまで進化する気なんだろう・・・10年後が想像できない。
とりあえず備忘録。
⇒http://panasonic.jp/dc/
中でもTZ1はこのサイズで光学10倍。スペックも500万画素、F2.8などと申し分ない。マリンオプションまである。マニュアル操作部分を除いたら、機動性ということも含めてもしかしてFZよりも強力なんてことは? FX1は広角28mmを確保。TZ1とFX1の合体型はでないのかしら。
コンパクトデジカメは一体どこまで進化する気なんだろう・・・10年後が想像できない。
とりあえず備忘録。
験
2006年2月16日 真夜中にむっくりと起きて、テレビを付けてメダル獲得の逡巡の雰囲気をちょっとだけ味わいながら、別に詳らかでも特定のファンであるわけでもないけれど、ググルさんのオリンピック仕様が面白いと思う、とりあえず頑張れ日本。
最近のげんかつぎ。買い物をすると、財布の小銭を減らすためにちょっと知恵を働かせて、余分な小銭を添えて払ったりしますよね。その知恵を別ベクトルに用いて、たとえ財布が重くなっても構わないので、お釣としてなるべく多くの五円玉が返ってくるような小銭の添え方を考えてみましょう。
別にblessingを期待してるわけでも望んでいるわけでもないですが、やってみると面白いのです。
最近のげんかつぎ。買い物をすると、財布の小銭を減らすためにちょっと知恵を働かせて、余分な小銭を添えて払ったりしますよね。その知恵を別ベクトルに用いて、たとえ財布が重くなっても構わないので、お釣としてなるべく多くの五円玉が返ってくるような小銭の添え方を考えてみましょう。
別にblessingを期待してるわけでも望んでいるわけでもないですが、やってみると面白いのです。
踵
2006年2月10日 学校で。ハトが一羽いました。テクテクと気持ちよさそうに歩いています。どうして鳩って翼があるのに、ああも徘徊するのだろう、と、自然写真家(モドキ)の目で見ていたら、急に追いかけたくなった。
鳩ってのは後ろに目があるのか知らないけれど、人間が近づくと振り向かずとも歩調を速めますよね。走ってる人間が近づくと飛んで行ってしまいますよね。そのハト君も当然早歩きになり、とうとう飛んでいこうとしました。
すると、前へ飛んでいったかと思ったら、いきなり空中できびすを返して、こちらの方に飛んできて、俺の頭上を行くではないですか。なしてそんな不審な行動を取ったのだろうと、辺りを見回してみるとそこは工事現場――新校舎建築中で、四方八方、天井までも行き止まりになっていたんですね。だから、このまま飛び続けていたら頭を天井にぶつけてハゲになってしまうと、あの小さな頭で判断したんですね。
ハトの珍行動を観察していて、ちょっと感動しました。ていうか萌えました。
しかし、一番挙動不審なのはヒトの方だという自覚はありませんね。鳥好きもいいけど、そろそろ末期だ。
鳩ってのは後ろに目があるのか知らないけれど、人間が近づくと振り向かずとも歩調を速めますよね。走ってる人間が近づくと飛んで行ってしまいますよね。そのハト君も当然早歩きになり、とうとう飛んでいこうとしました。
すると、前へ飛んでいったかと思ったら、いきなり空中できびすを返して、こちらの方に飛んできて、俺の頭上を行くではないですか。なしてそんな不審な行動を取ったのだろうと、辺りを見回してみるとそこは工事現場――新校舎建築中で、四方八方、天井までも行き止まりになっていたんですね。だから、このまま飛び続けていたら頭を天井にぶつけてハゲになってしまうと、あの小さな頭で判断したんですね。
ハトの珍行動を観察していて、ちょっと感動しました。ていうか萌えました。
しかし、一番挙動不審なのはヒトの方だという自覚はありませんね。鳥好きもいいけど、そろそろ末期だ。
ケアレスミス
2006年2月9日 この時期怖いのがケアレスミスです。昔はケアレスミスのことを、ミスター・ケアル・スミスさんのことだと思っていたというのはどうでもいい話で、要するにcarelessなmistake。
どうも高校物理に馴染めない生物選択な理系人間にとっては、物理要素のある化学(主に電気化学)でケアレスミスしてしまいます。
具体的には電流の流れる方向。オームの法則なんてもう1年ぐらい触ってないので、「電流とは電荷の移動のことで電子の流れる方向と逆方向」という一般常識を忘れてしまうのです。
だから突然出てくると悩むんだよね。電流って何さ、って。一体何が流れているんだ、って。
実際「『電流は正から負へ流れる』けれども『電子の流れは負から正』」って、科学的にどういう意味があるんですか? 「電流は電荷の移動」という定義だったら方向性は決まらないと思うのです。単なる慣例で済まされると許せないのですけれど。どなたか面白い話があったら教えてください。
まぁ、神経繊維の例(細胞内外の電荷の逆転の伝導)を考えてみれば、電流というのは名ばかりのものだというのもわからないことはないですが・・・。
こういうのも実体論的にも現象論的にも片手落ちな理科に馴染めません。数学はピュアでいいよなぁ。
どうも高校物理に馴染めない生物選択な理系人間にとっては、物理要素のある化学(主に電気化学)でケアレスミスしてしまいます。
具体的には電流の流れる方向。オームの法則なんてもう1年ぐらい触ってないので、「電流とは電荷の移動のことで電子の流れる方向と逆方向」という一般常識を忘れてしまうのです。
だから突然出てくると悩むんだよね。電流って何さ、って。一体何が流れているんだ、って。
実際「『電流は正から負へ流れる』けれども『電子の流れは負から正』」って、科学的にどういう意味があるんですか? 「電流は電荷の移動」という定義だったら方向性は決まらないと思うのです。単なる慣例で済まされると許せないのですけれど。どなたか面白い話があったら教えてください。
まぁ、神経繊維の例(細胞内外の電荷の逆転の伝導)を考えてみれば、電流というのは名ばかりのものだというのもわからないことはないですが・・・。
こういうのも実体論的にも現象論的にも片手落ちな理科に馴染めません。数学はピュアでいいよなぁ。
仏滅、大安、節分
2006年2月2日 恵方寿司を食べました。今年の恵方は南南東です。つまり、恵方寿司とは曰く「日本人がニューカレドニアに向かって無言で太巻きを食べる行事」です。何故か棒読み。知らない方はググってください。
あれ? 一日早いんじゃないかって? いいんです。今日は節分の前日であっても大安ですから。縁起が良いではないですか。いやいや、ホントに良いのかとか疑問にしないでくださいよ。祖母の入れ知恵でして・・・おばあちゃんの言うことに間違いはないんですよ。信仰なんてそんなもんです。もぐもぐ。
そういえば、とうとう昨日に願書を出してしまいました。願書は書くのにとてもとても苦労しますね。センター試験の採点官が機械なのが怖いように、姿を見ない郵便配達屋さんも完全に信用できないし、そもそも自分が不備なく書いて封筒に入れたかどうかも信用できない。この精神的窮乏。一筆入魂と言いますが、気力が吸い取られます。おいおい、願書のためにグルコースを失っては本末転倒だでよ。
書き終えた後は、悶々とするのも嫌だったんで、さらっと確認した後、投槍に封を閉じてやりました。閉じてしまえばしめたものです。もう後戻りはできませぬ。後は野となれ山となれ。塵も積もれば花が咲く。ん?
しかし、よく考えてみれば今日が大安ということは、昨日は仏m・・・いやいやいやいや。最終便で出したんだから多分今日という大安に届いてハッピーなはずですよ。
何事も縁起のよい視点が大事なのです。信仰とはそういうものです。アーメン。
あれ? 一日早いんじゃないかって? いいんです。今日は節分の前日であっても大安ですから。縁起が良いではないですか。いやいや、ホントに良いのかとか疑問にしないでくださいよ。祖母の入れ知恵でして・・・おばあちゃんの言うことに間違いはないんですよ。信仰なんてそんなもんです。もぐもぐ。
そういえば、とうとう昨日に願書を出してしまいました。願書は書くのにとてもとても苦労しますね。センター試験の採点官が機械なのが怖いように、姿を見ない郵便配達屋さんも完全に信用できないし、そもそも自分が不備なく書いて封筒に入れたかどうかも信用できない。この精神的窮乏。一筆入魂と言いますが、気力が吸い取られます。おいおい、願書のためにグルコースを失っては本末転倒だでよ。
書き終えた後は、悶々とするのも嫌だったんで、さらっと確認した後、投槍に封を閉じてやりました。閉じてしまえばしめたものです。もう後戻りはできませぬ。後は野となれ山となれ。塵も積もれば花が咲く。ん?
しかし、よく考えてみれば今日が大安ということは、昨日は仏m・・・いやいやいやいや。最終便で出したんだから多分今日という大安に届いてハッピーなはずですよ。
何事も縁起のよい視点が大事なのです。信仰とはそういうものです。アーメン。
容疑者Xの献身
2006年1月29日天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。何この設定・・・とても読んでみたいです。「博士の愛した数式」と言い、今は科学者萌えの時代?
「博士の〜」同様、そのうち読もうリストに入れておきます。今は読みません。
私の個人主義
2006年1月27日
何か一つ本を読みたいと思って――本といっても気晴らしになるような小説ではなく、ガチガチの評論でも読もうかしらと思って、敬愛する漱石先生の思想に漬かってみることにした。
「猫」や「坊ちゃん」や「こゝろ」などで有名な夏目漱石は小説家だけれども、近代的自我に目覚めた一人の日本人としての評価も高い。その裏付けとなっているのが講演「私の個人主義」と「現代日本の開化」であることは有名である。
講演を書き起こしたものなので、話に脱線や紆余曲折した小話が混じっているけれども、その奥底には一貫した漱石の思想が見受けられるはずである。そしてその紆余曲折にこそ漱石の真意が見え隠れするとも言えるはずである。
と期待して、暇でもないので一気読みはせず、ちょびちょびとのんびり読んで行こうかな。そういえば「現代日本の開化」は高校の教科書にも載っていたが、さて、どんな感じだったかな。
ガチガチの評論を読みたいと言っておきながら、そんなにガチガチでもないよ、という話は置いておいて。
「猫」や「坊ちゃん」や「こゝろ」などで有名な夏目漱石は小説家だけれども、近代的自我に目覚めた一人の日本人としての評価も高い。その裏付けとなっているのが講演「私の個人主義」と「現代日本の開化」であることは有名である。
講演を書き起こしたものなので、話に脱線や紆余曲折した小話が混じっているけれども、その奥底には一貫した漱石の思想が見受けられるはずである。そしてその紆余曲折にこそ漱石の真意が見え隠れするとも言えるはずである。
と期待して、暇でもないので一気読みはせず、ちょびちょびとのんびり読んで行こうかな。そういえば「現代日本の開化」は高校の教科書にも載っていたが、さて、どんな感じだったかな。
ガチガチの評論を読みたいと言っておきながら、そんなにガチガチでもないよ、という話は置いておいて。
センター数学攻略法
2006年1月23日
センター試験の自己採点の報告に学校へ行ってきました。我ながらこれでも十分な点数を確保したと思ってたのに、上には上がいるものですね。医学部受験のクラスメートが多いせいなのかどうか、自分の点数がもしや最下位と思えるほど凄い奴らばっかり。点数95%獲得とか、英語&リスニング満点とか、お前ら化け物か。
もう国語とか社会は勉強しなくていいと思うと、部屋の隅に無造作にほかってある(名古屋弁注意報)教科書を見るに付けて哀愁が沸きますね。来年お世話になることのないよう、永久封印したいです。(切実)
まぁもうセンターなんて気にすること無いんですが、もうちょっと引きずらせてください。唐突にセンター攻略を書いてみようと思います。そんな要望はどこからもないんですが、久々におせっかい魂に火が付きました。後輩のためのセンター数学攻略法です。
⇒http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/center/06/2/exam/214/7.htm
例えば今年の数IIBから、この数列の問題を見てみましょう。センター試験ってのは全国50万人が受けるテストなので、人の手で採点するわけにもいかず、すべからくマーク方式を取っています。そのために、大学受験必須科目である数学も、マーク式になるわけになるのですが、数学の答えは単純ではなくて、分数とか括弧とか平方根とか文字式とか累乗とか関数とか、色々なパターンがあり、また答えの値だけでなくそこに至るまでの解法も重要となってきます。
そこでセンター数学は、見て分かるとおり、分数や√は提示したまま、数字部分を空白にして穴埋めさせるという苦肉の策を取っています。そのため、受験生は解き方を問題に任せて、教科書に載っている公式に機械的に当てはめ、数値計算に徹する必要が迫られるのです。これがセンター数学は算数だと思えてしまう所以。
そのせいか、センター数学を解く時は、ついつい穴埋めに必死になって、何が問題で問われているのか見失ってしまいがちです。この問題だって、一見ややこしそうに見えますが、要約するとこういうことです。
文系の受験生の参考にはならないかもしれませんが、こうやって一つの大問にしてしまえば、解き方も「先ず{xn},{yn}の等差中項、等比中項の性質からb,cをaで表して、それから{zn}の階差数列をaで表して一般項を求めればいい」とイメージが沸くはずです。
それなのに、センターの場合、(1)でb,cをaで表すという何を目的にしてるのかわからない問題を出して、(2)で級数を求めさせるなんて大筋とは全く関係ない計算をさせて、脱線のせいで混乱した頭のまま(3)で新しい数列を登場させて受験生を当惑させる。センター試験は時間も厳しいので、こんなの数学力ではなく、計算力を試しているとしか思えない。目的意識を持たなければ上達しません。
それゆえ、センター数学の攻略はこれに徹すると思います。「無駄な穴埋めに徹するのではなく、まず問題を読んで大筋を掴み、二次の問題だと思って解く。」そうして普通に解いていれば、穴埋めしなくてはならない数値も計算の過程に絶対出てくるので、見直しも簡単。
後は時間内に解けるよう、正確な計算力を養うということですね。最初の計算でこけたらそれ以降ずっと×になってしまうので。
※{yn}の一般項が間違っています。問題ある人は常識の範囲で直しておいて下さい。すいません。何で間違えるかなぁ...。
もう国語とか社会は勉強しなくていいと思うと、部屋の隅に無造作にほかってある(名古屋弁注意報)教科書を見るに付けて哀愁が沸きますね。来年お世話になることのないよう、永久封印したいです。(切実)
まぁもうセンターなんて気にすること無いんですが、もうちょっと引きずらせてください。唐突にセンター攻略を書いてみようと思います。そんな要望はどこからもないんですが、久々におせっかい魂に火が付きました。後輩のためのセンター数学攻略法です。
⇒http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/center/06/2/exam/214/7.htm
例えば今年の数IIBから、この数列の問題を見てみましょう。センター試験ってのは全国50万人が受けるテストなので、人の手で採点するわけにもいかず、すべからくマーク方式を取っています。そのために、大学受験必須科目である数学も、マーク式になるわけになるのですが、数学の答えは単純ではなくて、分数とか括弧とか平方根とか文字式とか累乗とか関数とか、色々なパターンがあり、また答えの値だけでなくそこに至るまでの解法も重要となってきます。
そこでセンター数学は、見て分かるとおり、分数や√は提示したまま、数字部分を空白にして穴埋めさせるという苦肉の策を取っています。そのため、受験生は解き方を問題に任せて、教科書に載っている公式に機械的に当てはめ、数値計算に徹する必要が迫られるのです。これがセンター数学は算数だと思えてしまう所以。
そのせいか、センター数学を解く時は、ついつい穴埋めに必死になって、何が問題で問われているのか見失ってしまいがちです。この問題だって、一見ややこしそうに見えますが、要約するとこういうことです。
a,b,cを相異なる実数とする。{xn}は等差数列、{yn}は等比数列、{zn}は階差数列{wn}が等差数列となる数列である。(x1,x2,x3)=(a,b,c)、(y1,y2,y3)=(c,a,b)、(z1,z2,z3)=(b,c,a)のとき、数列{xn},{yn},{zn}の一般項をaで表せ。こうして見れば、中級程度の二次の記述問題になり、“数列”の理解力を試す良問のように見えてきます。これを記述問題だと思って解いてみたのが上の画像です。(手書きで雑なのは勘弁して)
文系の受験生の参考にはならないかもしれませんが、こうやって一つの大問にしてしまえば、解き方も「先ず{xn},{yn}の等差中項、等比中項の性質からb,cをaで表して、それから{zn}の階差数列をaで表して一般項を求めればいい」とイメージが沸くはずです。
それなのに、センターの場合、(1)でb,cをaで表すという何を目的にしてるのかわからない問題を出して、(2)で級数を求めさせるなんて大筋とは全く関係ない計算をさせて、脱線のせいで混乱した頭のまま(3)で新しい数列を登場させて受験生を当惑させる。センター試験は時間も厳しいので、こんなの数学力ではなく、計算力を試しているとしか思えない。目的意識を持たなければ上達しません。
それゆえ、センター数学の攻略はこれに徹すると思います。「無駄な穴埋めに徹するのではなく、まず問題を読んで大筋を掴み、二次の問題だと思って解く。」そうして普通に解いていれば、穴埋めしなくてはならない数値も計算の過程に絶対出てくるので、見直しも簡単。
後は時間内に解けるよう、正確な計算力を養うということですね。最初の計算でこけたらそれ以降ずっと×になってしまうので。
※{yn}の一般項が間違っています。問題ある人は常識の範囲で直しておいて下さい。すいません。何で間違えるかなぁ...。
センター試験
2006年1月22日
全国50万人(ぐらい?)が受けるセンター試験を受けてきましたよ。去年までは毎年新聞に載って騒いでる、と思っていた程度でしたが、その張本人になってしまいました。老けたなぁ。
所謂ゆとり教育の弊害で、今年からは“新課程受験”となり、範囲もごろっと変わる。つまり新課程受験者の第一人者ですよ。“ゆとり”とかいって、全然“ゆとり”が無い気もしますが・・・世間に言っておきますが、“ゆとり”があるのは小学校中学校だけで、高校ではむしろやることが増えて大変になってるんですからね。なんでオーラルなんか増やすんですか。読み書きも満足にできない高校生が聞いたり喋ったりできるわけないじゃないですか。実技をセンターに入れるんなら、保健体育とか芸術なんかも入れればいいじゃないか。・・・いや、勿論ダメですよ。
新課程の年を迎えて、まず一番の大変化というのがリスニングの導入。実践力を試したいのかどうか知りませんが、やめておけばいいのに・・・筆記とは違って確実に解けるという保障がないから、滅茶苦茶悶々としましたよ。その割に意外に易しかったかと。拍子抜け。
センターって二次試験に比べて遥かに怖いですよね。問題が比較的易しいので如何に満点に近い点数を取るかというのが課題になるし、重大なミスでも犯したら足切られて二次試験を受けさせて貰えなくなったり、何よりマーク方式という、人の手を中途半端に介してくれる恐ろしさ。機械は信用ならない。
ところで、上の写真は話題のリスニング装置。これが一人一人に配布されて、メモリースティックに入ってる音声をイヤホンで聞き取るという贅沢品。リサイクルはせず、お持ち帰り下さいとのことなので貰ってきました。20年前にはできないことですね。技術進歩が受験生を苦しめる!学校からは、後輩のために寄付して下さいと言われたけど、どうするかな。記念に取っておきたいな。
何ていうか、大量生産時代の荒波が、センターにまで押し寄せてきた。外部電源だと場所によって不公平が生じるので、一人一人にICプレイヤーを渡してイヤホンで聞き取らせるという苦肉の策らしいですが、この環境倫理を考えなきゃいけない時代に全国50万人に配布するってどうなんでしょう? 無駄遣いじゃないの? しかも、実際にあったみたいだけど、大量生産品がための故障も心配。センター側はかなり配慮したみたいだけど、ニュースによれば結局数百人が故障してしまって再試験という、可哀そうに。
来年どうなるんでしょうね。廃止になるんじゃないかしら。だったらこの手元のプレイヤーも伝説になったりして。ふふふ・・・。
いや、マジで受験生の負担が(精神的にも、肉体的にも)大きいので何とかした方がいいと思いますよ。ただでさえハードスケジュールなセンターなのに。
以上センター試験の客観的感想でした。なんか日記の最大文字数が3000字から10000字まで増えたらしいので、これから調子に乗って主観的感想をつらつら書いていきますよ。
〔読売新聞・入試速報〕 http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/
------------------------------------------------------------
というわけで、新課程版センター試験を受けてきました。スケジュールはこんな感じ。
1/21(土)
09:30〜10:30 倫理
13:30〜14:50 国語
15:35〜15:55 英語(筆記)
17:40〜18:40 英語(リスニング)
1/22(日)
09:30〜10:30 生物
11:15〜12:15 数学IA
13:30〜14:30 数学IIB
15:15〜16:15 化学
理科社会に関しては選択科目なので人によってまちまちですが、公民から倫理を、理科からは生物と化学を選択。理系なので理科は二科目やらねばなりません。こんなにあるとは、終わってみて見てみてもやっぱりハードですねぇ。
ただ、もっとハードなのはゆとりがありすぎるということかも。リスニングが入った影響で、昨年とはスケジュールが変わってしまったらしく、公民と国語の間がかなり暇。文系だったらこの間に地歴が入るので暇じゃないんですが、公民を選択してしまった理系はとても暇なのです。これは午後のセンター最大難関・国語&英語に向けて勉強すべきでは!とも思ったけれど、結局友達とずぅっと駄弁ってました。
後輩の皆さん、リラックスは重要ですよ!(念押し)
なんかリラックスし過ぎだった気もしますけどね。学校単位で申し込んだので、他校とごちゃ混ぜになる割には、周りに友達が沢山いたんですよ。ところで面白いことに周りが野郎ばっかでした。つまり男子校の生徒ばっか集まってたんです。ああ、これはきっと近くに可愛い女の子がいたりして、純情な少年の気が散ってしまわないようにセンター側が配慮したんだろうなぁ、なんて妙に納得。
実情は、会場が工業大学で、校舎に男子トイレしかなかった所為みたいですが。
ちなみに、読売新聞のHPなんかで問題は見られるので、興味のある人は解いてみるといいかも。リスニングの音声も置いてありますよ。
第一科目は倫理。“倫理”は小中学校では学べない科目の一つで、哲学が学べる肌に合いさえすれば楽しい科目です。新課程で内容がごろっと変わった科目でもあって、ページを開いたらいきなりグラフ問題が出てきて吃驚。去年までは第一問はソクラテスや原始宗教とか、源流思想がテーマになってたからなぁ。あと、新課程から入ってきた近代の思想家や、生命倫理なんかも入ってきて、節操のないバラエティに富んだ科目になっています。“コントの実証主義”がわからなくて悩んだ。ジャイナ教とかも出てて、何でオーソドックスな仏教とかの扱いが薄いんだろうとも思った。あと、これは生物じゃないのかと思ったの問題も。
第二科目目は国語。去年まで国語は簡単めの国語Iと難しい国語IIに分かれていたらしいですが、今年から統一になったみたいです。そのおかげか、漢文がえらい簡単になりました。これってちょっと勉強した中学生でも読めるんじゃない?一方で古文は難しめ。状況把握はできても、語彙力が結構いるかと。現代文の評論は演劇に関して。どうも作者は「演劇中のトチリと、アンチテアトルの手法には通じるものがある」ということが言いたいらしい。言いたいらしいのだが、「アンチテアトル」の意味を知っている高校生は少ないので、読みにくい文章になってるんじゃないかと思う。演劇に関する知識があれば読みやすそうな文章なのにね。なんでセンターってこんな一般向けには思えない文章を出すんだろうね。現代文の小説は「人生に憂えた女子高生の話」。設問は良心的だと思うけど、一問どうあってもわからんのがある。登場人物の尚子の性格が深く描かれていないのに、主人公の裕美が尚子の言動に関して漠然と「ああ、やっぱりそうだ、と妙に納得した」と言った、その理由を選べという問題。これだけが正答率は悪いと思うんだけどどうでしょう。
第三科目目は英語。英語は国語以上に時間との戦い。語彙レベルは高くないのに、WORD数が多いので、80分でいかに読みきるかという速読能力が試されているそうな。今年からリスニングが入ったので、発音とか会話問題には変更が入ると思ったら、去年までと全く傾向が同じだった。詰まらん。(って、そんなこと言っちゃ駄目か)。去年までと傾向が同じすぎたので、大して中身を覚えてません。ていうかそろそろ疲れてきた・・・。
第四科目目は大問題のリスニング。30分足らずなのに、試験時間が1時間あるってのは、変な装置の準備のせいらしく、とても精神的窮乏に打ち勝つのが大変だった。深呼吸深呼吸。プレイヤーの扱いには大して困らないけど、イヤホンが耳を劈くのは予想通り。何でヘッドホンじゃないんだろう。イヤホンに慣れてない人は、耳に直接入ってくる音に戸惑ったんじゃないかなぁ。内容は英検やTOEICにもありそうな平凡なリスニングなのに、別の原因で落としてそう。外のパトカーのサイレンがちょっとだけ気になったり。暴走族でも取り締まってたのか・・・?
初日目終了。来るべきとこまで来たって感じで、なんかセンターが運命を掛けたものだとは思えなく、気軽になってくる。あぁ、つまり、末期症状。読売新聞のページを開いて、自信のある倫理とリスニングだけ軽く自己採点してみる。満点じゃなかったことにショックを受ける。実証主義のコントめ・・・。後で、そのショックは贅沢すぎると友達に言われた。まぁ、そうだよな。国語と英語は、まだ明日に試験を残して採点するのが怖かったので、やめといた。
二日目は理系科目。センターの理系科目なんて、二次の理系科目に比べたら出題範囲も半分、問題も簡単、数学に至っては閃きなどいらなく計算力が問われている、というのが通説なので、気楽に受けてきた。
“生物”は相変わらずセンター特有のマーク式考察問題。知識は問わないというスタイルなので、特にゴキブリの行動の問題は生物の知識が無くても解けるんじゃないかと思った。ゴキブリの実験は考察問題にしては珍しくまともな実験だと思う。ちゃんと対照実験になっている。読んでみてはいかがですか? 難点はチャバネゴキブリなんて、そんなグロテスクな生き物・・・。ゴキブリの雄の触角を切って、雌の触角についた化学物質を塗りつけて、別の雄の触角にちょいちょいと触れさせてやる・・・なんてあんまし想像したくないですね。テーマもフェロモンだし、害虫の専門家が行った実験から抜粋してきたのかな? 一方、最後の光合成に関する考察は意図がさっぱり。問題文で「光合成と蒸散の要因は異なるので、光合成速度と蒸散速度の比は一定にならない」と書いてあるのに、グラフには「光合成速度と蒸散速度の時間ごとの比」が書いてあるのはどういうこと? そんな意味のわからない計算をさせないで下さい。グラフを読み取る能力を試しているんだと思うけど、むしろ誤解を与えないグラフを書ける能力の方が大切なような・・・あ、逆説的に養われている(笑)
化学は最後に後回して数学。センター数学は、三角比とか、数列とか、微分とか、基本的な事項を道具として確実に計算できるかどうかが求められている。だからセンター数学は数学ではなく算数だと思うのですがどうでしょう? 一心不乱で計算した。マークミスがないかどうか、それだけが心配。ていうか、数学でマーク式って、無理があるだろう。
ついに科目は一つを残すのみ。もう、センターなんて終わった気分で“化学”に取り掛かる。生物に比べたら、基本的な知識が問われているだけなので気楽なもんだ。去年と第一問の傾向が変わっていた。去年までは元素の陽子数とか、周期表の知識が問われていたのに、今年からアセトアニリドとかポリエステルとか、生活化学からの出題がメイン。「水酸化ナトリウムの水溶液が皮膚や粘膜についたら、すぐに大量の希塩酸で十分に洗う」の記述で笑った。悪くないんじゃないかな?
この次は物理のテストがあったんですが、物理は選択していないので一足早く帰る。物理を受けなきゃいけない友達に労いの言葉を掛けて、大学の周りの公園を、友達とぶらぶら歩いて帰る。明後日に私立の受験がある友人だったが、さて、気分転換になったかな?
とりあえず今自己採点してみたら、一応目標分は取れていたので安心。受験会場に、入れもしない(受験生じゃないから)のにわざわざ来てくれた恩師の期待にも添えたかしら。ああ、もうセンターのしがらみから開放されるのかと思うと肩の荷が降りたよ。って、脱力しすぎ?まだ二次がありますよ。頑張りなさい。
なわけで、受験生の皆様、お疲れ様です。先輩の方々は、労いの言葉を掛けてあげると、受験生の皆は喜ぶんじゃないかと思いますよ。
所謂ゆとり教育の弊害で、今年からは“新課程受験”となり、範囲もごろっと変わる。つまり新課程受験者の第一人者ですよ。“ゆとり”とかいって、全然“ゆとり”が無い気もしますが・・・世間に言っておきますが、“ゆとり”があるのは小学校中学校だけで、高校ではむしろやることが増えて大変になってるんですからね。なんでオーラルなんか増やすんですか。読み書きも満足にできない高校生が聞いたり喋ったりできるわけないじゃないですか。実技をセンターに入れるんなら、保健体育とか芸術なんかも入れればいいじゃないか。・・・いや、勿論ダメですよ。
新課程の年を迎えて、まず一番の大変化というのがリスニングの導入。実践力を試したいのかどうか知りませんが、やめておけばいいのに・・・筆記とは違って確実に解けるという保障がないから、滅茶苦茶悶々としましたよ。その割に意外に易しかったかと。拍子抜け。
センターって二次試験に比べて遥かに怖いですよね。問題が比較的易しいので如何に満点に近い点数を取るかというのが課題になるし、重大なミスでも犯したら足切られて二次試験を受けさせて貰えなくなったり、何よりマーク方式という、人の手を中途半端に介してくれる恐ろしさ。機械は信用ならない。
ところで、上の写真は話題のリスニング装置。これが一人一人に配布されて、メモリースティックに入ってる音声をイヤホンで聞き取るという贅沢品。リサイクルはせず、お持ち帰り下さいとのことなので貰ってきました。20年前にはできないことですね。技術進歩が受験生を苦しめる!学校からは、後輩のために寄付して下さいと言われたけど、どうするかな。記念に取っておきたいな。
何ていうか、大量生産時代の荒波が、センターにまで押し寄せてきた。外部電源だと場所によって不公平が生じるので、一人一人にICプレイヤーを渡してイヤホンで聞き取らせるという苦肉の策らしいですが、この環境倫理を考えなきゃいけない時代に全国50万人に配布するってどうなんでしょう? 無駄遣いじゃないの? しかも、実際にあったみたいだけど、大量生産品がための故障も心配。センター側はかなり配慮したみたいだけど、ニュースによれば結局数百人が故障してしまって再試験という、可哀そうに。
来年どうなるんでしょうね。廃止になるんじゃないかしら。だったらこの手元のプレイヤーも伝説になったりして。ふふふ・・・。
いや、マジで受験生の負担が(精神的にも、肉体的にも)大きいので何とかした方がいいと思いますよ。ただでさえハードスケジュールなセンターなのに。
以上センター試験の客観的感想でした。なんか日記の最大文字数が3000字から10000字まで増えたらしいので、これから調子に乗って主観的感想をつらつら書いていきますよ。
〔読売新聞・入試速報〕 http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/
------------------------------------------------------------
というわけで、新課程版センター試験を受けてきました。スケジュールはこんな感じ。
1/21(土)
09:30〜10:30 倫理
13:30〜14:50 国語
15:35〜15:55 英語(筆記)
17:40〜18:40 英語(リスニング)
1/22(日)
09:30〜10:30 生物
11:15〜12:15 数学IA
13:30〜14:30 数学IIB
15:15〜16:15 化学
理科社会に関しては選択科目なので人によってまちまちですが、公民から倫理を、理科からは生物と化学を選択。理系なので理科は二科目やらねばなりません。こんなにあるとは、終わってみて見てみてもやっぱりハードですねぇ。
ただ、もっとハードなのはゆとりがありすぎるということかも。リスニングが入った影響で、昨年とはスケジュールが変わってしまったらしく、公民と国語の間がかなり暇。文系だったらこの間に地歴が入るので暇じゃないんですが、公民を選択してしまった理系はとても暇なのです。これは午後のセンター最大難関・国語&英語に向けて勉強すべきでは!とも思ったけれど、結局友達とずぅっと駄弁ってました。
後輩の皆さん、リラックスは重要ですよ!(念押し)
なんかリラックスし過ぎだった気もしますけどね。学校単位で申し込んだので、他校とごちゃ混ぜになる割には、周りに友達が沢山いたんですよ。ところで面白いことに周りが野郎ばっかでした。つまり男子校の生徒ばっか集まってたんです。ああ、これはきっと近くに可愛い女の子がいたりして、純情な少年の気が散ってしまわないようにセンター側が配慮したんだろうなぁ、なんて妙に納得。
実情は、会場が工業大学で、校舎に男子トイレしかなかった所為みたいですが。
ちなみに、読売新聞のHPなんかで問題は見られるので、興味のある人は解いてみるといいかも。リスニングの音声も置いてありますよ。
第一科目は倫理。“倫理”は小中学校では学べない科目の一つで、哲学が学べる肌に合いさえすれば楽しい科目です。新課程で内容がごろっと変わった科目でもあって、ページを開いたらいきなりグラフ問題が出てきて吃驚。去年までは第一問はソクラテスや原始宗教とか、源流思想がテーマになってたからなぁ。あと、新課程から入ってきた近代の思想家や、生命倫理なんかも入ってきて、
日本の臓器移植法で採用されている定義として最も適当なものを、次の(1)〜(4)のうちから一つ選べ一般常識としては(3)ですが、文系の高校生が脳幹(間脳+中脳+延髄)とか言われてわかるのかなぁ。
(1)脳死とは、心臓の拍動が停止するとともに、脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止した状態のことである。
(2)脳死とは、心臓の拍動が停止するとともに、脳幹を除く全脳の機能が不可逆的に停止した状態のことである。
(3)脳死とは、脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止した状態のことである。
(4)脳死とは、脳幹を除く全脳の機能が不可逆的に停止した状態のことである。
第二科目目は国語。去年まで国語は簡単めの国語Iと難しい国語IIに分かれていたらしいですが、今年から統一になったみたいです。そのおかげか、漢文がえらい簡単になりました。これってちょっと勉強した中学生でも読めるんじゃない?一方で古文は難しめ。状況把握はできても、語彙力が結構いるかと。現代文の評論は演劇に関して。どうも作者は「演劇中のトチリと、アンチテアトルの手法には通じるものがある」ということが言いたいらしい。言いたいらしいのだが、「アンチテアトル」の意味を知っている高校生は少ないので、読みにくい文章になってるんじゃないかと思う。演劇に関する知識があれば読みやすそうな文章なのにね。なんでセンターってこんな一般向けには思えない文章を出すんだろうね。現代文の小説は「人生に憂えた女子高生の話」。設問は良心的だと思うけど、一問どうあってもわからんのがある。登場人物の尚子の性格が深く描かれていないのに、主人公の裕美が尚子の言動に関して漠然と「ああ、やっぱりそうだ、と妙に納得した」と言った、その理由を選べという問題。これだけが正答率は悪いと思うんだけどどうでしょう。
第三科目目は英語。英語は国語以上に時間との戦い。語彙レベルは高くないのに、WORD数が多いので、80分でいかに読みきるかという速読能力が試されているそうな。今年からリスニングが入ったので、発音とか会話問題には変更が入ると思ったら、去年までと全く傾向が同じだった。詰まらん。(って、そんなこと言っちゃ駄目か)。去年までと傾向が同じすぎたので、大して中身を覚えてません。ていうかそろそろ疲れてきた・・・。
第四科目目は大問題のリスニング。30分足らずなのに、試験時間が1時間あるってのは、変な装置の準備のせいらしく、とても精神的窮乏に打ち勝つのが大変だった。深呼吸深呼吸。プレイヤーの扱いには大して困らないけど、イヤホンが耳を劈くのは予想通り。何でヘッドホンじゃないんだろう。イヤホンに慣れてない人は、耳に直接入ってくる音に戸惑ったんじゃないかなぁ。内容は英検やTOEICにもありそうな平凡なリスニングなのに、別の原因で落としてそう。外のパトカーのサイレンがちょっとだけ気になったり。暴走族でも取り締まってたのか・・・?
初日目終了。来るべきとこまで来たって感じで、なんかセンターが運命を掛けたものだとは思えなく、気軽になってくる。あぁ、つまり、末期症状。読売新聞のページを開いて、自信のある倫理とリスニングだけ軽く自己採点してみる。満点じゃなかったことにショックを受ける。実証主義のコントめ・・・。後で、そのショックは贅沢すぎると友達に言われた。まぁ、そうだよな。国語と英語は、まだ明日に試験を残して採点するのが怖かったので、やめといた。
二日目は理系科目。センターの理系科目なんて、二次の理系科目に比べたら出題範囲も半分、問題も簡単、数学に至っては閃きなどいらなく計算力が問われている、というのが通説なので、気楽に受けてきた。
“生物”は相変わらずセンター特有のマーク式考察問題。知識は問わないというスタイルなので、特にゴキブリの行動の問題は生物の知識が無くても解けるんじゃないかと思った。ゴキブリの実験は考察問題にしては珍しくまともな実験だと思う。ちゃんと対照実験になっている。読んでみてはいかがですか? 難点はチャバネゴキブリなんて、そんなグロテスクな生き物・・・。ゴキブリの雄の触角を切って、雌の触角についた化学物質を塗りつけて、別の雄の触角にちょいちょいと触れさせてやる・・・なんてあんまし想像したくないですね。テーマもフェロモンだし、害虫の専門家が行った実験から抜粋してきたのかな? 一方、最後の光合成に関する考察は意図がさっぱり。問題文で「光合成と蒸散の要因は異なるので、光合成速度と蒸散速度の比は一定にならない」と書いてあるのに、グラフには「光合成速度と蒸散速度の時間ごとの比」が書いてあるのはどういうこと? そんな意味のわからない計算をさせないで下さい。グラフを読み取る能力を試しているんだと思うけど、むしろ誤解を与えないグラフを書ける能力の方が大切なような・・・あ、逆説的に養われている(笑)
化学は最後に後回して数学。センター数学は、三角比とか、数列とか、微分とか、基本的な事項を道具として確実に計算できるかどうかが求められている。だからセンター数学は数学ではなく算数だと思うのですがどうでしょう? 一心不乱で計算した。マークミスがないかどうか、それだけが心配。ていうか、数学でマーク式って、無理があるだろう。
ついに科目は一つを残すのみ。もう、センターなんて終わった気分で“化学”に取り掛かる。生物に比べたら、基本的な知識が問われているだけなので気楽なもんだ。去年と第一問の傾向が変わっていた。去年までは元素の陽子数とか、周期表の知識が問われていたのに、今年からアセトアニリドとかポリエステルとか、生活化学からの出題がメイン。「水酸化ナトリウムの水溶液が皮膚や粘膜についたら、すぐに大量の希塩酸で十分に洗う」の記述で笑った。悪くないんじゃないかな?
この次は物理のテストがあったんですが、物理は選択していないので一足早く帰る。物理を受けなきゃいけない友達に労いの言葉を掛けて、大学の周りの公園を、友達とぶらぶら歩いて帰る。明後日に私立の受験がある友人だったが、さて、気分転換になったかな?
とりあえず今自己採点してみたら、一応目標分は取れていたので安心。受験会場に、入れもしない(受験生じゃないから)のにわざわざ来てくれた恩師の期待にも添えたかしら。ああ、もうセンターのしがらみから開放されるのかと思うと肩の荷が降りたよ。って、脱力しすぎ?まだ二次がありますよ。頑張りなさい。
なわけで、受験生の皆様、お疲れ様です。先輩の方々は、労いの言葉を掛けてあげると、受験生の皆は喜ぶんじゃないかと思いますよ。
初詣?
2006年1月10日 久々に学校でした。始業式と言っても、実質三学期は無いようです。それにしても久々に集団の中に入った。冬休みはずっと引きこもり系だったからなぁ。皆もそんな感じだったみたい。センター試験も近いですもんね。(他人事みたいに言ってみる)
とか何とか言ってたら、急に友人が声をかけてきて、今から熱田神宮に行こうと言ってくる。またこいつは唐突な・・・冬休みに初詣は忙しくて行けなかったので、センター試験も近いけれど合格祈願に行こう、だそうだ。余裕は無いけれど、昼までに帰ってこればいいでしょう、とのこと。
その友人は何か、冬休みは塾には行ったけれど、周りができすぎて逆に孤独な群集を感じて、寂しかったとか何とか言っていた。始業式にお宮参りはその反動形成らしい。受験生活って難しいですね。(他人事)
てなわけで付き合うことにした。彼はよくもまぁわかってるものだ。常識的な受験生だったらここは丁重に断るべきなのに、俺だったら絶対断らないだろうと。まぁ、なんだ。人望って奴ですね。でも気分転換はよいですけれど、余裕すぎるのも問題ですよ。
熱田神宮は名古屋人にはお馴染みでしょう。そういえば“功名が辻”でも、桶狭間の戦いで信長勢が大集合してる映像がありましたな。神宮様はこれに加えて伊勢神宮なんかにも行ってみると完璧なのですが、さすがに伊勢は遠い。
なんか行ってみたら、同じ事を考えていたのかどうか、朝っぱらから始業式帰りと思われる制服の学生がちらほらいますね。皆暇ですね。とりあえず人並みに、五円玉を本宮やらどこやら、あちらこちらに置いてある賽銭箱に入れて、手を叩く。おみくじ(吉)を引いて、お守りを買って、ついでに絵馬を書いてみて、紐に穴あき硬貨を通して、飾ってみて、typicalな受験生を演じてきました。皆受かるといいですね。(他人事)
ついでに宮きしめん(名古屋名物)を食べて、きよめ餅(熱田名物)はスルーして、せっかく集まったのだからおまけにセンター試験の会場の下見もして行く。名工大には古墳があることを知った。暇つぶしにまた来るかな。
ここに友情に流されて、受験で失敗する受験生の典型を見る。いや、そんなつもりは毛頭ないですが・・・こういうこと書くと墓穴を掘りそう。
とか何とか言ってたら、急に友人が声をかけてきて、今から熱田神宮に行こうと言ってくる。またこいつは唐突な・・・冬休みに初詣は忙しくて行けなかったので、センター試験も近いけれど合格祈願に行こう、だそうだ。余裕は無いけれど、昼までに帰ってこればいいでしょう、とのこと。
その友人は何か、冬休みは塾には行ったけれど、周りができすぎて逆に孤独な群集を感じて、寂しかったとか何とか言っていた。始業式にお宮参りはその反動形成らしい。受験生活って難しいですね。(他人事)
てなわけで付き合うことにした。彼はよくもまぁわかってるものだ。常識的な受験生だったらここは丁重に断るべきなのに、俺だったら絶対断らないだろうと。まぁ、なんだ。人望って奴ですね。でも気分転換はよいですけれど、余裕すぎるのも問題ですよ。
熱田神宮は名古屋人にはお馴染みでしょう。そういえば“功名が辻”でも、桶狭間の戦いで信長勢が大集合してる映像がありましたな。神宮様はこれに加えて伊勢神宮なんかにも行ってみると完璧なのですが、さすがに伊勢は遠い。
なんか行ってみたら、同じ事を考えていたのかどうか、朝っぱらから始業式帰りと思われる制服の学生がちらほらいますね。皆暇ですね。とりあえず人並みに、五円玉を本宮やらどこやら、あちらこちらに置いてある賽銭箱に入れて、手を叩く。おみくじ(吉)を引いて、お守りを買って、ついでに絵馬を書いてみて、紐に穴あき硬貨を通して、飾ってみて、typicalな受験生を演じてきました。皆受かるといいですね。(他人事)
ついでに宮きしめん(名古屋名物)を食べて、きよめ餅(熱田名物)はスルーして、せっかく集まったのだからおまけにセンター試験の会場の下見もして行く。名工大には古墳があることを知った。暇つぶしにまた来るかな。
ここに友情に流されて、受験で失敗する受験生の典型を見る。いや、そんなつもりは毛頭ないですが・・・こういうこと書くと墓穴を掘りそう。
プチ函館案内
2006年1月4日
パソコンを漁っていたら、函館の土方終焉の地の写真が出てきたので、戯れに置いてみる。確か本家(上の[HOME])の方で公開していなかったよなー、なんて思って。
・・・えーっと、よく見たら後編が上がってませんね。テキストはできてるんですが、多方面で催促があったにも関らず、素で忘れていました。また落ち着いたら更新します。
補足説明。新政府軍に蝦夷の各地を攻め落とされたにも関らず、土方だけは函館の町を守り抜きました。ドラマでも新撰組の役目は、それが京であっても蝦夷地であっても、市中の人々を守り抜くことだって言ってましたね。しかし結局、函館の町も落ち、五十の兵を率いて函館の関門であった一本木まで切り込んだものの、銃弾に倒れてしまった。ホント、新撰組のエピソードって熱い。
一本木関門は函館駅から徒歩10分ぐらいで行ける所なんで、函館に行く機会があったら、是非訪れてみることを勧めます。関門らしき骨組みと、石碑があるだけですが、新撰組ファンなら行かないわけにはね。慰霊碑は他にも函館山に『碧血碑』というスポットがあります。これは前編で紹介していますね。
函館懐かしいな。また行きたい。
・・・えーっと、よく見たら後編が上がってませんね。テキストはできてるんですが、多方面で催促があったにも関らず、素で忘れていました。また落ち着いたら更新します。
補足説明。新政府軍に蝦夷の各地を攻め落とされたにも関らず、土方だけは函館の町を守り抜きました。ドラマでも新撰組の役目は、それが京であっても蝦夷地であっても、市中の人々を守り抜くことだって言ってましたね。しかし結局、函館の町も落ち、五十の兵を率いて函館の関門であった一本木まで切り込んだものの、銃弾に倒れてしまった。ホント、新撰組のエピソードって熱い。
一本木関門は函館駅から徒歩10分ぐらいで行ける所なんで、函館に行く機会があったら、是非訪れてみることを勧めます。関門らしき骨組みと、石碑があるだけですが、新撰組ファンなら行かないわけにはね。慰霊碑は他にも函館山に『碧血碑』というスポットがあります。これは前編で紹介していますね。
函館懐かしいな。また行きたい。
続編(真の最終回)なので感嘆符二つだそうな。新選組!!
NHKの正月時代劇を見ました。年末年始はドラマのオンパレードで、今夜も『新選組』と『里見八犬伝』と『古畑任三郎』などなど、観たい作品の重なり過ぎるという視聴者にとっては涙涙の話。(その上受験で観てられない)
それでも、『新選組!!』だけはリアルタイムで観たかったので観ました。“新選組”は近藤勇が死んでからも、土方歳三が北征して、榎本武揚や大鳥圭介らを巻き込んで(巻き込まれて)、函館で果てるというストーリーが魅力なだけに、楽しみにしていました。
相馬主計や島田魁に函館を護らせて、若年隊士の市村鉄之助を北海道から返すというエピソードに始まって、榎本、大鳥との軍議・・・ここで三谷脚本が炸裂というのか、物語の大半を占める三人の掛け合いが一筆。薩長軍に降伏するかどうかで、ここまで三バカでコントしてくれるなんて。
土方の函館のエピソードは、大方死に場所を求めているというって感覚があるんですが、三谷さんはそれをひっくり返してきましたね。土方の出陣を生きるための戦いに変えてきた。でも死ぬという事実は変わっていないわけで・・・、絶望の中に希望を見出して、最後の最後は昔からの仲間のために死ぬ。カッコええですな。
更に期待通りだったことが二つ。一つが土方の最期は『燃えよ剣』を彷彿させる終わり方だったこと。司馬遼太郎の『燃えよ剣』には感動しましたからね。敵に誰かと問われて、現在の役職の“陸軍奉行並”では無く敢えて“新選組副長”と名乗って銃弾に倒れる。このシーンかなり好きです。
そしてもう一つは、大河ドラマの最終回とリンクしていたこと。大河ドラマで、勇は最期に「とし」と言ったけれど、歳三は何も言わなかった。「かっちゃん」と応えてくれるのを期待していたんだけど、ここで言ってくれましたよ。
近藤、土方亡き後も、斉藤一や他の隊士たちの行く末も気になるドラマでした。試衛館メンバーも懐かしかった。総集編でみつさんが何故コルクを持っていたか、という伏線も解消されていた。土方の山南への本音も聞けた。キーワードの鵺もうまく生かせている。1時間半でよくここまで。
満足度は☆を振り切りますね。
NHKの正月時代劇を見ました。年末年始はドラマのオンパレードで、今夜も『新選組』と『里見八犬伝』と『古畑任三郎』などなど、観たい作品の重なり過ぎるという視聴者にとっては涙涙の話。(その上受験で観てられない)
それでも、『新選組!!』だけはリアルタイムで観たかったので観ました。“新選組”は近藤勇が死んでからも、土方歳三が北征して、榎本武揚や大鳥圭介らを巻き込んで(巻き込まれて)、函館で果てるというストーリーが魅力なだけに、楽しみにしていました。
相馬主計や島田魁に函館を護らせて、若年隊士の市村鉄之助を北海道から返すというエピソードに始まって、榎本、大鳥との軍議・・・ここで三谷脚本が炸裂というのか、物語の大半を占める三人の掛け合いが一筆。薩長軍に降伏するかどうかで、ここまで三バカでコントしてくれるなんて。
土方の函館のエピソードは、大方死に場所を求めているというって感覚があるんですが、三谷さんはそれをひっくり返してきましたね。土方の出陣を生きるための戦いに変えてきた。でも死ぬという事実は変わっていないわけで・・・、絶望の中に希望を見出して、最後の最後は昔からの仲間のために死ぬ。カッコええですな。
更に期待通りだったことが二つ。一つが土方の最期は『燃えよ剣』を彷彿させる終わり方だったこと。司馬遼太郎の『燃えよ剣』には感動しましたからね。敵に誰かと問われて、現在の役職の“陸軍奉行並”では無く敢えて“新選組副長”と名乗って銃弾に倒れる。このシーンかなり好きです。
そしてもう一つは、大河ドラマの最終回とリンクしていたこと。大河ドラマで、勇は最期に「とし」と言ったけれど、歳三は何も言わなかった。「かっちゃん」と応えてくれるのを期待していたんだけど、ここで言ってくれましたよ。
近藤、土方亡き後も、斉藤一や他の隊士たちの行く末も気になるドラマでした。試衛館メンバーも懐かしかった。総集編でみつさんが何故コルクを持っていたか、という伏線も解消されていた。土方の山南への本音も聞けた。キーワードの鵺もうまく生かせている。1時間半でよくここまで。
満足度は☆を振り切りますね。