地元医学部の友人に紹介されたので読んでみることに。物理化学的な視点から神経を流れる“電流”を丁寧に解説してある。こういうのを読むと、生物を専門とするにしても、物理とか化学とか、別の分野の知識を持つ必要があることを実感する。

 この本の特徴は解説がボトムアップ的なところ。金属の導線を電子が流れる一般的な電流とは違い、神経では細胞という有機的な導線におけるイオンの電位差の変化が電流をもたらす。この似て非なる電流を、歴史的な発見の推移に即して説明してある。

 興奮の伝導の仕組みを教科書的にあっさり説明してしまえばいいところを、この本では敢えて「カエルの下肢に電極を繋いで筋肉の収縮を観察する」みたいな原始的な実験から始まって、どうして今のような神経の電流の知識が獲得されたかをくどいぐらい積み上げて説明してある。

 こういうボトムアップ的な本は、研究の地道さとか苦労っていうのがにじみ出ているので色んな意味で勉強になる。トップダウン的に研究が進むのはそれは天才とかせめて閃きっていう類のものだよなぁ。

進化しすぎた脳

2007年3月2日
 久々に寝る間も惜しんで読めるブルーバックスに出会いました。高校生を対象にした授業の講義録だけあって、非常にわかりやすく脳科学を説明してある。予備知識が殆どいらないのに、ここまで奥深く読めちゃうのは凄いと思う。

 まだ途中までしか読んでないけど、脳に対するイメージががらっと変わる本だ。

 例えば、ヒトは脳を充分に使いこなせていないが、それは人間の体が「進化しすぎた脳」にとって性能の悪い乗り物だから、という考えは成る程と思わされた。ヒトが千手観音のように手を何本も持ったとしたら、「進化しすぎた脳」にとってそれを操るのは容易い(実際、イカやタコは小さい脳で平気で操っている)だろうけど、人間の体はそのように進化してこなかった。

 脳が体に命令しているだけでなく、体の方も脳の働きを制限しているというインタラクションは、脳の可塑性(脳≠コンピュータとする概念のひとつ)を考えるにあたって実に大切なことなんだろう。

 他にも意識・無意識のはなし、心のはなし、記憶のはなしなど目から鱗が落ちるトピックばかり。サルのロボットアーム(http://youtube.com/watch?v=TK1WBA9Xl3c)なんか知ると、21世紀はすごい時代に突入しているんだなと思う。

 生物を勉強していない人にもオススメの一冊。池谷裕二さんの講義が聞いてみたいなぁと思った。写真とプロフィールを見て、とても若い人だってことにビックリ。ホームページも面白い。(http://www.gaya.jp/

Pigloo

2007年1月27日
 Piglooというフランスのアーティトのプロモが素晴らしい出来。ペンギンかわいい・・・。

 "Le papa Pingouin"
 ⇒http://www.youtube.com/watch?v=PkB8RqxDloU&;;;;
 "Le Ragga des Pingouins"
 ⇒http://www.youtube.com/watch?v=IP-F6E8MbDs
 "Ca plane pour moi"
 ⇒http://www.youtube.com/watch?v=nWmsrIgXPtA
 "Moi j’aime skier"
 ⇒http://www.youtube.com/watch?v=iHQKjv9Ys3A

 日本にはまだ輸入されていないらしい。(と考えると、ネットのパワーって凄い)

 フランス語は大学でちょっとかじっているので、単語がおぼろげにわかって楽しい。Happy Feetはこれに関係あったりするんだろか。

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 ↑をiPodに落としたくて、Youtubeの動画→iPodへの転送の方法を調べてしまった。以下備忘録。

 1.http://www.piyo2.info/project_youtube_download/でflv形式保存
 2.Riva FLV Encoderでflv→mpgに変換。
 3.Videora iPod Converterでmpg→mp4に変換。
 4.iTuneで取り込んでおしまい。

 動画は形式がいっぱいあって互換に困る。。。

ZOOKEEPER

2007年1月26日
 温度が“見える”という特殊能力を持った動物飼育員さんの話。いかにもマンガらしい設定だけど、その設定を活かしつつも前面に出すわけではなく、内容はいたってマジメな動物園コミックになっている。

 扱ってる内容も結構重く、チンパンジーの脱走、コアラの品種改良(?)、ペットワニの放流など。動物の書き込みは非常に丁寧で、リアルだけどマンガチック。動物の可愛さがよく描けていると思う。

 「命以上に惹き付けられる未知などない」っていう売り文句は、動物園に限らず言えることで、いい言葉だと思った。

 特殊能力を持った主人公が動物を相手にしたドラマあり薀蓄ありのマンガで、「WILDLIFE」と「もやしもん」を足して割ったような感じだと思った。
 ⇒http://www.studiodaily.com/main/technique/tprojects/6850.html

 たかが細胞なのに壮大すぎやしないか、とか思った。面白い。元ネタが半分以上わからんが・・・。

 ミオシンキネシン?が可愛い。
晴のち時々雨
 ググルさんに一体何が・・・!?

2006年11月23日コメント (191)
 今日から大学で祭です。

 運営側にいますが、仕事は適度にサボってます。

 とりあえずぶらぶらしてこよう。

第7番

2006年11月8日
 のだめを読んで、ドラマを観て、ベートーベンのSymphony No.7ってめっちゃいい曲だと思いました。最近クラシック好きの友達に感化されている。

 デスノート完結編観てきました。前編の何倍も面白かったです。むしろ前編いらない。

 そのうち感想書きます。

サメ

2006年10月30日
 ⇒http://www.asahi.com/edu/nie/tamate/kiji/TKY200610230204.html

 水族館でいつも思う不思議。あんなにカオス化した環境をよく維持できるなー、って感心するからなぁ。

 どうでもいいが、ののちゃんの科学面白いんだけど、ルビが読みにくい。

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 最近履修漏れで騒がれているみたいですね。この時期に持ち出されるとはかわいそうに。バイト先でも、もう推薦入試を控えた受験生とかいるからなぁ。

 世界史必修、日本史・地理選択は、うちのガッコではちゃんとやってたはず。世界史の赤点で悩んだ記憶があるから(笑) 追試で通りましたけど。日本史にも亡くなって先生が途中で変わるなど、いろいろ思い出が。

 理科総合とか、いろいろ疑問な科目もあるから、進学校ではバランスが難しいんでしょうね。偽装する気持ちもよくわかる。

 なんとか救済措置ができればいいけれど。生徒、学校、国のどれが責任とも言い切れない問題な気がする。

リズム

2006年10月24日
 後期の授業がはじまって、健康的な生活を送ってきましたが、そろそろ生活のリズムが壊れてきました・・・?

 “ものかき”をするとどうしても半分徹夜になってまうからなぁ。

地質調査

2006年10月21日
 いちにちじゅう山に登ってました。朝の9時ごろに山科・毘沙門堂から山に入って、大文字・火床を目指し、銀閣寺に降りるというルートです。

 これなら別に、お昼には帰ってこれるスケジュールなのですが、地質調査という名目で上ったので、結局降りてきたのは日暮れ直前になりました。

 だって、チームのボスが人遣い荒いんだもの。ちょっとでも露頭が見えると、たとえそれが谷の上の方あっても登りに行って、岩石の種類と傾斜・走行を調べるように言うんだから。

 そんな、露頭なんて数10メートルごとに点在してるのに・・・。

 あんなにトンカチをこんこんこんこん叩いたのは生まれてはじめてでした。

 おかげでだいぶ(大文字山の)鉱物に詳しくなりました。僕と山に登ると虫や植物の話ばかりされるということで定評がありますが、これからは石の話にも五月蝿くなるやもしれません。

 つらいですが、フィールドワークはやはり楽しいです。博物学者になろうかな、と時々思う。

岩石

2006年10月17日
岩石
 山科でこんなの掘ってきた。

 チャートと泥岩です。

 さて、どんな結果が出るかな。

笠懸神事

2006年10月15日
笠懸神事
 大枚はたいて、新車(チャリ)を入手。嬉しくて市中サイクしてたら、上賀茂神社で楽しいことをやっていた。

 笠懸神事である。馬に乗って、走る馬上から的に矢を中てる流鏑馬みたいなの。(笠懸と流鏑馬の違いはよく知らない・・・)

 猛スピードで駆ける馬から見事命中させると歓声が上がる。カッコいい。

 これは撮らねばと思って、高速シャッター+高感度で撮ってみたが、なかなか迫力のある写真が撮れない。コンパクトデジカメ(TZ1)はやっぱりこういう写真に向いてないか。

 来年、流し撮りに挑戦してみようかと思う。

 ついでに、知恩寺の手づくり市と、田中神社の秋祭りをのぞいてきた。秋は地域が一番活性化する時期だから好き。

ウイルス

2006年10月11日
 ウイルス研の講義で核・細胞質間の物質輸送の話を聞く。そこでHIVのライフサイクルについてのアニメーションを教えてもらった。

 ⇒http://www.hopkins-aids.edu/hiv_lifecycle/hivcycle_flsh.html

 核と細胞質が全く別の空間で、核膜孔が異世界を結ぶトンネルであると意識して見てみると、こんな素朴な(?)アニメーションでも非常に面白く思える。

 でもAIDSウイルスはお断りだ。

スーパードクター

2006年10月10日
 スーパードクターっていう番組を見た。日本の天才外科医を徹底取材みたいな感じ。

 もう凄い・・・としか言いようがなかったです。やっぱり外科医というのは、研究者でなく技術者なんだと思いました。

 最近ライフサイエンスを勉強していると、非常に人間に興味を持ってきて、医療に憧れることがあります。だけどああいうのを見ると、やっぱり自分は人間に直接関わる医者ではなく、人間に間接的に関わる理学の人間なんだと思う。彼らのようになれるとは思わないから。

 言語野の周りにできた腫瘍を取り除くために、覚醒状態のまま脳を開いて、患者さんがきちんと喋れるかを確認しながら、丁寧に言語野を避けて手術するとか、もうただただ驚嘆するしかない。

 しかもちゃんと医療教育も欠かさずしていて、ただの技術屋では終わってないというところが凄い。

 今後、医療がどうなっていくのか楽しみに思わされる番組だった。

伊勢

2006年10月9日
伊勢
 クラブの合宿で伊勢に行ってきました。宿は二見浦です。シーズン時には海水浴場でにぎわう場所で、僕も中学生の頃、水褌を締めて泳いだ記憶があります(笑)

 夫婦岩や、カエルが一杯の二見興玉神社などスポットに欠けないところで、懐かしいなと思って行ってみたら、海は大荒れでした。二見浦の海岸線沿いは旅館街になっているんですが、その旅館の窓に目掛けて波が飛び込んでくるかと思えるぐらい大荒れでした。夫婦岩も随分と波に飲まれており、神社でも波を避けるので精一杯。波が引いた瞬間に道を走るという、ゲームみたいなこともしていましたよ。全く、これじゃあ泳げない。

 実はちょっとだけ浸かってみるつもりでいました。

 伊勢なので、当然お伊勢さんにも行ってきましたよ。伊勢神宮は内宮とか外宮とか色々ありますが、何回か行ったことがあるし、真面目に回る気力も無かったので、今回は内宮だけ。アマテラスの本拠地ともあって、相変わらず壮大なところでした。

 と言いつつ、内宮に行った本当の目的は、おかげ横丁での食べ歩き。赤福氷を4人で食べました。10月にはちと冷たかったです。

 あと、鳥羽にも行って、水族館ではなくミキモト真珠島と言う所にも行きました。パールだらけの島で、もうお腹一杯という感じです。アコヤ貝についてもだいぶ詳しく?なりました。海女の実演とかもあり、中々楽しいところでした。

 真珠の発明をした御木本幸吉さんは、かなりの伝説や名言を残していて、凄い男でした。96歳まで生きたそうです。こんな日本人もいるんだなぁと感動しました。

 レストランで、アコヤ貝の貝柱や伊勢海老なんかを食す。満足。

 往復は近鉄週末フリーパス(3day,4000YEN)で、近鉄に3時間ほど乗っていました。ひたすら田舎道が続いていて、近鉄は遠足気分になれる鉄道だと実感する。ちなみに国鉄JRは旅してる気分になれると思う。

 赤福を買って帰りました。とはいえ、京都駅でも普通に売っているのを見ると、ありがたみが無くなる。

 楽しい三連休でした。

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 伊勢旅行で9月分のバイト代が吹っ飛びました。稼がねば。

書置き

2006年10月7日
 旅に出ます。(to Ise)

野望

2006年10月6日
 農学部の応用生命科学の講義で、トヨタのバイオ戦略の話を聞く。

 エタノールはガソリンと沸点が同じなため、内燃機関に用いることができる。エタノールはグルコースを酵母クンに頑張って醸してもらえば作ることができる。グルコースはセルロースを加水分解すれば得られる。セルロースは植物としてそこらへんにたくさん転がっていて、かつ植物は再生可能である。ゆえにガソリンに替わるエネルギーとして植物が使えれば!

 っていう話で、トヨタがこのバイオエタノール開発を独占しているのだそうだ。ライフサイエンスのapplyとして野望に満ちている。使える生命はとことん利用してやろうというのが、applied life scienceの根本ではあるまいか。

 更にだ。乳酸菌チャンにも登場してもらって、醸してもらってできた乳酸を重合すると、ポリ乳酸という生分解プラスチックの完成だ。これを車体に用いることができれば一石二鳥である。

 applyとは何と、ambitionに満ちたことか。思えばwhyを追求する理学はromanを抱えているのだと思う。

 理学と農学の棲分けは、前者の学者はromanを抱き、後者の学者はambitionを抱くことに起因するのではないかと、そう思った。

 野望と言えば、地球科学系の人からこんな話をこの前聞いた。宇宙産業において。宇宙ステーション開発が現在進んでいるが、その次の目標は月面基地の完成。これは遠い将来の話ではなく、米の方針では20年以内だとかなんだとか。そのとき、月面で作業するrobotが、made in Japanか、made in Chinaか、made in Indiaかで、日本の将来が大きく変わるだろう。

 野心を持った学者もいるもんなんだな。

 どうも最近romanに追いすがってばかりいる気がするので、今後ambitionに満ちるよう、気をつけたいと思う。

夕日

2006年10月3日
夕日
 第一週の授業はオリエンテーションとかガイダンスというのが多くて早く終わるので、夕方ひまになったので友人と大文字山へ。大の字の右腕に座り込んで話し込む。

 いつの間にか夕日が遠くの山に沈んでいた。秋晴れも秋晴れで、雲に隠されることなくきれいに見えた。大文字山でこんな光景を見るのははじめて。

 山はいい。夕日も好きだ。

 写真に見える長方形は御所。均整のとれた形をしている。

新学期

2006年10月2日
 長い長い夏休み(ってか9月は秋だよ)も終わり、とうとう今日から新学期です。時間割を急ピッチで組みました。明日から講義に出なくてはなりません。

 と思った矢先、天気予報を見ると今週いっぱい雨の模様。大学の授業はじまった一週間って、自転車の交通渋滞になるから雨だと嫌なのに・・・。そのくせ、数週間経つとガラガラになるもんだからいかんわ。

 快いスタートになるよう、早起きでもしようかな。多分無理だけど。(ちなみにこれ書いてるのは月曜未明です。)

 今度こそは真面目に講義に出よう。

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 mixi登録だけしときました。いろいろいじりたいですが、眠たいのでまた明日。こっちのBLOGで書けないことを書く予定。逆にmixiでは書けないことをこっちのBLOGに書く予定。なんじゃそりゃ。

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