インプローブメント
2004年10月26日 先週テレビ東京のTVチャンピオンで、おもしろ動物王選手権ってのがやってた。試験最中だったので見るつもりはなかったんだけど、見始めたら何だか面白くて・・・やっぱり、俺は動物好きなんだなぁ、と。動物の映像がかわいいかわいい。しかも、素人なのかプロなんか、微妙な立場の選手ばかり集まってて、インテリな解説も入るんだから、はっきりいって笑えた。チャンピオンの定年編集長、凄いしぶとい。
TVチャンピオンって、毎回その道のプロというのかインテリを落としていくんだから勿体無い番組だと思う。たまにどうでもいいような回もあるが、技術系の企画なんかは、負けた人でも凄い作品を作ってるもんだから、どうにもこうにも・・・最後まで戦わせて上げてよ、って毎回思う。
まあ、それはどうでもいいこととして、どうぶつ王選手権のクイズに、オスライオンとメストラを交雑させると、何が生まれるか、ってのがあった。答えはライガーだそうで。LION×TIGER=LIGERってわけだから単純ですな。他にも、オストラとメスライオンなら、TIGER×LION=TIGON;タイゴンだとか。
品種改良なんて特にイヌネコで顕著に行われているわけだから、あまり倫理的な側面に口出ししたくはないが、とりあえず興味深かったんでこんな雑種を調べてみた。
まず、昔レオポンってのが生まれて話題になったらしい。自分が生まれていなかった時代なんでどうにもならないけど、話には聞いた事がある。ヒョウオスとライオンメスを掛け合わせたもので、LEOPARD×LION=LEOPONって意味だ。
英語圏でない動物には、ラバがいる。ラバは雄驢馬と雌馬を掛け合わせたもので、漢字で騾馬と書く。イヌネコのような種内雑種と違って、ラバのような種間雑種は繁殖能力がないので一代限りなんだそうだ。だからある意味人間本位で生み出された不遇の生き物とも考えられるけれど、騾馬はその性格がおとなしく、しかも強健で丈夫なんだそうだ。つまり使役するには持って来いの“ウマ”で、人間の役に立つ。結局見世物でしかないレオポンなんかに較べれば、救い甲斐があるかなぁとは思う。逆に、雄馬と雌驢馬を掛け合わせたものはケッテイ(漢字は変換できない)と呼ばれていて、こっちは労役に耐えることができないそうだ。
馬の一代雑種は他にも色々いて、シマウマオスとウマメスを掛け合わせた、ZEBLA+HORSE=ZEVLOSE;ゼブロース。その逆のホーブラ。また、シマウマオスとロバメスを掛け合わせた、ZEBLA+DONKEY=ZENKEY;ジンキー。その逆のゼブロイドなどがいる。
日本ではイノブタがいる。猪豚は名の通り、雄猪と雌豚を掛け合わせたもの。こいつは食用に利用されている。
一代雑種でも生殖できるものも中にはいて、普通の種と再び交雑することで、子供を産ませる事ができるそうだ。レオポンも実際に戻し交雑によって子供を産んだそうだ。
一代雑種には他にも、金鶏と雉を交雑したキンケイなどたくさんいる。遺伝子組み換えなどが問題になって久しいけれど、品種改良は何も植物の世界だけでなく、動物の世界でも起こっている話なのだ。
動物と言えば、海にも哺乳類がいるが、ウォルフィンという一代雑種がハワイにもいるらしい。つまり、WHALE+DOLPHIN=WHALPHINということなのだろうが、ここま来ると壮絶だ。
緩やか且つ急速な自然の変化に歯止めをかけるため、敢えて自然界は一代限りで終わってしまうように仕組んでいるのではないかと思う。そのような特異性を持っているからこそ、今の混沌とした秩序が成立しているのだ。進化論に加わる創造論も、興味に尽きない話題だと思う。
TVチャンピオンって、毎回その道のプロというのかインテリを落としていくんだから勿体無い番組だと思う。たまにどうでもいいような回もあるが、技術系の企画なんかは、負けた人でも凄い作品を作ってるもんだから、どうにもこうにも・・・最後まで戦わせて上げてよ、って毎回思う。
まあ、それはどうでもいいこととして、どうぶつ王選手権のクイズに、オスライオンとメストラを交雑させると、何が生まれるか、ってのがあった。答えはライガーだそうで。LION×TIGER=LIGERってわけだから単純ですな。他にも、オストラとメスライオンなら、TIGER×LION=TIGON;タイゴンだとか。
品種改良なんて特にイヌネコで顕著に行われているわけだから、あまり倫理的な側面に口出ししたくはないが、とりあえず興味深かったんでこんな雑種を調べてみた。
まず、昔レオポンってのが生まれて話題になったらしい。自分が生まれていなかった時代なんでどうにもならないけど、話には聞いた事がある。ヒョウオスとライオンメスを掛け合わせたもので、LEOPARD×LION=LEOPONって意味だ。
英語圏でない動物には、ラバがいる。ラバは雄驢馬と雌馬を掛け合わせたもので、漢字で騾馬と書く。イヌネコのような種内雑種と違って、ラバのような種間雑種は繁殖能力がないので一代限りなんだそうだ。だからある意味人間本位で生み出された不遇の生き物とも考えられるけれど、騾馬はその性格がおとなしく、しかも強健で丈夫なんだそうだ。つまり使役するには持って来いの“ウマ”で、人間の役に立つ。結局見世物でしかないレオポンなんかに較べれば、救い甲斐があるかなぁとは思う。逆に、雄馬と雌驢馬を掛け合わせたものはケッテイ(漢字は変換できない)と呼ばれていて、こっちは労役に耐えることができないそうだ。
馬の一代雑種は他にも色々いて、シマウマオスとウマメスを掛け合わせた、ZEBLA+HORSE=ZEVLOSE;ゼブロース。その逆のホーブラ。また、シマウマオスとロバメスを掛け合わせた、ZEBLA+DONKEY=ZENKEY;ジンキー。その逆のゼブロイドなどがいる。
日本ではイノブタがいる。猪豚は名の通り、雄猪と雌豚を掛け合わせたもの。こいつは食用に利用されている。
一代雑種でも生殖できるものも中にはいて、普通の種と再び交雑することで、子供を産ませる事ができるそうだ。レオポンも実際に戻し交雑によって子供を産んだそうだ。
一代雑種には他にも、金鶏と雉を交雑したキンケイなどたくさんいる。遺伝子組み換えなどが問題になって久しいけれど、品種改良は何も植物の世界だけでなく、動物の世界でも起こっている話なのだ。
動物と言えば、海にも哺乳類がいるが、ウォルフィンという一代雑種がハワイにもいるらしい。つまり、WHALE+DOLPHIN=WHALPHINということなのだろうが、ここま来ると壮絶だ。
緩やか且つ急速な自然の変化に歯止めをかけるため、敢えて自然界は一代限りで終わってしまうように仕組んでいるのではないかと思う。そのような特異性を持っているからこそ、今の混沌とした秩序が成立しているのだ。進化論に加わる創造論も、興味に尽きない話題だと思う。
とある葛藤
2004年8月30日 目の前を小さな黒い虫がピョンピョン飛び跳ねていた。蚊じゃないのなら、別に害はないので無視することにした。蚊はピョンピョン跳ねない。
しかしピョンピョン跳ねるばかりで、その場を去ろうとしないものだから、鬱陶しく感じそいつを追い払おうと思った。そしてその虫を見やると・・・そいつは蚊だった。
何故蚊がピョンピョン跳ねるのか。そもそも目の前に私と言う大きな獲物があるのに何故襲おうとしないのか。よく見るとそのヒトスジシマカの片方の翅は明らかに折れていた。更に蚊の特徴の一つである長い後足も折れていた。これではブーンと忌まわしい羽音を鳴らして飛ぶことはできない。
その事実にもめげず、ひたすら飛んで、人の血を吸おうとしてもがき、飛び跳ねる一匹の蚊。蚊が血を吸うことの目的はどこぞの水溜りに卵を産むことだが、おそらく傷ついた体ではその超目的も適わず、死んでいくことだろう。そうとわかっても必死に飛び立とうと跳ねる蚊。
屋内の蚊と見れば、叩き潰してしまうところだが、この哀れな姿に感動してしまうと殺してしまうことはできない。しかし、このまま無意味に生きているというのも哀れだ。それよりも、身動きの取れない蚊をほうっておいたら、知らぬ間に結局潰してしまいそうだ。
ならばかわいそうだからいっそ殺してしまおうか。しかし、この哀れな生き物を殺してしまってもいいのか。
一筋の葛藤がふと訪れた。さあどうする・・・?
しかしピョンピョン跳ねるばかりで、その場を去ろうとしないものだから、鬱陶しく感じそいつを追い払おうと思った。そしてその虫を見やると・・・そいつは蚊だった。
何故蚊がピョンピョン跳ねるのか。そもそも目の前に私と言う大きな獲物があるのに何故襲おうとしないのか。よく見るとそのヒトスジシマカの片方の翅は明らかに折れていた。更に蚊の特徴の一つである長い後足も折れていた。これではブーンと忌まわしい羽音を鳴らして飛ぶことはできない。
その事実にもめげず、ひたすら飛んで、人の血を吸おうとしてもがき、飛び跳ねる一匹の蚊。蚊が血を吸うことの目的はどこぞの水溜りに卵を産むことだが、おそらく傷ついた体ではその超目的も適わず、死んでいくことだろう。そうとわかっても必死に飛び立とうと跳ねる蚊。
屋内の蚊と見れば、叩き潰してしまうところだが、この哀れな姿に感動してしまうと殺してしまうことはできない。しかし、このまま無意味に生きているというのも哀れだ。それよりも、身動きの取れない蚊をほうっておいたら、知らぬ間に結局潰してしまいそうだ。
ならばかわいそうだからいっそ殺してしまおうか。しかし、この哀れな生き物を殺してしまってもいいのか。
一筋の葛藤がふと訪れた。さあどうする・・・?
蜂の巣
2004年6月13日 今日は曾祖母(といっても、幼い頃に死んだので、自分の記憶に面識は無いのだが)の年回忌ということで、我が家の仏間に坊様が来てお経を上げに来た。その後、お墓参りにいったときのこと。
当然ながら、お盆のときからほったらかしにしているんで、墓は雑草がぼうぼう。スミレの花が立派に咲き誇っていて、抜いちゃうのは何か勿体無いような気がしたけれど、そのまんまにしておいてもご先祖様に申し訳ないのでブチブチ抜いていた。
と、その時。大理石に囲まれた墓の隅に、怪しげな影が。親指より少し大きい程度のハチの巣があり、その上に一匹の黄色いハチが構えていた。後ずさりして距離を置く。逆三角の凛々しい顔がこちらを向いていた。
危うく刺されるところだった。もしかしてスズメバチか!?と家族で慌てたが、よく見ると巣も小さいし、細長い脚を持っていて、攻撃してこようともせず、ただ警戒して人間を見つめているだけである。どうやら、ただのアシナガバチのようだ。
そんな恐ろしいハチでもなさそうなので、携帯電話で撮影してみる。カメラがないとき、携帯電話というのは、そこそこの画質を持っているので結構便利だ。auからとうとう3メガピクセルレベルが出るらしいが、本当に何でも携帯できてしまうのは凄い。(写真はクリの部屋にて)
次墓参りに来たとき、人ん家の墓で規模拡大されては困るんで、駆除しようかと思ったけど生憎素人なもんで下手に退治していいものかわからない。
墓を管理している寺務のところまで行った。墓にハチの巣ができることは多いのか、そういうマニュアルがあるらしい。曰く、スズメバチとなると保健所の出番だが、ミツバチやアシナガバチ程度はそんな危なくないんで、自分達で駆除してくださいとのこと。
そうして、殺虫剤を渡された。ダニ、アリ、ゴキブリ等々専用の。・・・って、おい。そんなんでハチは死なないだろう(^^;;)だーたい(注:名古屋弁)管理料払ってるんだから、そっちが駆除しといてくれてもいいのに。雑草にスミレが咲き誇ってるのも変なんじゃないんか?
と、いう憤りも沸くかもしれないが、それはこっちに置いといて(?)墓へ向かう。相変わらず巣を守る一匹のハチがドシーンと身構えてこちらを睨んでいた。
じりじりとスプレーを持って近寄る人間。ハチは警戒はしている表情だが、何が起こるか予想できるわけもなく無抵抗。そして刹那、白い噴煙が大理石に巻き上がる。
これは人間がたじろいだ。何も見えなくなった。殺虫剤は数秒たってくれないと結末がわからないから困る。半透明の空気の中に、巣の下にポトリと落ちたアシナガバチが見えた。
死んだか?
と思えばすぐに復活して人間たちの間間をすり抜けて逃げていった。だからこんな殺虫剤でハチが死ぬわけ無いのに・・・。
取り敢えず、残された巣をぼろ雑巾で摘んで雑草や、枯れた花などが捨てられるお墓のゴミ箱にポイッ。中には卵が入っているんだろうか?それともまだ産み付けられていなかったんだろうか?
どっちにしろ悪いことをした。まぁ、お墓の生き物を殺さずに済んだので良しとしておこう。
しかしハチってまた同じ場所に巣を作ったりしないんだろうか・・・お盆が楽しみである。
当然ながら、お盆のときからほったらかしにしているんで、墓は雑草がぼうぼう。スミレの花が立派に咲き誇っていて、抜いちゃうのは何か勿体無いような気がしたけれど、そのまんまにしておいてもご先祖様に申し訳ないのでブチブチ抜いていた。
と、その時。大理石に囲まれた墓の隅に、怪しげな影が。親指より少し大きい程度のハチの巣があり、その上に一匹の黄色いハチが構えていた。後ずさりして距離を置く。逆三角の凛々しい顔がこちらを向いていた。
危うく刺されるところだった。もしかしてスズメバチか!?と家族で慌てたが、よく見ると巣も小さいし、細長い脚を持っていて、攻撃してこようともせず、ただ警戒して人間を見つめているだけである。どうやら、ただのアシナガバチのようだ。
そんな恐ろしいハチでもなさそうなので、携帯電話で撮影してみる。カメラがないとき、携帯電話というのは、そこそこの画質を持っているので結構便利だ。auからとうとう3メガピクセルレベルが出るらしいが、本当に何でも携帯できてしまうのは凄い。(写真はクリの部屋にて)
次墓参りに来たとき、人ん家の墓で規模拡大されては困るんで、駆除しようかと思ったけど生憎素人なもんで下手に退治していいものかわからない。
墓を管理している寺務のところまで行った。墓にハチの巣ができることは多いのか、そういうマニュアルがあるらしい。曰く、スズメバチとなると保健所の出番だが、ミツバチやアシナガバチ程度はそんな危なくないんで、自分達で駆除してくださいとのこと。
そうして、殺虫剤を渡された。ダニ、アリ、ゴキブリ等々専用の。・・・って、おい。そんなんでハチは死なないだろう(^^;;)だーたい(注:名古屋弁)管理料払ってるんだから、そっちが駆除しといてくれてもいいのに。雑草にスミレが咲き誇ってるのも変なんじゃないんか?
と、いう憤りも沸くかもしれないが、それはこっちに置いといて(?)墓へ向かう。相変わらず巣を守る一匹のハチがドシーンと身構えてこちらを睨んでいた。
じりじりとスプレーを持って近寄る人間。ハチは警戒はしている表情だが、何が起こるか予想できるわけもなく無抵抗。そして刹那、白い噴煙が大理石に巻き上がる。
これは人間がたじろいだ。何も見えなくなった。殺虫剤は数秒たってくれないと結末がわからないから困る。半透明の空気の中に、巣の下にポトリと落ちたアシナガバチが見えた。
死んだか?
と思えばすぐに復活して人間たちの間間をすり抜けて逃げていった。だからこんな殺虫剤でハチが死ぬわけ無いのに・・・。
取り敢えず、残された巣をぼろ雑巾で摘んで雑草や、枯れた花などが捨てられるお墓のゴミ箱にポイッ。中には卵が入っているんだろうか?それともまだ産み付けられていなかったんだろうか?
どっちにしろ悪いことをした。まぁ、お墓の生き物を殺さずに済んだので良しとしておこう。
しかしハチってまた同じ場所に巣を作ったりしないんだろうか・・・お盆が楽しみである。