FinePix F810
2004年9月28日
FinePixF810を使ってみる。FinePixシリーズは1700Zや6800Zといったポルシェデザインが気に入ってたので、F610を購入しようかなーとも思ってたんだけど、同じスーパーCCDハニカム搭載のF810が余りによさげだったんで、こちらを使ってみる。
とりあえず、使ってみてよかったところを列挙してみる。備忘録みたいに書いてるんで、文章が理解かもしれないけど、まあとりあえずいいカメラってことで。
●有効画素数630万画素は使える。例えばこの写真。
⇒http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_DSCF0041_.jpg
生垣にオオスカシバが飛んでいたんで、マクロ広角で最大画素でパシャパシャ撮ってみる。小さく撮れてしまうのは確かだけど、そこはデジカメのいいところ。トリミングしてやるとここまで繊細に描写されていた。
ハニカムズームを併用すればそれなりの画質で、構図が決められるんで便利。
⇒http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_DSCF0171.jpg
道端で転がっていた黒猫も12Mピクセルで撮影してみた。リンク先は容量の都合で縮小されているが、体毛の描写がかなり繊細。中型〜大型動物の撮影にも向いてると思う。
○しかし、マクロ設定にすると広角側に固定されてしまうのは辛い。大抵のデジカメはズームしてやっても3倍程度だったらピントが合うので、大きく被写体を撮るためにマクロでもズームできるようにして欲しかった。
加えて、このカメラは広角側が32.5mmという結構広い範囲が撮れることが災いして、更に被写体が小さくなってしまう。
折角高画素を誇っていても、これでは400万画素程度のカメラでも十分撮れるようなマクロ撮影しかできない。
●この広角レンズを利用して、F810は風景や建物専用に利用したい。
⇒http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_DSCF0184.jpg
広角側で夜景と月を撮影してみる。かなり奥行きが広いことがわかる。ちなみに、月の大きさは0.5度。比較してみるとかなりの画角をカバーしている。バルブ撮影はできないので星空を撮るのはむずかしいが・・・。ISO感度を上げたことによるノイズも意外に気にならない。
○でも、ハイビジョン撮影はぶっちゃけ要らない。16:9になって一見広く撮影されているように見えるが、単に上下がカットされただけだし、更に言えば画角も狭くなっている。
構図を決めたい時だけに使いたい。万が一にも、画角が広くなったと勘違いしてはいけないだろう。
●操作性は中々いい。液晶モニターも2.1型と大きいので使いやすいし、背面のグリグリ(笑)も馴れればそんなに苦にならないし、指圧もいらないのでマニュアルフォーカスが使いやすい。しかもA/S/Mモードが親切で、露出などの設定もすばやく操作できる。フォーカスの方法も、色々なバリエーションが選べていい。把握するのには苦労するので、初心者はとりあえずオートにしておけばいいと思うが。
○でも、ズームすると露出が絞られて暗くなってしまうのには閉口した。暗いところでは広角側・最大画素で撮って、広角側にしておいてから後でトリミングするという形にするといいだろう。撮影時のハニカムズームがここまで融通が利けばいいのだが・・・。
●そうそう、特筆すべきはタイムラグの短さ。なんと電源を入れて1秒足らずで起動してしまう。つまり、スイッチをオンにした瞬間に超高速でレンズが出てきて、すぐにシャッターが押せるのである。しかも、オートフォーカスもメチャクチャ早く、シャッターチャンスを逃さないカメラだと思う。これに馴れると、他のカメラに何でこんなに遅いんだ!と憤りさえ覚えてしまう。この速さは使ってみないとわからない。
○反面、撮影した写真をプレビューする際、写真をズームするスピードがとっても遅いのが気になった。こんなに高画素だと、ぶれてないかチェックするためにズームして確認したいのだが、その時間がかなり長くなる。これは中々不便。処理能力の限界ってのもあるんだろうが、もう少し、高画素カメラという点を考慮して欲しかった。
●カメラのホールド具合は中々いい。横長だが結構スリムなので片手に持って自由にパシャパシャ撮れる。しかも、スイッチオンからオートフォーカスのスピードが速いので、スナップ写真も気楽だ。
○でも、前面に付いたコンティニュアスAFボタンには中々馴染めない。これを押そうとすると片手撮影ができなくなる。
一長一短はあるけど、それはどんなカメラにも言えることだし、日常的に使うにはかなりいいカメラだと思う。★は5つあげときたい。
とりあえず、使ってみてよかったところを列挙してみる。備忘録みたいに書いてるんで、文章が理解かもしれないけど、まあとりあえずいいカメラってことで。
●有効画素数630万画素は使える。例えばこの写真。
⇒http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_DSCF0041_.jpg
生垣にオオスカシバが飛んでいたんで、マクロ広角で最大画素でパシャパシャ撮ってみる。小さく撮れてしまうのは確かだけど、そこはデジカメのいいところ。トリミングしてやるとここまで繊細に描写されていた。
ハニカムズームを併用すればそれなりの画質で、構図が決められるんで便利。
⇒http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_DSCF0171.jpg
道端で転がっていた黒猫も12Mピクセルで撮影してみた。リンク先は容量の都合で縮小されているが、体毛の描写がかなり繊細。中型〜大型動物の撮影にも向いてると思う。
○しかし、マクロ設定にすると広角側に固定されてしまうのは辛い。大抵のデジカメはズームしてやっても3倍程度だったらピントが合うので、大きく被写体を撮るためにマクロでもズームできるようにして欲しかった。
加えて、このカメラは広角側が32.5mmという結構広い範囲が撮れることが災いして、更に被写体が小さくなってしまう。
折角高画素を誇っていても、これでは400万画素程度のカメラでも十分撮れるようなマクロ撮影しかできない。
●この広角レンズを利用して、F810は風景や建物専用に利用したい。
⇒http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_DSCF0184.jpg
広角側で夜景と月を撮影してみる。かなり奥行きが広いことがわかる。ちなみに、月の大きさは0.5度。比較してみるとかなりの画角をカバーしている。バルブ撮影はできないので星空を撮るのはむずかしいが・・・。ISO感度を上げたことによるノイズも意外に気にならない。
○でも、ハイビジョン撮影はぶっちゃけ要らない。16:9になって一見広く撮影されているように見えるが、単に上下がカットされただけだし、更に言えば画角も狭くなっている。
構図を決めたい時だけに使いたい。万が一にも、画角が広くなったと勘違いしてはいけないだろう。
●操作性は中々いい。液晶モニターも2.1型と大きいので使いやすいし、背面のグリグリ(笑)も馴れればそんなに苦にならないし、指圧もいらないのでマニュアルフォーカスが使いやすい。しかもA/S/Mモードが親切で、露出などの設定もすばやく操作できる。フォーカスの方法も、色々なバリエーションが選べていい。把握するのには苦労するので、初心者はとりあえずオートにしておけばいいと思うが。
○でも、ズームすると露出が絞られて暗くなってしまうのには閉口した。暗いところでは広角側・最大画素で撮って、広角側にしておいてから後でトリミングするという形にするといいだろう。撮影時のハニカムズームがここまで融通が利けばいいのだが・・・。
●そうそう、特筆すべきはタイムラグの短さ。なんと電源を入れて1秒足らずで起動してしまう。つまり、スイッチをオンにした瞬間に超高速でレンズが出てきて、すぐにシャッターが押せるのである。しかも、オートフォーカスもメチャクチャ早く、シャッターチャンスを逃さないカメラだと思う。これに馴れると、他のカメラに何でこんなに遅いんだ!と憤りさえ覚えてしまう。この速さは使ってみないとわからない。
○反面、撮影した写真をプレビューする際、写真をズームするスピードがとっても遅いのが気になった。こんなに高画素だと、ぶれてないかチェックするためにズームして確認したいのだが、その時間がかなり長くなる。これは中々不便。処理能力の限界ってのもあるんだろうが、もう少し、高画素カメラという点を考慮して欲しかった。
●カメラのホールド具合は中々いい。横長だが結構スリムなので片手に持って自由にパシャパシャ撮れる。しかも、スイッチオンからオートフォーカスのスピードが速いので、スナップ写真も気楽だ。
○でも、前面に付いたコンティニュアスAFボタンには中々馴染めない。これを押そうとすると片手撮影ができなくなる。
一長一短はあるけど、それはどんなカメラにも言えることだし、日常的に使うにはかなりいいカメラだと思う。★は5つあげときたい。
陽光
2004年9月5日 小さい虫の写真撮影ってのは難しいもので、例えばこのヒメマツバボタンの蜜を吸っているヤマトシジミチョウ。
⇒http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_P1100371_.jpg
よく見ればわかるように、左下の地面に影が落ちている。これはシジミチョウの影だ、と言い張ることもできるが、実際は違って、撮影者のカメラの影である。この写真はまだ誤魔化しがきけるが、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる戦法で撮っていると、何枚かは駄作ができてしまう。
カメラの影ができるということは、撮影者の背後に太陽があるということだ。言い換えれば、場所を変えて、太陽を正面にして撮影すれば、影を作らず撮れるということだ。
しかし、世の中そう簡単には甘くない。自然写真というのには陽光が必要である。ヤマトシジミで言えば真っ白な羽が太陽に照らされてはじめて生き生きとしてくるし、鮮やかな青色の虫なんかを撮るのにも陽光は逃せない。
もし、影を気にして陽光を正面に置いたらどうなるか。カメラには太陽が当たっていることになるが、虫には太陽が当たっていないことになる。こうなれば影はないものの余計に暗くなるという逆説的な写真になる。判りやすく言えば逆光。
そのために、ストロボがあるともいえるが、やはり写真は目で実際に見ている自然光で撮るのが一番美しい。何とも理不尽というか。
⇒http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_P1100371_.jpg
よく見ればわかるように、左下の地面に影が落ちている。これはシジミチョウの影だ、と言い張ることもできるが、実際は違って、撮影者のカメラの影である。この写真はまだ誤魔化しがきけるが、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる戦法で撮っていると、何枚かは駄作ができてしまう。
カメラの影ができるということは、撮影者の背後に太陽があるということだ。言い換えれば、場所を変えて、太陽を正面にして撮影すれば、影を作らず撮れるということだ。
しかし、世の中そう簡単には甘くない。自然写真というのには陽光が必要である。ヤマトシジミで言えば真っ白な羽が太陽に照らされてはじめて生き生きとしてくるし、鮮やかな青色の虫なんかを撮るのにも陽光は逃せない。
もし、影を気にして陽光を正面に置いたらどうなるか。カメラには太陽が当たっていることになるが、虫には太陽が当たっていないことになる。こうなれば影はないものの余計に暗くなるという逆説的な写真になる。判りやすく言えば逆光。
そのために、ストロボがあるともいえるが、やはり写真は目で実際に見ている自然光で撮るのが一番美しい。何とも理不尽というか。