It’s Greek to me.

2004年8月29日
 ⇒http://www.asahi.com/paper/column20040829.html

 ギリシア神話でも有名なデルフォイの世界のへその話だったのだが、今朝の朝日新聞の天声人語を読んで、こんな記述を見つけた。

 『――意味のわからない言葉や、それを言う人のことを「ちんぷんかんぷん」という。珍紛漢紛などとも書く。英語では「It’s Greek to me」などともいう。デルフォイの巫女たちが媒介した神のお告げも、謎めいていて分かりにくかったのではないか。 』

 先日友人にそんな言葉死語だよ〜と言われたことがあるのだが、取り合えず普段何気なく使う言葉であろう『ちんぷんかんぷん』。天声人語では英訳のIt’s Greek to me.に繋げたかったのだろうが、私はその漢字が目を引いた。

 『珍紛漢紛』

 だいぶ昔、1年以上は前の日記で『お茶を濁す』なんて話を書いた記憶がある。調べてみたら去年の2月19日。

 ⇒http://diarynote.jp/d/19668/20030219.html

 コンピュータを使ってると、掲示板などで『めちゃくちゃ』とか『むちゃくちゃ』とかいった言葉を何気なく副詞的に使うが、IMEは器用なもので『滅茶苦茶』とか『無茶苦茶』とか変換してくれる。何だか見ていて面白い。因みに、不勉強なところもあるらしく、『ぐちゃぐちゃ』とか『ちんぷんかんぷん』は変換してくれない。

 まぁ、そんな感じで、滅茶苦茶のような言葉が他にもあった。今度は粉である。あるいは珍糞漢糞とも書くらしいが、こちらは上品じゃない。どうも、当て字のような印象がありそうだ。

 滅茶苦茶とか珍紛漢紛とか、起承転結で言えば『承』と『結』に同じ音を繰り返す四字熟語には、全くチンプンカンプンな言葉が多い。そんな感じの言葉を考えてみれば、例えば『有耶無耶』とか『しどろもどろ』とか『あやふや』とかだろうか。後者2つは漢字があるのかよくわからない。『四苦八苦』なんてのもあるけど、ちょっと単純すぎるかな。

 日本語ってのは意外なところで面白さを発揮するものだ。

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