おやすみ

2004年6月14日
 猛烈に悲しい。それこそ、かげがいのない恋人を失ったような気分である。

 去年の4月、1300円で我が家にやってきたウズラのモモちゃんが永い眠りについてしまった。学校から帰ってきたときは、随分と興奮して暴れていたのに、ちょっと自分ともども昼寝をしていたら、ぐったりと布団の上で目をつぶっていた。

 声をかけても、揺さぶっても、反応がなく、生暖かい鳥の体温だけが残っていた。つい数時間前まで元気だったのに。

 まだ1年とちょっとしか経っていないのに、別れが突然に訪れた。いや、年月など関係ないのだろう。死というものは突然に訪れるものなのだ。

 つい昨日、餌を切らしたんでインターネットで注文したばかりだった。寒い冬を難なく乗り越えて、もうすぐ蝉の鳴く季節。地面の下でモモちゃんは爽やかな夏を過ごしてくれるだろうか。

 ウズラというペットであるからこそ、何よりも大切な恋人のようなものだったのでは、と思えてきた。ふと思い返せばモモちゃんの在りし姿が目の前のゲージから蘇ってくる。いまだにこの事実は信じられない。

 もしかしてモモちゃんは初恋の相手に匹敵する存在だったのでは。断言できる。

 先ほど庭にモモちゃんのベッドを作ってきた。モモちゃんのため、枯れ草代わりに新聞紙を裂くのもこれが最後になるだろう。

 今までありがとう。安らかにおやすみ。

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