蜂の巣

2004年6月13日
 今日は曾祖母(といっても、幼い頃に死んだので、自分の記憶に面識は無いのだが)の年回忌ということで、我が家の仏間に坊様が来てお経を上げに来た。その後、お墓参りにいったときのこと。

 当然ながら、お盆のときからほったらかしにしているんで、墓は雑草がぼうぼう。スミレの花が立派に咲き誇っていて、抜いちゃうのは何か勿体無いような気がしたけれど、そのまんまにしておいてもご先祖様に申し訳ないのでブチブチ抜いていた。

 と、その時。大理石に囲まれた墓の隅に、怪しげな影が。親指より少し大きい程度のハチの巣があり、その上に一匹の黄色いハチが構えていた。後ずさりして距離を置く。逆三角の凛々しい顔がこちらを向いていた。

 危うく刺されるところだった。もしかしてスズメバチか!?と家族で慌てたが、よく見ると巣も小さいし、細長い脚を持っていて、攻撃してこようともせず、ただ警戒して人間を見つめているだけである。どうやら、ただのアシナガバチのようだ。

 そんな恐ろしいハチでもなさそうなので、携帯電話で撮影してみる。カメラがないとき、携帯電話というのは、そこそこの画質を持っているので結構便利だ。auからとうとう3メガピクセルレベルが出るらしいが、本当に何でも携帯できてしまうのは凄い。(写真はクリの部屋にて)

 次墓参りに来たとき、人ん家の墓で規模拡大されては困るんで、駆除しようかと思ったけど生憎素人なもんで下手に退治していいものかわからない。

 墓を管理している寺務のところまで行った。墓にハチの巣ができることは多いのか、そういうマニュアルがあるらしい。曰く、スズメバチとなると保健所の出番だが、ミツバチやアシナガバチ程度はそんな危なくないんで、自分達で駆除してくださいとのこと。

 そうして、殺虫剤を渡された。ダニ、アリ、ゴキブリ等々専用の。・・・って、おい。そんなんでハチは死なないだろう(^^;;)だーたい(注:名古屋弁)管理料払ってるんだから、そっちが駆除しといてくれてもいいのに。雑草にスミレが咲き誇ってるのも変なんじゃないんか?

 と、いう憤りも沸くかもしれないが、それはこっちに置いといて(?)墓へ向かう。相変わらず巣を守る一匹のハチがドシーンと身構えてこちらを睨んでいた。

 じりじりとスプレーを持って近寄る人間。ハチは警戒はしている表情だが、何が起こるか予想できるわけもなく無抵抗。そして刹那、白い噴煙が大理石に巻き上がる。

 これは人間がたじろいだ。何も見えなくなった。殺虫剤は数秒たってくれないと結末がわからないから困る。半透明の空気の中に、巣の下にポトリと落ちたアシナガバチが見えた。

 死んだか?

 と思えばすぐに復活して人間たちの間間をすり抜けて逃げていった。だからこんな殺虫剤でハチが死ぬわけ無いのに・・・。

 取り敢えず、残された巣をぼろ雑巾で摘んで雑草や、枯れた花などが捨てられるお墓のゴミ箱にポイッ。中には卵が入っているんだろうか?それともまだ産み付けられていなかったんだろうか?

 どっちにしろ悪いことをした。まぁ、お墓の生き物を殺さずに済んだので良しとしておこう。

 しかしハチってまた同じ場所に巣を作ったりしないんだろうか・・・お盆が楽しみである。

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