変則的計算術

2004年3月17日
 アメリカ大統領選が近い。是非とも、戦争を起こすような某氏に当選して欲しいとは微塵とも思っていないのだが、当選してしまいそうな予感が若干あるので何だか仕様も無い世の中だなぁ、と困りつつ、ある統計を見る。

 大統領の政策で重視して欲しいことは何ですか?

 ・経済について・・・65%
 ・テロ対策のついて・・・26%
 ・それ以外・・・9%

 “経済”圧倒的に強く、ほぼ2/3を占めているといっていい。一方、テロ対策は1/4である。

 生憎、私は経済問題に強いわけではないので、これ以上何も言及できませんが、この数値を見ていたらパズル家精神が沸いてきた。(何じゃそりゃ)

 “経済”と“対テロ”を併せたとき、それは全体でどのくらいの割合を占めているか。分数で答えよ。

 なんて、小学生レベルの問題があったとする。経済は2/3で、対テロは1/4。実際的な数値ではそれぞれ±1%オーバーしている(2/3=66%、1/4=25%)が、足してしまえばお互いに帳消しになるので気にしない。

 この計算は容易く、単に2/3と1/4を足せばいい。お互いに通分して、

 (2×4/12)+(3/12)=(8+3)/12=11/12

 全体の11/12を占めていることがわかる。しかしこの計算、2/3を通分したとき、2を4倍するという操作があり、暗算でするとしたら結構邪魔な部分だ。

 この部分の計算を改良しよう。

 2/3という数値が、1から1/3を引いた数であることに注目する。この数値から、1/4を引いてやると、その値は2/3と1/4を足した数を1から引いた数になる。

 それで、1/3−1/4を計算する。これは通分すると分母が12、分子が4-3で、暗算でも十分できる範疇だ。こうして返る値は1/12である。

 後は、1から1/12を引いて、答えは11/12、でいい。単に足して、面倒な掛け算をするよりも、変則的に引いて戻す、という計算の方が、技巧的に上手いと思う。

 ふと、小学校の時代の、算数が懐かしく感じられた。

 あの頃に返りたい。

 ・・・・・・というのは多分嘘。

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