進化しすぎた脳
2007年3月2日
久々に寝る間も惜しんで読めるブルーバックスに出会いました。高校生を対象にした授業の講義録だけあって、非常にわかりやすく脳科学を説明してある。予備知識が殆どいらないのに、ここまで奥深く読めちゃうのは凄いと思う。
まだ途中までしか読んでないけど、脳に対するイメージががらっと変わる本だ。
例えば、ヒトは脳を充分に使いこなせていないが、それは人間の体が「進化しすぎた脳」にとって性能の悪い乗り物だから、という考えは成る程と思わされた。ヒトが千手観音のように手を何本も持ったとしたら、「進化しすぎた脳」にとってそれを操るのは容易い(実際、イカやタコは小さい脳で平気で操っている)だろうけど、人間の体はそのように進化してこなかった。
脳が体に命令しているだけでなく、体の方も脳の働きを制限しているというインタラクションは、脳の可塑性(脳≠コンピュータとする概念のひとつ)を考えるにあたって実に大切なことなんだろう。
他にも意識・無意識のはなし、心のはなし、記憶のはなしなど目から鱗が落ちるトピックばかり。サルのロボットアーム(http://youtube.com/watch?v=TK1WBA9Xl3c)なんか知ると、21世紀はすごい時代に突入しているんだなと思う。
生物を勉強していない人にもオススメの一冊。池谷裕二さんの講義が聞いてみたいなぁと思った。写真とプロフィールを見て、とても若い人だってことにビックリ。ホームページも面白い。(http://www.gaya.jp/)
まだ途中までしか読んでないけど、脳に対するイメージががらっと変わる本だ。
例えば、ヒトは脳を充分に使いこなせていないが、それは人間の体が「進化しすぎた脳」にとって性能の悪い乗り物だから、という考えは成る程と思わされた。ヒトが千手観音のように手を何本も持ったとしたら、「進化しすぎた脳」にとってそれを操るのは容易い(実際、イカやタコは小さい脳で平気で操っている)だろうけど、人間の体はそのように進化してこなかった。
脳が体に命令しているだけでなく、体の方も脳の働きを制限しているというインタラクションは、脳の可塑性(脳≠コンピュータとする概念のひとつ)を考えるにあたって実に大切なことなんだろう。
他にも意識・無意識のはなし、心のはなし、記憶のはなしなど目から鱗が落ちるトピックばかり。サルのロボットアーム(http://youtube.com/watch?v=TK1WBA9Xl3c)なんか知ると、21世紀はすごい時代に突入しているんだなと思う。
生物を勉強していない人にもオススメの一冊。池谷裕二さんの講義が聞いてみたいなぁと思った。写真とプロフィールを見て、とても若い人だってことにビックリ。ホームページも面白い。(http://www.gaya.jp/)
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