センター試験
2006年1月22日
全国50万人(ぐらい?)が受けるセンター試験を受けてきましたよ。去年までは毎年新聞に載って騒いでる、と思っていた程度でしたが、その張本人になってしまいました。老けたなぁ。
所謂ゆとり教育の弊害で、今年からは“新課程受験”となり、範囲もごろっと変わる。つまり新課程受験者の第一人者ですよ。“ゆとり”とかいって、全然“ゆとり”が無い気もしますが・・・世間に言っておきますが、“ゆとり”があるのは小学校中学校だけで、高校ではむしろやることが増えて大変になってるんですからね。なんでオーラルなんか増やすんですか。読み書きも満足にできない高校生が聞いたり喋ったりできるわけないじゃないですか。実技をセンターに入れるんなら、保健体育とか芸術なんかも入れればいいじゃないか。・・・いや、勿論ダメですよ。
新課程の年を迎えて、まず一番の大変化というのがリスニングの導入。実践力を試したいのかどうか知りませんが、やめておけばいいのに・・・筆記とは違って確実に解けるという保障がないから、滅茶苦茶悶々としましたよ。その割に意外に易しかったかと。拍子抜け。
センターって二次試験に比べて遥かに怖いですよね。問題が比較的易しいので如何に満点に近い点数を取るかというのが課題になるし、重大なミスでも犯したら足切られて二次試験を受けさせて貰えなくなったり、何よりマーク方式という、人の手を中途半端に介してくれる恐ろしさ。機械は信用ならない。
ところで、上の写真は話題のリスニング装置。これが一人一人に配布されて、メモリースティックに入ってる音声をイヤホンで聞き取るという贅沢品。リサイクルはせず、お持ち帰り下さいとのことなので貰ってきました。20年前にはできないことですね。技術進歩が受験生を苦しめる!学校からは、後輩のために寄付して下さいと言われたけど、どうするかな。記念に取っておきたいな。
何ていうか、大量生産時代の荒波が、センターにまで押し寄せてきた。外部電源だと場所によって不公平が生じるので、一人一人にICプレイヤーを渡してイヤホンで聞き取らせるという苦肉の策らしいですが、この環境倫理を考えなきゃいけない時代に全国50万人に配布するってどうなんでしょう? 無駄遣いじゃないの? しかも、実際にあったみたいだけど、大量生産品がための故障も心配。センター側はかなり配慮したみたいだけど、ニュースによれば結局数百人が故障してしまって再試験という、可哀そうに。
来年どうなるんでしょうね。廃止になるんじゃないかしら。だったらこの手元のプレイヤーも伝説になったりして。ふふふ・・・。
いや、マジで受験生の負担が(精神的にも、肉体的にも)大きいので何とかした方がいいと思いますよ。ただでさえハードスケジュールなセンターなのに。
以上センター試験の客観的感想でした。なんか日記の最大文字数が3000字から10000字まで増えたらしいので、これから調子に乗って主観的感想をつらつら書いていきますよ。
〔読売新聞・入試速報〕 http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/
------------------------------------------------------------
というわけで、新課程版センター試験を受けてきました。スケジュールはこんな感じ。
1/21(土)
09:30〜10:30 倫理
13:30〜14:50 国語
15:35〜15:55 英語(筆記)
17:40〜18:40 英語(リスニング)
1/22(日)
09:30〜10:30 生物
11:15〜12:15 数学IA
13:30〜14:30 数学IIB
15:15〜16:15 化学
理科社会に関しては選択科目なので人によってまちまちですが、公民から倫理を、理科からは生物と化学を選択。理系なので理科は二科目やらねばなりません。こんなにあるとは、終わってみて見てみてもやっぱりハードですねぇ。
ただ、もっとハードなのはゆとりがありすぎるということかも。リスニングが入った影響で、昨年とはスケジュールが変わってしまったらしく、公民と国語の間がかなり暇。文系だったらこの間に地歴が入るので暇じゃないんですが、公民を選択してしまった理系はとても暇なのです。これは午後のセンター最大難関・国語&英語に向けて勉強すべきでは!とも思ったけれど、結局友達とずぅっと駄弁ってました。
後輩の皆さん、リラックスは重要ですよ!(念押し)
なんかリラックスし過ぎだった気もしますけどね。学校単位で申し込んだので、他校とごちゃ混ぜになる割には、周りに友達が沢山いたんですよ。ところで面白いことに周りが野郎ばっかでした。つまり男子校の生徒ばっか集まってたんです。ああ、これはきっと近くに可愛い女の子がいたりして、純情な少年の気が散ってしまわないようにセンター側が配慮したんだろうなぁ、なんて妙に納得。
実情は、会場が工業大学で、校舎に男子トイレしかなかった所為みたいですが。
ちなみに、読売新聞のHPなんかで問題は見られるので、興味のある人は解いてみるといいかも。リスニングの音声も置いてありますよ。
第一科目は倫理。“倫理”は小中学校では学べない科目の一つで、哲学が学べる肌に合いさえすれば楽しい科目です。新課程で内容がごろっと変わった科目でもあって、ページを開いたらいきなりグラフ問題が出てきて吃驚。去年までは第一問はソクラテスや原始宗教とか、源流思想がテーマになってたからなぁ。あと、新課程から入ってきた近代の思想家や、生命倫理なんかも入ってきて、節操のないバラエティに富んだ科目になっています。“コントの実証主義”がわからなくて悩んだ。ジャイナ教とかも出てて、何でオーソドックスな仏教とかの扱いが薄いんだろうとも思った。あと、これは生物じゃないのかと思ったの問題も。
第二科目目は国語。去年まで国語は簡単めの国語Iと難しい国語IIに分かれていたらしいですが、今年から統一になったみたいです。そのおかげか、漢文がえらい簡単になりました。これってちょっと勉強した中学生でも読めるんじゃない?一方で古文は難しめ。状況把握はできても、語彙力が結構いるかと。現代文の評論は演劇に関して。どうも作者は「演劇中のトチリと、アンチテアトルの手法には通じるものがある」ということが言いたいらしい。言いたいらしいのだが、「アンチテアトル」の意味を知っている高校生は少ないので、読みにくい文章になってるんじゃないかと思う。演劇に関する知識があれば読みやすそうな文章なのにね。なんでセンターってこんな一般向けには思えない文章を出すんだろうね。現代文の小説は「人生に憂えた女子高生の話」。設問は良心的だと思うけど、一問どうあってもわからんのがある。登場人物の尚子の性格が深く描かれていないのに、主人公の裕美が尚子の言動に関して漠然と「ああ、やっぱりそうだ、と妙に納得した」と言った、その理由を選べという問題。これだけが正答率は悪いと思うんだけどどうでしょう。
第三科目目は英語。英語は国語以上に時間との戦い。語彙レベルは高くないのに、WORD数が多いので、80分でいかに読みきるかという速読能力が試されているそうな。今年からリスニングが入ったので、発音とか会話問題には変更が入ると思ったら、去年までと全く傾向が同じだった。詰まらん。(って、そんなこと言っちゃ駄目か)。去年までと傾向が同じすぎたので、大して中身を覚えてません。ていうかそろそろ疲れてきた・・・。
第四科目目は大問題のリスニング。30分足らずなのに、試験時間が1時間あるってのは、変な装置の準備のせいらしく、とても精神的窮乏に打ち勝つのが大変だった。深呼吸深呼吸。プレイヤーの扱いには大して困らないけど、イヤホンが耳を劈くのは予想通り。何でヘッドホンじゃないんだろう。イヤホンに慣れてない人は、耳に直接入ってくる音に戸惑ったんじゃないかなぁ。内容は英検やTOEICにもありそうな平凡なリスニングなのに、別の原因で落としてそう。外のパトカーのサイレンがちょっとだけ気になったり。暴走族でも取り締まってたのか・・・?
初日目終了。来るべきとこまで来たって感じで、なんかセンターが運命を掛けたものだとは思えなく、気軽になってくる。あぁ、つまり、末期症状。読売新聞のページを開いて、自信のある倫理とリスニングだけ軽く自己採点してみる。満点じゃなかったことにショックを受ける。実証主義のコントめ・・・。後で、そのショックは贅沢すぎると友達に言われた。まぁ、そうだよな。国語と英語は、まだ明日に試験を残して採点するのが怖かったので、やめといた。
二日目は理系科目。センターの理系科目なんて、二次の理系科目に比べたら出題範囲も半分、問題も簡単、数学に至っては閃きなどいらなく計算力が問われている、というのが通説なので、気楽に受けてきた。
“生物”は相変わらずセンター特有のマーク式考察問題。知識は問わないというスタイルなので、特にゴキブリの行動の問題は生物の知識が無くても解けるんじゃないかと思った。ゴキブリの実験は考察問題にしては珍しくまともな実験だと思う。ちゃんと対照実験になっている。読んでみてはいかがですか? 難点はチャバネゴキブリなんて、そんなグロテスクな生き物・・・。ゴキブリの雄の触角を切って、雌の触角についた化学物質を塗りつけて、別の雄の触角にちょいちょいと触れさせてやる・・・なんてあんまし想像したくないですね。テーマもフェロモンだし、害虫の専門家が行った実験から抜粋してきたのかな? 一方、最後の光合成に関する考察は意図がさっぱり。問題文で「光合成と蒸散の要因は異なるので、光合成速度と蒸散速度の比は一定にならない」と書いてあるのに、グラフには「光合成速度と蒸散速度の時間ごとの比」が書いてあるのはどういうこと? そんな意味のわからない計算をさせないで下さい。グラフを読み取る能力を試しているんだと思うけど、むしろ誤解を与えないグラフを書ける能力の方が大切なような・・・あ、逆説的に養われている(笑)
化学は最後に後回して数学。センター数学は、三角比とか、数列とか、微分とか、基本的な事項を道具として確実に計算できるかどうかが求められている。だからセンター数学は数学ではなく算数だと思うのですがどうでしょう? 一心不乱で計算した。マークミスがないかどうか、それだけが心配。ていうか、数学でマーク式って、無理があるだろう。
ついに科目は一つを残すのみ。もう、センターなんて終わった気分で“化学”に取り掛かる。生物に比べたら、基本的な知識が問われているだけなので気楽なもんだ。去年と第一問の傾向が変わっていた。去年までは元素の陽子数とか、周期表の知識が問われていたのに、今年からアセトアニリドとかポリエステルとか、生活化学からの出題がメイン。「水酸化ナトリウムの水溶液が皮膚や粘膜についたら、すぐに大量の希塩酸で十分に洗う」の記述で笑った。悪くないんじゃないかな?
この次は物理のテストがあったんですが、物理は選択していないので一足早く帰る。物理を受けなきゃいけない友達に労いの言葉を掛けて、大学の周りの公園を、友達とぶらぶら歩いて帰る。明後日に私立の受験がある友人だったが、さて、気分転換になったかな?
とりあえず今自己採点してみたら、一応目標分は取れていたので安心。受験会場に、入れもしない(受験生じゃないから)のにわざわざ来てくれた恩師の期待にも添えたかしら。ああ、もうセンターのしがらみから開放されるのかと思うと肩の荷が降りたよ。って、脱力しすぎ?まだ二次がありますよ。頑張りなさい。
なわけで、受験生の皆様、お疲れ様です。先輩の方々は、労いの言葉を掛けてあげると、受験生の皆は喜ぶんじゃないかと思いますよ。
所謂ゆとり教育の弊害で、今年からは“新課程受験”となり、範囲もごろっと変わる。つまり新課程受験者の第一人者ですよ。“ゆとり”とかいって、全然“ゆとり”が無い気もしますが・・・世間に言っておきますが、“ゆとり”があるのは小学校中学校だけで、高校ではむしろやることが増えて大変になってるんですからね。なんでオーラルなんか増やすんですか。読み書きも満足にできない高校生が聞いたり喋ったりできるわけないじゃないですか。実技をセンターに入れるんなら、保健体育とか芸術なんかも入れればいいじゃないか。・・・いや、勿論ダメですよ。
新課程の年を迎えて、まず一番の大変化というのがリスニングの導入。実践力を試したいのかどうか知りませんが、やめておけばいいのに・・・筆記とは違って確実に解けるという保障がないから、滅茶苦茶悶々としましたよ。その割に意外に易しかったかと。拍子抜け。
センターって二次試験に比べて遥かに怖いですよね。問題が比較的易しいので如何に満点に近い点数を取るかというのが課題になるし、重大なミスでも犯したら足切られて二次試験を受けさせて貰えなくなったり、何よりマーク方式という、人の手を中途半端に介してくれる恐ろしさ。機械は信用ならない。
ところで、上の写真は話題のリスニング装置。これが一人一人に配布されて、メモリースティックに入ってる音声をイヤホンで聞き取るという贅沢品。リサイクルはせず、お持ち帰り下さいとのことなので貰ってきました。20年前にはできないことですね。技術進歩が受験生を苦しめる!学校からは、後輩のために寄付して下さいと言われたけど、どうするかな。記念に取っておきたいな。
何ていうか、大量生産時代の荒波が、センターにまで押し寄せてきた。外部電源だと場所によって不公平が生じるので、一人一人にICプレイヤーを渡してイヤホンで聞き取らせるという苦肉の策らしいですが、この環境倫理を考えなきゃいけない時代に全国50万人に配布するってどうなんでしょう? 無駄遣いじゃないの? しかも、実際にあったみたいだけど、大量生産品がための故障も心配。センター側はかなり配慮したみたいだけど、ニュースによれば結局数百人が故障してしまって再試験という、可哀そうに。
来年どうなるんでしょうね。廃止になるんじゃないかしら。だったらこの手元のプレイヤーも伝説になったりして。ふふふ・・・。
いや、マジで受験生の負担が(精神的にも、肉体的にも)大きいので何とかした方がいいと思いますよ。ただでさえハードスケジュールなセンターなのに。
以上センター試験の客観的感想でした。なんか日記の最大文字数が3000字から10000字まで増えたらしいので、これから調子に乗って主観的感想をつらつら書いていきますよ。
〔読売新聞・入試速報〕 http://www.yomiuri.co.jp/nyushi/
------------------------------------------------------------
というわけで、新課程版センター試験を受けてきました。スケジュールはこんな感じ。
1/21(土)
09:30〜10:30 倫理
13:30〜14:50 国語
15:35〜15:55 英語(筆記)
17:40〜18:40 英語(リスニング)
1/22(日)
09:30〜10:30 生物
11:15〜12:15 数学IA
13:30〜14:30 数学IIB
15:15〜16:15 化学
理科社会に関しては選択科目なので人によってまちまちですが、公民から倫理を、理科からは生物と化学を選択。理系なので理科は二科目やらねばなりません。こんなにあるとは、終わってみて見てみてもやっぱりハードですねぇ。
ただ、もっとハードなのはゆとりがありすぎるということかも。リスニングが入った影響で、昨年とはスケジュールが変わってしまったらしく、公民と国語の間がかなり暇。文系だったらこの間に地歴が入るので暇じゃないんですが、公民を選択してしまった理系はとても暇なのです。これは午後のセンター最大難関・国語&英語に向けて勉強すべきでは!とも思ったけれど、結局友達とずぅっと駄弁ってました。
後輩の皆さん、リラックスは重要ですよ!(念押し)
なんかリラックスし過ぎだった気もしますけどね。学校単位で申し込んだので、他校とごちゃ混ぜになる割には、周りに友達が沢山いたんですよ。ところで面白いことに周りが野郎ばっかでした。つまり男子校の生徒ばっか集まってたんです。ああ、これはきっと近くに可愛い女の子がいたりして、純情な少年の気が散ってしまわないようにセンター側が配慮したんだろうなぁ、なんて妙に納得。
実情は、会場が工業大学で、校舎に男子トイレしかなかった所為みたいですが。
ちなみに、読売新聞のHPなんかで問題は見られるので、興味のある人は解いてみるといいかも。リスニングの音声も置いてありますよ。
第一科目は倫理。“倫理”は小中学校では学べない科目の一つで、哲学が学べる肌に合いさえすれば楽しい科目です。新課程で内容がごろっと変わった科目でもあって、ページを開いたらいきなりグラフ問題が出てきて吃驚。去年までは第一問はソクラテスや原始宗教とか、源流思想がテーマになってたからなぁ。あと、新課程から入ってきた近代の思想家や、生命倫理なんかも入ってきて、
日本の臓器移植法で採用されている定義として最も適当なものを、次の(1)〜(4)のうちから一つ選べ一般常識としては(3)ですが、文系の高校生が脳幹(間脳+中脳+延髄)とか言われてわかるのかなぁ。
(1)脳死とは、心臓の拍動が停止するとともに、脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止した状態のことである。
(2)脳死とは、心臓の拍動が停止するとともに、脳幹を除く全脳の機能が不可逆的に停止した状態のことである。
(3)脳死とは、脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止した状態のことである。
(4)脳死とは、脳幹を除く全脳の機能が不可逆的に停止した状態のことである。
第二科目目は国語。去年まで国語は簡単めの国語Iと難しい国語IIに分かれていたらしいですが、今年から統一になったみたいです。そのおかげか、漢文がえらい簡単になりました。これってちょっと勉強した中学生でも読めるんじゃない?一方で古文は難しめ。状況把握はできても、語彙力が結構いるかと。現代文の評論は演劇に関して。どうも作者は「演劇中のトチリと、アンチテアトルの手法には通じるものがある」ということが言いたいらしい。言いたいらしいのだが、「アンチテアトル」の意味を知っている高校生は少ないので、読みにくい文章になってるんじゃないかと思う。演劇に関する知識があれば読みやすそうな文章なのにね。なんでセンターってこんな一般向けには思えない文章を出すんだろうね。現代文の小説は「人生に憂えた女子高生の話」。設問は良心的だと思うけど、一問どうあってもわからんのがある。登場人物の尚子の性格が深く描かれていないのに、主人公の裕美が尚子の言動に関して漠然と「ああ、やっぱりそうだ、と妙に納得した」と言った、その理由を選べという問題。これだけが正答率は悪いと思うんだけどどうでしょう。
第三科目目は英語。英語は国語以上に時間との戦い。語彙レベルは高くないのに、WORD数が多いので、80分でいかに読みきるかという速読能力が試されているそうな。今年からリスニングが入ったので、発音とか会話問題には変更が入ると思ったら、去年までと全く傾向が同じだった。詰まらん。(って、そんなこと言っちゃ駄目か)。去年までと傾向が同じすぎたので、大して中身を覚えてません。ていうかそろそろ疲れてきた・・・。
第四科目目は大問題のリスニング。30分足らずなのに、試験時間が1時間あるってのは、変な装置の準備のせいらしく、とても精神的窮乏に打ち勝つのが大変だった。深呼吸深呼吸。プレイヤーの扱いには大して困らないけど、イヤホンが耳を劈くのは予想通り。何でヘッドホンじゃないんだろう。イヤホンに慣れてない人は、耳に直接入ってくる音に戸惑ったんじゃないかなぁ。内容は英検やTOEICにもありそうな平凡なリスニングなのに、別の原因で落としてそう。外のパトカーのサイレンがちょっとだけ気になったり。暴走族でも取り締まってたのか・・・?
初日目終了。来るべきとこまで来たって感じで、なんかセンターが運命を掛けたものだとは思えなく、気軽になってくる。あぁ、つまり、末期症状。読売新聞のページを開いて、自信のある倫理とリスニングだけ軽く自己採点してみる。満点じゃなかったことにショックを受ける。実証主義のコントめ・・・。後で、そのショックは贅沢すぎると友達に言われた。まぁ、そうだよな。国語と英語は、まだ明日に試験を残して採点するのが怖かったので、やめといた。
二日目は理系科目。センターの理系科目なんて、二次の理系科目に比べたら出題範囲も半分、問題も簡単、数学に至っては閃きなどいらなく計算力が問われている、というのが通説なので、気楽に受けてきた。
“生物”は相変わらずセンター特有のマーク式考察問題。知識は問わないというスタイルなので、特にゴキブリの行動の問題は生物の知識が無くても解けるんじゃないかと思った。ゴキブリの実験は考察問題にしては珍しくまともな実験だと思う。ちゃんと対照実験になっている。読んでみてはいかがですか? 難点はチャバネゴキブリなんて、そんなグロテスクな生き物・・・。ゴキブリの雄の触角を切って、雌の触角についた化学物質を塗りつけて、別の雄の触角にちょいちょいと触れさせてやる・・・なんてあんまし想像したくないですね。テーマもフェロモンだし、害虫の専門家が行った実験から抜粋してきたのかな? 一方、最後の光合成に関する考察は意図がさっぱり。問題文で「光合成と蒸散の要因は異なるので、光合成速度と蒸散速度の比は一定にならない」と書いてあるのに、グラフには「光合成速度と蒸散速度の時間ごとの比」が書いてあるのはどういうこと? そんな意味のわからない計算をさせないで下さい。グラフを読み取る能力を試しているんだと思うけど、むしろ誤解を与えないグラフを書ける能力の方が大切なような・・・あ、逆説的に養われている(笑)
化学は最後に後回して数学。センター数学は、三角比とか、数列とか、微分とか、基本的な事項を道具として確実に計算できるかどうかが求められている。だからセンター数学は数学ではなく算数だと思うのですがどうでしょう? 一心不乱で計算した。マークミスがないかどうか、それだけが心配。ていうか、数学でマーク式って、無理があるだろう。
ついに科目は一つを残すのみ。もう、センターなんて終わった気分で“化学”に取り掛かる。生物に比べたら、基本的な知識が問われているだけなので気楽なもんだ。去年と第一問の傾向が変わっていた。去年までは元素の陽子数とか、周期表の知識が問われていたのに、今年からアセトアニリドとかポリエステルとか、生活化学からの出題がメイン。「水酸化ナトリウムの水溶液が皮膚や粘膜についたら、すぐに大量の希塩酸で十分に洗う」の記述で笑った。悪くないんじゃないかな?
この次は物理のテストがあったんですが、物理は選択していないので一足早く帰る。物理を受けなきゃいけない友達に労いの言葉を掛けて、大学の周りの公園を、友達とぶらぶら歩いて帰る。明後日に私立の受験がある友人だったが、さて、気分転換になったかな?
とりあえず今自己採点してみたら、一応目標分は取れていたので安心。受験会場に、入れもしない(受験生じゃないから)のにわざわざ来てくれた恩師の期待にも添えたかしら。ああ、もうセンターのしがらみから開放されるのかと思うと肩の荷が降りたよ。って、脱力しすぎ?まだ二次がありますよ。頑張りなさい。
なわけで、受験生の皆様、お疲れ様です。先輩の方々は、労いの言葉を掛けてあげると、受験生の皆は喜ぶんじゃないかと思いますよ。
コメント