続編(真の最終回)なので感嘆符二つだそうな。新選組!!

 NHKの正月時代劇を見ました。年末年始はドラマのオンパレードで、今夜も『新選組』と『里見八犬伝』と『古畑任三郎』などなど、観たい作品の重なり過ぎるという視聴者にとっては涙涙の話。(その上受験で観てられない)

 それでも、『新選組!!』だけはリアルタイムで観たかったので観ました。“新選組”は近藤勇が死んでからも、土方歳三が北征して、榎本武揚や大鳥圭介らを巻き込んで(巻き込まれて)、函館で果てるというストーリーが魅力なだけに、楽しみにしていました。

 相馬主計や島田魁に函館を護らせて、若年隊士の市村鉄之助を北海道から返すというエピソードに始まって、榎本、大鳥との軍議・・・ここで三谷脚本が炸裂というのか、物語の大半を占める三人の掛け合いが一筆。薩長軍に降伏するかどうかで、ここまで三バカでコントしてくれるなんて。

 土方の函館のエピソードは、大方死に場所を求めているというって感覚があるんですが、三谷さんはそれをひっくり返してきましたね。土方の出陣を生きるための戦いに変えてきた。でも死ぬという事実は変わっていないわけで・・・、絶望の中に希望を見出して、最後の最後は昔からの仲間のために死ぬ。カッコええですな。

 更に期待通りだったことが二つ。一つが土方の最期は『燃えよ剣』を彷彿させる終わり方だったこと。司馬遼太郎の『燃えよ剣』には感動しましたからね。敵に誰かと問われて、現在の役職の“陸軍奉行並”では無く敢えて“新選組副長”と名乗って銃弾に倒れる。このシーンかなり好きです。

 そしてもう一つは、大河ドラマの最終回とリンクしていたこと。大河ドラマで、勇は最期に「とし」と言ったけれど、歳三は何も言わなかった。「かっちゃん」と応えてくれるのを期待していたんだけど、ここで言ってくれましたよ。

 近藤、土方亡き後も、斉藤一や他の隊士たちの行く末も気になるドラマでした。試衛館メンバーも懐かしかった。総集編でみつさんが何故コルクを持っていたか、という伏線も解消されていた。土方の山南への本音も聞けた。キーワードの鵺もうまく生かせている。1時間半でよくここまで。

 満足度は☆を振り切りますね。

コメント

nophoto
@net
2006年1月7日0:31

私も感動しました。
団子3兄弟にまとい持った〔纏まった)ので、救いがありましたね。
 つまり、北海道を拓こうということで。
燃え予見(燃えよ剣)は読んでないので拝読する日はあると思います。笑

ホークス
ホークス
2006年1月8日2:11

確かに団子でしたね(笑?)
燃え予見(←IMEの変換ミスですね)はお勧めですよ。

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