Excuse me.

2005年7月9日
 駅前で道を聞かれました。その女性はごもごもしながら、どこぞのパンフに指を刺してこちらを見る。指の先を見ると徳川園へ行きたいそうだ。愛知も観光都市化してきたなぁ、としみじみ。地元民であるので、徳川園は低学年のときから知っている。左に曲がると坂道に出るから上っていけば右手に見えますよ、と親切に教えてあげた。

 そしたらこんな声が返ってきた。

 “Go left?”

 ん、英語?日本人みたいな顔をしていたから、気付かなかった。外国人て皆顔一緒だネー。外国人だってわかんなかったよ。道理ですいません、とも言わずにごもごもしていたわけだ。Excuse me.とでも言ってくれれば最初から英語で話してあげたのに。外国人でも日本人に声かけるのは照れくさいのかね。

 って、余裕こいてる場合ではない。学校で散々教育されてきたオーラルの実力が試されるときだ。外国人教師を相手に文法無視の英語を叫んで遊んでいた授業を思い出す。あれは決して単なる遊びに興じていたわけではなく、コミュニケーション能力の育成に役立っていたはずなのだから。

 “Yes! Yes! Go left. Uh...”

 何でぼかぁ、Yesを連発するかね。坂道を登ってくれと言いたかったのだが、どう表現したらいいかわからない。Go straight.とかTurn right.とか、在り来たりな表現は教えてくれたくせに、実際の交通事情はもっと複雑なんだよ、と後悔する。

 “If you go left. you will see a slope. Uh...Go up!”

 後の方がハチャけるのは日本人だからか。でも、迷い人はさっぱりワカンナイって顔をする。俺の英語はあかんのかね。面倒くさいからこう言ってやる。

 “Follow me, please.”

 オーラルなんてこんなもんだ。

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