続・万博報告
2005年6月3日 昨日の続きです。同様に箇条書きで行きます。雨だったので、カメラはほとんど構える気はありませんでした。雨の日は動きが制限されるので、当たり前だけど遠慮した方がいいかと。何で夜遅くまでいたかって、『コイの池』のナイトショーが見たかったんだよなぁ。結局天候不順により中止・・・むぅ。
それでも若干写真は撮ったので、その内アップします。そういえば、今月あたりにこのダイアリーノートで画像アップ機能が追加されるらしいですよ。BLOGらしくなってきたなぁ。ちょいと楽しみ。写真を見直したら、中部千年共生村の『サイクロプス』には『睥睨する巨人』という副題がついてました。巨人にしては随分と細い奴だったなぁ。人間と同じ骨格らしいんです。ただし背骨だけ。後の構造は何にもなくて、頭に一つ目だけがついている。背骨には30本の筋肉がついていてカメラで追尾するらしいです。友達が手を振って遊んでいたけれど、彼はその間抜けっぷりがスクリーンに表示されていることに気付いてませんでした(笑)
万博の結論としては、『自然の叡智』を気にしてはなりません。考えれば考えるほど偽善じみてきて、エコではなくエゴではないかと疑ってしまうほど真面目すぎるんですもの。深入りせずに技術力に感動するべし。
●日本の塔「月」
日本ゾーンの中心にあるモニュメント。月の形をした塔で何の象徴だか、30分(1時間?)ごとにカラクリ人形が動き出して大陸風の音楽が流れてくる。なかなかいい音楽だと思ったら、作曲は東儀秀樹さんらしいです。
背景にはパビリオン「大地の塔」があって、噂では壮大な万華鏡が見られるとのこと。月の塔の演奏に聞き入っていたら、「大地の塔」から変な煙がもくもく出ていた。へぇ、たいそうな演出をしているんだなぁと思って、演奏が終わって近付いてみると「調整中」の看板。そして「本日は閉館しました」・・・っておい!もしかして故障したのか。大地の塔のショップに入ってみると、かなり精密な万華鏡が勢ぞろい。鏡がカチカチずれるようなものでなく、油が入っていて滑らかで鮮やか。とても癒し系だと思ったが買うのはよした。高価という点もあるけど、パビリオンを見ていないのに買うのは悔しい。また来る口実ができちまったよ(笑)
サントラもあったけれど、聞いてもない音楽を買うのも悔しいので保留にしておく。なかなかよさそうな音楽っぽいんだけれどね。
●グローバル・コモン6(東南アジア)
マンモスの整理券配布は15時からと聞いたので、暇つぶしに外国館へ行く。『グローバル・コモン6』じゃなんだかよくわからないけど、マレーシアやタイをはじめ、オーストラリアに至るまでのパビリオンがあったので、多分東南アジア+オーストラリアといった感じだと思う。
外国館は国によってかなり格差があった。マレーシアやオーストラリアは列もそれなりにあって、建物も大きいのに、インドネシアやベトナムは規模が小さくて素通りしてしまいそう。
まず最初にインドネシア館に入る。インドネシアは何度も訪れた地なので行かねばなるまい。入ると水槽にアロワナがいた。少し進むとタイガーやらラフレシアやらインドネシアらしい動物たちが出迎える。もちろん模型だが・・・生物の多様性がテーマらしい。インドネシアはナチュラリストには堪らない自然環境があると思いますよ。インドネシアの生態系を探検調査したアルフレッド・ラッセル・ウォーレスさんの話が記してあった。ちなみにインドネシア館のスタンプは、世界最大のトカゲ、コモドドラゴン。私はコモドドラゴンに魅入られた少年の一人だったりします(笑)
そのほかベトナムやラオスをサラッと見る。時間がなかったので長蛇のあったオーストラリア館などには入れなかった。外国館もまたゆっくり見たいなぁ。
●グローバル・ハウス/ブルーホール
愛知万博の魅力の一つとされていると思われるマンモス展示はここ。今ひとつ盛り上がらないのは全身像じゃないからだろうなぁ。
グローバル・ハウスはブルーホールとオレンジホールの二つのルートがある。月の石が見られるのはオレンジなので、オレンジに行くべきだが事前予約は取れず、整理券を貰うもののブルーしか入手できない。月の石は見ること適わず。
その代わりブルーホールではハイビジョンを3つ並べたと言う超横長(5:1ぐらい!)にして世界最大のスクリーン「レーザードリームシアター」が見られる。見られる映像は例によって環境について。1分間に産まれる子供は150人とか、木本が五本あれば人一人の酸素が賄えるといった、統計データをビジュアル的に見せるのは、JTの垢抜けたCMを見てるような感覚。映像は映画以上に迫力ありました。
そしてマンモスが見れるのだが、首だけである。胴体は終ぞ見つからずということらしいが、シベリアに胴体を忘れてきたマンモスのミイラには望郷という哀愁を覚えた。動く歩道でざーっと見る。牙はでかいが、耳は象に比べて小さいのね。干からびただけかなぁ?
補足しておくと、マンモスだけちゃっちゃと見たい人は、ショーを抜きにして単独で見ることも可能ですよ。人気館なので入るの大変ですものね。月の石見たいよぅ・・・。
●長久手日本館
これまで運がよく、並ぶにしても30分以下だったのだが、これだけは並んでしまった。その時間ゆうに1時間。でも、万博においては短い方ですよ。
日本館は外観からまず面白い。土饅頭みたいな形をした建物が竹で編まれていて、曰く冷房効果をもたらしているんだそうだ。要するに省エネを目指す。でもそのせいか、バケツがたくさんおいてあった。滴る雨水がそこに溜まっている。何でだろう?排水設備が不十分だったのかしら。
環境問題のパネル提示。ショーではないので押し付けがましくはない。次のゾーンでは動く歩道に乗って、日本の変遷を辿る。本物白黒テレビが置いてあって、ちゃんと映像も写っていた。それが段々とカラーテレビになり、今のハイビジョンテレビへと進化していく、みたいな演出。他にも洗濯機、雑誌本、ファミコンなど懐かしい面々が並ぶ。ぼかぁ若いですが。
大きな球体の施設に入れられる。何と内側は全面360度スクリーンになっていて、3次元的な自然の映像を見せられる。メッセージがない分楽しめる。自分が海中や宇宙にいるような感覚が体験できて、万博の中でも面白さは上位。今月から奇数日と偶数日でバージョンが変わるそうで、入ったのはバージョン2の方。
出ると竹林をイメージしたらしい部屋に出る。酸化チタン屋根など、エコを意識した建築物の解説などが展示されている。出口付近には実は期待していたナノバブル水槽があった。知人の知人が開発したと聞いて、見なければと思っていたのだけどあんまり話題になっていない。
水槽にコイとタイが同居するという奇想天外な光景が見られるのです。淡水魚と海水魚を一緒に飼うなんて面白いじゃないですか。ナノバブルという気泡は破裂しないで水中にい続けるため、酸素が供給されて生きられる、みたいな説明があったのですが、それじゃぁ浸透圧の問題はどうなるの?という疑問には解決してくれなかった。とても科学的で興味深い展示でありました。
長久手日本観は絶対行くべき。
⇒もうちょっと続きます
それでも若干写真は撮ったので、その内アップします。そういえば、今月あたりにこのダイアリーノートで画像アップ機能が追加されるらしいですよ。BLOGらしくなってきたなぁ。ちょいと楽しみ。写真を見直したら、中部千年共生村の『サイクロプス』には『睥睨する巨人』という副題がついてました。巨人にしては随分と細い奴だったなぁ。人間と同じ骨格らしいんです。ただし背骨だけ。後の構造は何にもなくて、頭に一つ目だけがついている。背骨には30本の筋肉がついていてカメラで追尾するらしいです。友達が手を振って遊んでいたけれど、彼はその間抜けっぷりがスクリーンに表示されていることに気付いてませんでした(笑)
万博の結論としては、『自然の叡智』を気にしてはなりません。考えれば考えるほど偽善じみてきて、エコではなくエゴではないかと疑ってしまうほど真面目すぎるんですもの。深入りせずに技術力に感動するべし。
●日本の塔「月」
日本ゾーンの中心にあるモニュメント。月の形をした塔で何の象徴だか、30分(1時間?)ごとにカラクリ人形が動き出して大陸風の音楽が流れてくる。なかなかいい音楽だと思ったら、作曲は東儀秀樹さんらしいです。
背景にはパビリオン「大地の塔」があって、噂では壮大な万華鏡が見られるとのこと。月の塔の演奏に聞き入っていたら、「大地の塔」から変な煙がもくもく出ていた。へぇ、たいそうな演出をしているんだなぁと思って、演奏が終わって近付いてみると「調整中」の看板。そして「本日は閉館しました」・・・っておい!もしかして故障したのか。大地の塔のショップに入ってみると、かなり精密な万華鏡が勢ぞろい。鏡がカチカチずれるようなものでなく、油が入っていて滑らかで鮮やか。とても癒し系だと思ったが買うのはよした。高価という点もあるけど、パビリオンを見ていないのに買うのは悔しい。また来る口実ができちまったよ(笑)
サントラもあったけれど、聞いてもない音楽を買うのも悔しいので保留にしておく。なかなかよさそうな音楽っぽいんだけれどね。
●グローバル・コモン6(東南アジア)
マンモスの整理券配布は15時からと聞いたので、暇つぶしに外国館へ行く。『グローバル・コモン6』じゃなんだかよくわからないけど、マレーシアやタイをはじめ、オーストラリアに至るまでのパビリオンがあったので、多分東南アジア+オーストラリアといった感じだと思う。
外国館は国によってかなり格差があった。マレーシアやオーストラリアは列もそれなりにあって、建物も大きいのに、インドネシアやベトナムは規模が小さくて素通りしてしまいそう。
まず最初にインドネシア館に入る。インドネシアは何度も訪れた地なので行かねばなるまい。入ると水槽にアロワナがいた。少し進むとタイガーやらラフレシアやらインドネシアらしい動物たちが出迎える。もちろん模型だが・・・生物の多様性がテーマらしい。インドネシアはナチュラリストには堪らない自然環境があると思いますよ。インドネシアの生態系を探検調査したアルフレッド・ラッセル・ウォーレスさんの話が記してあった。ちなみにインドネシア館のスタンプは、世界最大のトカゲ、コモドドラゴン。私はコモドドラゴンに魅入られた少年の一人だったりします(笑)
そのほかベトナムやラオスをサラッと見る。時間がなかったので長蛇のあったオーストラリア館などには入れなかった。外国館もまたゆっくり見たいなぁ。
●グローバル・ハウス/ブルーホール
愛知万博の魅力の一つとされていると思われるマンモス展示はここ。今ひとつ盛り上がらないのは全身像じゃないからだろうなぁ。
グローバル・ハウスはブルーホールとオレンジホールの二つのルートがある。月の石が見られるのはオレンジなので、オレンジに行くべきだが事前予約は取れず、整理券を貰うもののブルーしか入手できない。月の石は見ること適わず。
その代わりブルーホールではハイビジョンを3つ並べたと言う超横長(5:1ぐらい!)にして世界最大のスクリーン「レーザードリームシアター」が見られる。見られる映像は例によって環境について。1分間に産まれる子供は150人とか、木本が五本あれば人一人の酸素が賄えるといった、統計データをビジュアル的に見せるのは、JTの垢抜けたCMを見てるような感覚。映像は映画以上に迫力ありました。
そしてマンモスが見れるのだが、首だけである。胴体は終ぞ見つからずということらしいが、シベリアに胴体を忘れてきたマンモスのミイラには望郷という哀愁を覚えた。動く歩道でざーっと見る。牙はでかいが、耳は象に比べて小さいのね。干からびただけかなぁ?
補足しておくと、マンモスだけちゃっちゃと見たい人は、ショーを抜きにして単独で見ることも可能ですよ。人気館なので入るの大変ですものね。月の石見たいよぅ・・・。
●長久手日本館
これまで運がよく、並ぶにしても30分以下だったのだが、これだけは並んでしまった。その時間ゆうに1時間。でも、万博においては短い方ですよ。
日本館は外観からまず面白い。土饅頭みたいな形をした建物が竹で編まれていて、曰く冷房効果をもたらしているんだそうだ。要するに省エネを目指す。でもそのせいか、バケツがたくさんおいてあった。滴る雨水がそこに溜まっている。何でだろう?排水設備が不十分だったのかしら。
環境問題のパネル提示。ショーではないので押し付けがましくはない。次のゾーンでは動く歩道に乗って、日本の変遷を辿る。本物白黒テレビが置いてあって、ちゃんと映像も写っていた。それが段々とカラーテレビになり、今のハイビジョンテレビへと進化していく、みたいな演出。他にも洗濯機、雑誌本、ファミコンなど懐かしい面々が並ぶ。ぼかぁ若いですが。
大きな球体の施設に入れられる。何と内側は全面360度スクリーンになっていて、3次元的な自然の映像を見せられる。メッセージがない分楽しめる。自分が海中や宇宙にいるような感覚が体験できて、万博の中でも面白さは上位。今月から奇数日と偶数日でバージョンが変わるそうで、入ったのはバージョン2の方。
出ると竹林をイメージしたらしい部屋に出る。酸化チタン屋根など、エコを意識した建築物の解説などが展示されている。出口付近には実は期待していたナノバブル水槽があった。知人の知人が開発したと聞いて、見なければと思っていたのだけどあんまり話題になっていない。
水槽にコイとタイが同居するという奇想天外な光景が見られるのです。淡水魚と海水魚を一緒に飼うなんて面白いじゃないですか。ナノバブルという気泡は破裂しないで水中にい続けるため、酸素が供給されて生きられる、みたいな説明があったのですが、それじゃぁ浸透圧の問題はどうなるの?という疑問には解決してくれなかった。とても科学的で興味深い展示でありました。
長久手日本観は絶対行くべき。
⇒もうちょっと続きます
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