黒点とISS

2005年5月4日
 今日は久々にプチ天体観測をしてみました。観測といっても、相手は太陽と大きいですが(笑)

http://www.hirax.net/diaryweb/2005/04/30.html#200504304

 hirax氏の日記に夕焼けの写真があって、しかも黒点が写り込んだとの記述を発見。そういえば、今は黒点0756の活動が活発だという。

http://www.ncsm.city.nagoya.jp/astro/now_sun.html

 黒点なんて、名古屋市科学館の太陽望遠鏡か、遮光版と望遠鏡を頑張って組み合わせないと見えないものだと思っていたが、よくよく考えてみれば朝焼けや夕焼けに写り込んだ日の丸は、遮光されているようなものなので、黒点が見えるわけだ。

 というわけで、自分も撮ってみたいと思い日の入りを待機。しかしちょうど低気圧が突撃して天候が不安定に。太陽というのは自転しているので、早くしないと黒点は裏っかわに周っていつの間にか消滅してしまう。そもそも黒点が生じるのは、太陽というガスの塊が自転することによって磁場が表面から分離するためなので、自転するのにイチャモンは付けられませんが。

http://sohowww.nascom.nasa.gov/data/synoptic/sunspots/sunspots_20050504.jpg

 それで何とか晴れた。SOHOのホムペの履歴でも見てもらえればわかるけど、黒点が裏っかわに周る直前でしたね。よかったよかった。いつもの様に庄内川のサイクリングコースまで行って日の入を待機。雨男(?)な自分にとっては珍しく地平線も雲無く透き通っていた。肉眼でも耐えられるくらい太陽が沈んできたので撮ってみたところ見事黒点が写りこみました。

http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_P1110787_.jpg

 目をこらすと肉眼でもボンヤリ見えましたよ。遮光版の無い方は日の出日の入時を狙ってご確認あれ。明日は黒点が隠れてて見えないかもしれませんが。いつかあった金星の太陽面通過や、部分日蝕なんかも実はこの小手技(?)を使えば機材がなくても見れるんですよね。

 で、ついでにそのまま夜になってから国際宇宙ステーションを確認してみた。いわゆるISSは地球の周りをぐるぐる回っていて、大きさもサッカー場ほどなので条件さえあればマイナス1等星なみの明るさで見れるんですよね。ただ、緯度経度によって出現はまちまちで、しかも普通の星や惑星と違って、移動スピードがとてつもなく速く、地平線から現れて沈むまで10分とかからないという。

 今日、ちょうど、名古屋で日の入の直後、ISSが地平線下の太陽を反射して明るくなった19:34:30に南西に出現。19:37:00に82度というほぼ直角といえる仰角まで昇りつめて、19:40:00に北東の空に消えていく、とJAXAのページに書いてありました。

 それでISSもついでに見てみようと思い、ねばっていたんですが、木星や土星に劣らない明るさの光が、本当に物凄い速さで天空を通過していきました。びっくり。

http://homepage3.nifty.com/thawks/img_fickle/thumb_P1110826_.jpg

 冷静に撮ってる余裕さえ与えてくれないくらいの速さで、とにかく1秒露出でパシャパシャ適当に撮ったのがこれ。1秒でこんなに長い軌跡を描くとは凄い。黒い線は電線ですよ。電線は天体観測の邪魔だから撤去して欲しい。無理か。

http://kibo.tksc.jaxa.jp/

 このページで各地でのISSの見え方が書かれているので、よかったら見てみてはいかがでしょう。驚きますよ。太陽系の外側にある天体と違って珍しいものではないので、機会は多分何度もあるはずです。

 本当にUFOみたいで面白いですよ。誰かを騙すのも可能かも・・・?

 写真の解説は本家クリの部屋にもあります。(HOME⇒ばっくなんばあから)

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