ヒストリエ

2004年10月24日
 岩明均の『ヒストリエ』が遂に単行本化したので、読んでみる。アフタヌーンはあんまり読まない月刊誌だから、早く単行本化してほしかった作品。中々出ないな、と思ったら1、2巻同時発売とは。むむむ。

 舞台はアレクサンドロス大王の時代。その書記官であったエウメネスの波乱万丈な生涯を辿る、という話?この時代は全然つまびらかでないので、エウメネスの名はもちろん、スキタイとかマケドニアとかそういた固有名詞もあんまりよくわからない・・・。

 それもあって、月刊で読んでくのは無理だなぁ、と敬遠していたんだけど、単行本で通じてみるとこれが何とも面白い。この人の漫画はキャラクターが妙に人間的でいい雰囲気を出してるし、絵も好きな部類。プロットもよく考えてるなぁ、って思う。

 主人公のエウメネスも飄々としてて中々楽しい。裕福な子供から一遍して奴隷階級に落とされたというのに、そのひねくれ方が素晴らしく直向きで共感してしまうほど(笑)同著の『寄生獣』の新一もそうだったけど、微妙な性格の起伏というか変化を描くのがうまいなぁ。

 あえてアレクサンドロスでなく、言ってしまえば地味(なのかな?)なエウメネスを通じてこの時代を描く作品って、今までにあったんだろうか。デビュー時代から構想を立ててた作品と銘打ってるだけに、今後の展開がとても楽しみ。エウメネスってヒストリエを読んでる分には凄い英雄に思えてしまうんだけど、どこまでがオリジナルなんだろう。

 そういえば、ヒストリエって歴史って意味なんだろうか。ギリシア・ローマ史勉強してみようかなぁ。

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