処暑

2003年8月23日
 話題になっているように、もうすぐ火星“最”接近である。と言っても、僕は高度な天体望遠鏡を持っていないため、火星の表面を観察することはできない。となると、何を観るべきか。それは“風流”である。

 この夏に入ってから、今夜、そして今後に至るまで、見上げるだけで闇空の真ん中に1つだけポツンと赤い星が見える。1つだけ、というのは都会ゆえの悲しさで、光害の無い澄んだ環境で見れば、振る様な星空の真ん中に赤い星を見ることができるだろう。

 (個人的には水瓶座の真ん中に火星を置いて、蠍座のアンタレスと較べながら観てみたい。が、都会では叶わぬ夢T_T)

 光害。都会は無駄に夜間にイルミネーションなどと称して光を宙に放つ。何と愚かだろう。頑固とした鉄の建物が輝いていることと、真っ暗闇の宙にの光の粒が一面と散らばっている事と、どっちがロマンチックだろうか。

 日本人の『いとをかし』感覚はどこへ行ってしまったのだろう。実に腹立たしい。都会に住む人々全てが、規則正しい生活によって、街に闇を灯したら、きっと素晴らしい星空が見られるだろうに。(因みに都会の空気はスモッグなどで汚れているから星空が見れない、というのは嘘っぱちらしい。そもそも、青空なら都会で見ることができるしね)

 ・・・・・・話がそれた。とにかく、夜空を見上げると赤い星、即ち火星がポツンと見えるのである。これはすぐに探すことができる。何故なら光害の所為でこの星しか見れないのだから。皮肉なものだ。

 まだ観ていない方は、是非今夜観るべきだろう。冷夏が去って、雨が降らなくなってきたから、雲は出ていないだろうし、南の窓から顔を出せば絶対に見ることができる。

 さて、夜空に赤い星1つじゃ、面白くない。楽しめることは、せいぜい火星がどのように運行するかどうか程度だ。

 さて、ここに無理やり風流を見出そう。大きな山を地上に降ろして、自然の中の火星を観ようか。残念、ここは都会だ。高層ビルの屋上に立って、ビル街の夜景の空に小さな赤い星を見ようか。いや、光害の所為で、マイナス何等星の赤るさと言えど、暗くなってしまう。ポツンとした火星では風流楽しめない。

 となると何をオプションとしようか。星座が駄目ならば、火星よりももっと大きく、もっと輝く星、月だ。

 月と並んで輝く火星。うん、これなら都会の真ん中からでも見えるし、中々風流だ。そういうわけで、月の満ち欠けが記録されている歳時記カレンダーを観てみた。

 日にちは、再接近の8月28日。月の形は・・・・・・新月。

 おいおい、新月ってことは地球の裏側に月があるってことじゃないか。つまり、火星と月を同時に見ることができない。

 まぁ、宙が明るくならないという点からは、火星の表面の観察には持って来いなんだろうけど、風流としては、なぁ・・・。肉眼で観る分には、大きさに余り違いはないだろうが、やはりこの“特別な日”に観ることがより風流に近づくのでは。

 中々天体観察ってのは難しいものだ。

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 閑話休題。

 さて、その歳時記カレンダーを見ると、今日は処暑らしい。

 『処暑』。つまり夏の暑さも折り返して、段々涼しくなっていくんだよー、という日。

 ・・・嘘つけ。

 今日はケッタで遠出したけれど、滅茶苦茶暑かったぞ。シャツはびしょ濡れになるし、腕が茶色くなるし。

 それに、冷房の表示を見ると、室温35度というとてもじゃないけど快適とは言い難い蒸し暑さ。

 どうやら、今年が冷夏だった所為らしい。防災の日(つまり新学期)を涼しく迎えたかったのに、この暑さはまだまだ続きそうだ。はぁ・・・。

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 自問自答しよう。

 馬鹿馬鹿しく日記を書いているが、もうすぐ新学期。新学期の初めにはテストが待っているんだぞ?

 だからどうした。夏休みを気ままに過ごして何が悪い。

 テスト勉強をしなくていいのか?

 する気はあるが、暑くてとてもじゃないけどできる環境ではない。処暑だってのに暑い暑い。

 困ったものだ。

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