交差点の数理(二)

2003年5月10日
 一昨日の続きを。

 それぞれの横断歩道を測った後は、メインテーマである信号の時間割について。

 ざっと見回したところ、ここの交差点には右のみ、左のみ、直進のみ、といった方向を限定する信号や、押しボタン式といった小細工はないらしく、歩道も車道も、赤・青・青点滅(黄)のみだった。

 横断歩道Xの歩道を、walkからとってX(w)、それを横切る車道を、driveからとってX(d)と表すことにしよう。

 まず、A(d)の信号が赤になったときから、計測開始。方法は、一番見晴らしのいい場所に立って、腕時計の時間計測機能を用いて、目測で赤・青・黄を瞬時に確認するというもの。しかし、如何せん信号が10個もあるもんだから、一筋縄ではいかず、信号が何サイクルもする間棒立ちにされましたが(笑)しかも、ちょうどラッシュ時間で、行き交う人々の量が多く変な目で見られました(冷汗)

 そうなんです。複雑な交差点があるところは、大抵駅の近くなんですよ。

 目的(交差点の数理の研究^^;)を見失わないうちに、計測結果を。

 ☆A(d)が赤になってから計測開始

 000秒 A(d) 赤 C(d),E(d),A(w),D(w) 青
 045秒 A(w),D(w) 赤
 090秒 C(d),E(d) 赤 B(d),C(w) 青
 135秒 B(d),C(w) 赤 D(d),A(d),B(w),E(w) 青
 180秒 D(d),A(d),B(w),E(w) 赤 C(d),E(d),A(w),D(w) 青

 180秒で000秒と同じ形になり、その後同じように点滅が繰り返されることがわかりました。

 つまり、全体的に信号は45秒おき(但しC(d),E(d)については例外)に点滅し、1つの信号が赤になって青になるまでの間は3分というわけですね。

 C(d),E(d)は一昨日の結果を見ると一番車線の多い車道となっている。だから、青の時間を他よりも長くする、という小細工をしている。しかし、それ以上の小細工は特にしておらず、待ち時間が3分−45秒で、約2分ちょっととなっている。

 つまり、・・・・・・遠方に信号が見える。今ちょうど青が点滅しかかっているところだ。急げ!必死に重い荷物を抱えて走る自分。急に走り出したものだから、身体があまり言う事を聞かず、息が豪(えら)くなる。そして、信号の前に立ったその瞬間。赤になって車が走り出してしまった・・・・・・。そんな日常の風景において、彼は今から2分ちょっとも待たなきゃいけないのだ。実際には、違う信号から急がば回れとして渡ったり、道を変えたりするわけだが。

 そもそも何故、直進、右、左や、タイムラグなどの小細工をしないのか。

 この交差点は、少々合理的でないように思えてしまう。(続く^^;)

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

最新のコメント

日記内を検索