鼾を科学する

2003年4月2日
 今日高校の入学式があって、とうとう私も高校生になってしまった。得たものより失ったものの方が大きい気がしてなんか悲しい。(は?)

 と云っても、うちの学校はエスカレータ式(エレベータとどっちが適切なんだ?)の私立で、校舎も講堂も殆ど変わらないから新鮮な思いは余り無いのだが。他の連中も同じようで、式中緊張した気配もなく、中には鼾臥している(※古語)人もいた。

 鼻を干す、と書いて“いびき”と読ませる。その語源は“漢字源”によればイビキの音が“干[ハン]”という音に似ているための擬声語らしく、特に深い意味はないようだが。

 漫画などで大きな鼻提灯を膨らまして眠る描写がたまにある。スヌーピーの体勢で大きな風船があると素晴らしいのだが、残念ながらその光景は見たことが無い。物理的に実現不可能なんだろう。

 この鼻提灯は実に科学的である。鼻提灯を膨らましている人は実は鼾をしない。何故なら、鼻提灯は、鼻呼吸だからこそ有り得るものなのだ。鼻と口を同時に呼吸する人は、循環呼吸のできる管楽器の名奏者で無い限り滅多にいないだろう。

 一方口呼吸でガバーっと口を開ける人は鼾をする。口蓋が振動するためだ。つまり、鼾は口呼吸、提灯は鼻呼吸なのだ。

 さて、どなたか口にマスク、あるいはガムテープをつけて眠ってもらいたい。口呼吸ができないがゆえに鼻呼吸にならざるを得ない。

 そして協力者にその光景を観察してもらおう。立派な鼻提灯ができることであろう。

 但し、問題点が1つある。鼻提灯は鼻が詰まっている人特有で、口で呼吸できずに鼻が詰まっていたら・・・どうなるかは目に見えて判る。

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