無味乾燥

2003年3月27日
 “有意義”という言葉の意味を考えてみる。

 今春休みだが、はっきり云って暇だ。勿論、もうすぐ高校に進学するわけだから、予習復習をやっておかなくてはならない。だけど、やる気が出ない。趣味にウツツを抜かすにしろ、その趣味さえも価値が見出せない。

 “価値”。平凡な人生を生きたい、という言葉をよく聞くが、しかしこのただ広い世界の凡人として、歴史の片隅にさえ残らずに消えていく運命は余りに無価値。面白くない。

 社会を無味乾燥に輪廻させるだけでは、縁の下の力持ちでは歴史に消えていくのは必至。仮令、単なるサラリーマンでなくエリート族の医者や弁護士になったとしても、結局歴史的価値は何も生み出せない。自己満足したいならそれでいいが、その人生は決して有意義なものではない。

 スポーツに明け暮れる。これも自己満足だ。好成績を出せば“記録”として残るが、だが歴史に残るだけの価値は無い。多少アイドル的存在として他人の人生を揺るがすこともあろうが、同じ理由で有意義ではない。

 エンターテイメントでも生み出すか。メディア媒体は芸術から娯楽に至るまで選り取りみどり。いや、結局は忘れ去られる運命にある。千年前の絵画など考古学的価値しか見出せない。

 理知的なもの、つまり数学や物理学の理論でも発見するか。いや、そんなもの一部のマニアが受け継いで終わりだ。基本理論は既に古代の天才たちによって発見し尽くされている(といわれている)。

 “有意義”というものは実に得ることができないものだ。こんなことを無駄に考えているのもまた有意義でない。

 どれをとっても面白くない!結局それに終始する。

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