鶴フラクタル

2003年3月14日
 昨日、TVチャンピオン(http://www.tv-tokyo.co.jp/tvchamp/)で折り紙王選手権なるものがやっていた。

 毎度思うんだがこの番組、少人数の評価で技術者を落としていくから勿体無い。大体、9点と10点に差なんてないだろ、って思ってしまう。バトルではなく作品の発表にするべきじゃないか。

 まぁ、愚痴は措いておいて、折り紙。云うまでもなく器用(だけ)が売りの日本人が生んだ傑作である。世界でも“origami”として親しまれているそうだから凄い。日本の文化なんてどうでもいい、なんて思ってる人も鶴の1つや2つ折れなきゃ日本人の国籍が廃るだろう。

 折り紙を使えば、ギリシアの三大作図問題の角の三等分問題や倍積問題が解けてしまうのだから素晴らしい。芸術だけじゃなく数学的にも価値がある。

 折り紙の技巧の1つに“千羽鶴”がある。といっても、一羽鶴を個々の折って紐で束ねるなんてちゃちなものじゃない。一枚の千代紙から何羽も作るのだ。(TVチャンピオンでははさみ不可としていたが、しかし千羽鶴ははさみを使わないと難しいだろう)

 鶴と鶴の連結部分は基本的に頭、尻尾(正確には風切羽だが)、翼の先っぽである。工夫を凝らせば腹の下や首の付け根などでもくっつけられるが、ここでは考えないことにしよう。

 更に連結された鶴の頭、尾、翼からもまた鶴を連結できる。この作業を繰り返すとどうなるだろう。実しやかに美しいフラクタルが完成する。

 千羽鶴というからには、できるだけ多くの鶴を繋げたい。それに、一羽の親鶴から分岐した子鶴は、できたら小さくしたいものだ。

 親鶴は子鶴の二倍の大きさとすれば、以外に場所を取らないだろう。フラクタルで重要な二分法の概念がそこにあるからだ。

 一度挑戦することをお勧めしたい。(できたら見せてくれ^_^)

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