世の中に出回っている歌の多くはどうも螺子が狂っているようだ。

 歌のタイトルに英語を用いるのは、まあカッコよかったり先入観を与えないなどとして認めよう。でも歌の中に英語、それも英文が混じっているのはどういうことだ。

 “うた”とはつまり歌であり詩(うた)であり、曲と詞(ことば)がマッチして初めて歌になるものだ。つまり、聞き手に曲と詞が理解できなくてはならない。

 日本人の多くが英文を耳にして理解できるとは思えない。云っちゃ悪いが、変に派手な若者の歌手の多くが、英会話を理解できるいるとは思えない。

 それなのに、歌に英文が混じっている。日本語の歌なのに。“グレート”とか“ワンダフル”とか英単語ならまだましだが、長ったらしい英文を、しかもテンポの速い曲調で言われても誰が理解できるものか。もし曲調を売りにしているのなら、それは歌ではなく単なる曲であるし。

 感動の歌詞が作れないから、無理矢理英文を混ぜてカッコよくしようってのが腹の内であろう。

 加えて言えば、日本語的な下手な発音で、言わばカタカナ語で歌われると、いくら度すのある曲でも白けてしまう。

 そんな歌をわざわざ歌い、そんな歌をわざわざ聴く世の中を私は理解できない。

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