掃除機

2003年2月22日
 昨日、蝿への愛着を書いた(悪趣味だと云わんでくれ、あれも知的好奇心の1つだ^^;)けど、その蝿や虻を退治するのに役立つのが掃除機である。

 蝿だけでなくゴキブリや他の羽虫についてもそうだが、蝿叩きで打つと壁に染みが残るし、生捕にするわけにもいかない。(てかできない)罠を仕掛けておいて引っ掛かってくれれば楽だが、目の前に突然現れたものは直接退治するしか他無い。

 掃除機は一瞬にして吸い取ってくれるし、生き物の断末魔も醜態も見ないで済む、まさに害虫退治のエキスパートとも云える必殺武器だ。

 ところが、我が家の掃除機は10年前、いやそれ以上昔のかもしれない、という超年代もので、吸引力がかなり落ちていた。

 と、云うわけで、古代の遺物はスクラップにして新品に買い換えた。最新式のサイクロン搭載の掃除機である。

 サイクロンとは、要するに吸い取ったものを粉々の散り散りにして1つに固めちゃう機能らしい。すると、ゴミが1つに固まるわけだから紙パックが不要でそのままゴミ箱に捨てるだけでOKというすばらしい掃除機である。

 しかも最新式で吸引力抜群だから、今まで取れなかったカーペットのホコリがすいすい取れちゃう。ホコリアレルギーの私としては嬉しい代物である。

 と、宣伝してみたが、実は大いなる欠点があるのだった。ある時、目の前にゴキブリ登場!脂ぎった黒い体が何ともグロテスク。ダイヤのような輝きに交えて細長い触覚がピクピク動いている。何てカッコいいんだろう!まるで都会のハンター、カラスの申し子のような存在!・・・などと喜んでいる場合ではない。1匹見たら30匹いると思え、の鉄則に従って、発生源を断たんがために、掃除機の登場!最新型よ、役に立つときが来たぞ!

 ・・・・・・銃口、元い掃除機をゴキブリに向けようとした、その時。常日頃から冷静な私(は?)は全てを察したのだった。サイクロン掃除機は、

 ―――吸い取ったものを粉々の散り散りにする・・・

 吸い取ったもの、即ちゴキブリ。

 ゴキブリが粉々に。ゴキブリが散り散りに。

 ・・・・・・かくして、スクラップにされた旧式の掃除機は、再び活躍の舞台を迎えるのだった。

 電気屋にはこういう点にも気を使ってほしいものである。

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