鮮烈

2003年2月20日
 明るい色、暗い色、濃い色、淡い色、鮮やかな色・・・これらの色を混ぜ合わせることで多々たる色が作られる。

 しかし、色とは視覚を通じて認識されるものだ。色相、明度、彩度、これらの量によって人は色を視覚によって判断する。

 つまり、色とは極めて主観的なものであり、自分自身の知覚によって初めて存在の役割を果たすものである。

 従って、この世界に何億という人格がある限り、“色”には多くの解釈が与えられるはずだ。

 物体Aがある。そのAは他意無く確かな色彩を備えている。人物Aはそれを『温かい色』と表現した。人物Bはそれを『冷たい色』と表現した。

 そして、物体Aは広く世間に『青色』と評価されているものだったとしよう。青色は一般的に冷たい色だ。つまり、多くの人の主観が、青色を冷たいと認めているのだ。

 そしてごく少数のうちの1人である人物Aは、その認識から外れている。つまり、色覚異常のレッテルを貼られる。

 人とは何て主観的で自分勝手な生き物なのだろう。

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