御茶を濁す

2003年2月19日
 インターネットをやっていると面白い熟語を知ることができる。その一例が、

 『滅茶苦茶』

 日常生活の中では、よっぽど興味のある人や、ちょっと頭の螺子が取れちゃったような人でないと知ってそうでないこの漢字。ところが、インターネットなどでこの言葉を使うと、IMEが勝手に漢字変換をしてくれて、(へぇ、こんな漢字を書くのかー)と知ることができてしまう。それが自然に身について教養になる、インターネットのいいところだ。

 滅茶苦茶は目茶苦茶とも書くのも同時に知る。難しい漢字どころか別の書き方さえも覚えられるなんて、と感激していると別の熟語が現れる。

 『無茶苦茶』

 何て☆○×□な野郎だ!、てな感じに使う熟語。滅茶苦茶と韻が似ていて、同じ感情的な表現であるという以外にも同類項を持っている。それは

 『茶』

 茶とは云うまでもなく御茶のことで、心地よい風味と遣る瀬無い苦さが何とも云えない飲み物、元い出し汁で、ホンの一服に、食事の片隅にでもあるとそれだけで価値を持つものなわけですが、その庶民的でしかし高貴な御茶のこの扱われようは何ですか。まさに“御茶を濁し”ているとしか云いようがない。そのような言葉を他にも探してみると、

 『御茶を濁す』
 『御茶を挽く』
 『御茶にする』
 『茶化す』
 『茶々を入れる』
 『御茶の子さいさい』
 『御茶坊主』

 そして、無茶苦茶の転か、『破茶目茶』『愚茶愚茶』など(但し国語辞典になかったんでこれは最近の当て字かと^^;)もある。

 おそらく、江戸時代かそれ以前の商人(ショウニンと読まないように)や、お偉方の付き人を『てめぇは所詮茶を煎じる程度の小僧なんだよ』とかいって冷やかして言ったのが定着したんだろうな・・・と予想してみる。

 他にも『御茶を濁した』熟語があったら是非教えて下さい(^^)

 (尚、茶を濁すの本来の意味と勘違いしないように・・・)

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