人工と自然

2003年2月15日
 自然にないものを自然界に持ち込んではいけない、といったことがよく云われる。例えば、携帯電話の電波などは有害ではないか、と問題とされているが、これまでの自然界にないものを持ち込んだ結果である。

 しかし、人が自然界の一部であることを忘れてはいないだろうか。人が自然界の一部である以上、それによって作り出されたものも自然界の派生であるのではないか。

 生物とはなんだろう。自ら運動をし、外部のものを吸収して自らを形成するものの一部とし、自らの分身を作り出し増殖する、それが生物であるように思える。

 最近、ロボット工学が目覚しい発展を見せているが、ロボットと上の生物にはどのような違いがあるのだろう。エネルギーさえあれば自ら運動できる。プログラムされていればエネルギーを自らで供給することができる。プログラムされていれば、自分の分身を機械的に作り出すことができる。

 神が創造した生物は、人が創造した生物と何の相違も見られないではないか。そもそも人の心とは生物学的に見れば電気信号に過ぎないことが知られている。それをプログラムである、と考えればどうだろう。生物と機械の同一性を否定するものはどこにもない。

 魂という逃げ道を作らない限り、人は神になれる、のかもしれない。

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