起こされない恐怖

2003年2月12日
 私の目覚まし時計は滅茶苦茶五月蝿い。心臓がドキッとして、脳味噌が貧血を起こして、ショック死するかもしれないな、と何度も思ったことがある。夜、目覚ましをセットするとき、自分がそれで死んだらどうしよう、なんて心配をしてみようかと思ったこともある。

 逆説的に考えよう。もし、その五月蝿いベル音に圧倒されて心臓が止まり、そのまま二度と目覚めることがなかったら、一体私はどうなるのだろう。

 答えは、意識を失ったままに死ぬので、自分としての死も生さえも感じることなく存在が消滅する、だ。(天国、若しくは地獄で自分の死が確認できるとかいったことは他に置いておく)

 つまりは、目覚ましをセットするとき、朝ショック死するかもしれない、という心配をする必要はない。せいぜい、遺体の処理がどうなるだろうか程度で結構だ。何故なら、自分という、自分にとっての存在は、夢の中に封印されるのだから。

 まぁ、睡眠中ってのは実に健康的なもので、心臓に負荷がかかっているわけではないのだから、ショック死するようなことはほとんどないだろうが。そうでなかったら毎朝どこかで誰かが喚いている時計の前で死んでいることになるが、そんなニュースは滅多に聞かない。

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