覚醒の宴
2003年2月1日 深夜未明。私は、寝過ごしてしまわないようにと目覚まし時計を枕元に置いた。秒針のカチッ、コチッという音(交互に音が低くなったり高くなったりしているように聞こえるのは気のせいか?)が、真夜中の静寂に響いて中々寝付けない。数分後、脳裏を闇が襲う・・・。
数時間後。リリリリリリリリリリリリリリ・・・!この世で一番不快な音は何ですか、と聞かれたら、人によっては「黒板を削る音」「放射能が漏れているような機械音」などと答えるだろうが、私は開口一番このベル音を挙げるだろう。大音声が、至福のひと時を破る。その不快音を、一秒でも早く“消す”ために、布団の中から手で模索して、時計を叩く。時計は何事も無かったかのように押し黙る。私は安堵し、また極楽に抱かれることに決める。漆黒が辺りを包・・・
・・・・・・んではいけないのだ!折角目を覚ましたのにまた寝入ってしまう。これではわざわざ苦痛を受けた意味が無い。そう思ってはいても、未来に悲劇(=寝過ごす)が待っているとはわかっていても、今の幸せを生きることに心が専念するのである。
そこで誕生したのが『SNOOZE』機能である。転寝という意味だが、目覚ましをぶん殴った数分後に、またベルが鳴るという画期的なシステムだ。これで二度寝するあなたも安心して目覚めることができますよ、と宣伝されていた。今、電気屋に売られている時計でこの機能が付いていないものは無い。
これで安心して眠れることができる。言葉を反芻して、再び眠りに付く。グウ・・・・・・。
ところが、予想に反して時計は二度と鳴ることは無かった。スヌーズが正常に働いてくれなかったのか?寝過ごしてしまった私は心無き機械に対して叱咤した。時計は無言で語る。「あなたは起きたときに私のスイッチを切りましたよ」、と。
そうなのである。いくら素晴らしい機能がついていようとも、本体そのもののスイッチを切ってしまえば意味が無い。私は、「もう起きたんだから、わざわざ不快音を聞く必要は無いだろう」と高を括って、スイッチをオフにしてしまった。そして、寝てしまった。
時計業界の皆さん、何とかしてください。
数時間後。リリリリリリリリリリリリリリ・・・!この世で一番不快な音は何ですか、と聞かれたら、人によっては「黒板を削る音」「放射能が漏れているような機械音」などと答えるだろうが、私は開口一番このベル音を挙げるだろう。大音声が、至福のひと時を破る。その不快音を、一秒でも早く“消す”ために、布団の中から手で模索して、時計を叩く。時計は何事も無かったかのように押し黙る。私は安堵し、また極楽に抱かれることに決める。漆黒が辺りを包・・・
・・・・・・んではいけないのだ!折角目を覚ましたのにまた寝入ってしまう。これではわざわざ苦痛を受けた意味が無い。そう思ってはいても、未来に悲劇(=寝過ごす)が待っているとはわかっていても、今の幸せを生きることに心が専念するのである。
そこで誕生したのが『SNOOZE』機能である。転寝という意味だが、目覚ましをぶん殴った数分後に、またベルが鳴るという画期的なシステムだ。これで二度寝するあなたも安心して目覚めることができますよ、と宣伝されていた。今、電気屋に売られている時計でこの機能が付いていないものは無い。
これで安心して眠れることができる。言葉を反芻して、再び眠りに付く。グウ・・・・・・。
ところが、予想に反して時計は二度と鳴ることは無かった。スヌーズが正常に働いてくれなかったのか?寝過ごしてしまった私は心無き機械に対して叱咤した。時計は無言で語る。「あなたは起きたときに私のスイッチを切りましたよ」、と。
そうなのである。いくら素晴らしい機能がついていようとも、本体そのもののスイッチを切ってしまえば意味が無い。私は、「もう起きたんだから、わざわざ不快音を聞く必要は無いだろう」と高を括って、スイッチをオフにしてしまった。そして、寝てしまった。
時計業界の皆さん、何とかしてください。
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